【VC専門コンサルタント監修】VC・CVCへの転職情報まとめ
〜求められるスキル・業界や領域の特徴・転職事例などを網羅的にご紹介〜

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世の中を変えるような革新的サービス、技術を持つ会社の発掘、投資、そして経営支援までおこなうVC(ベンチャーキャピタリスト)をご存知でしょうか。

新産業を興すためリスクマネーを通じてベンチャー企業の支援をするVCですが、
日本政府もベンチャーの育成に力を入れていることを背景に資金や人材の流動性も高くなり活況となっております。

我々コトラはファンド・金融機関のご紹介に強いエージェントですが、この記事では未経験の方も含めVC・CVCへの転職を狙える求人を特集し、他では見れない限定コンテンツもまとめています。
VCやキャピタリストとしてのキャリアアップをお考えであれば、ぜひご覧ください。

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VC(ベンチャーキャピタル)とは

ここではVCについてのビジネスモデルや類似業界との違いについて解説します。
VCは、大きく分類すればファンドビジネスの一つとなりますが、ビジネスモデルや類似業界との違いを把握することで業界研究にお役立てくださいませ。

ビジネスモデル

VC(ベンチャーキャピタル)とは、スタートアップなどの未上場企業に投資をして、IPOやM&Aを果たした後に、キャピタルゲインによって利益を得るファンドビジネスになります。
その他、組成したファンドの管理手数料でも利益を得ています

VCとPEとの違い

ビジネスモデルがPE(プライベート・エクイティ)と類似していますが、投資方針が大きく異なります。
最も異なる点は投資時の持ち株シェアです。

PE:経営にダイレクトに関わるため2/3以上や51%以上の持ち株比率の取得
VC:事業会社が主体なため、あくまでも持ち株比率は1/3以下で取得

そのため、PEはVCと比較して投資額が大きくなるため、リスクを伴う投資は行いません。一方で、VCは1件あたりの投資額がPEに比べると小さいため、ある程度リスクを取った投資が可能となります。

VCの特徴

■投資条件

VCの投資条件は「将来的に成長が見込める企業であるか」という点です。
現時点で実績が出ていない企業であっても条件を満たせばリスクを取ってベンチャー企業の将来性に投資します。

■繋がりの深さ

VCは横の繋がりが非常に強いです。
1つのベンチャー企業に対し、様々なVCと連携して出資し、各社の強みを活かしながらベンチャー企業の成長に貢献するのも特徴です。

■足の長いビジネス

投資してから上場するまでは10年近くかかるケースもあり、平均でも7年程度かかり期間の長いビジネスとなっております。
そのため、長い期間かけて1から支援し続けられるのも特徴の一つです。

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VCで働く魅力

新しい産業が生まれる最前線に携わることが可能

VCはリスクマネーを通じて新しい産業を作るという側面もございます。
世の中での新しい産業として次になにがくるのか、5〜10年後なにがくるかを分析し、探し当てるような宝探し感があるのが特徴です。

投資家として投資先の経営支援が行える

VCは資金提供した上での支援をするため、コンサルティングのように「やって終わり」ではなく、より経営に近い立場で経営に対する助言や実行支援を行えることも魅力です。

具体的な支援内容

・資金調達等の財務面の支援

・戦略策定等の経営支援

・法務関連の支援 

・営業/マーコム戦略、総務、人の紹介 etc.

総合格闘技的に幅広く経営支援するため、直接支援する手触り感から転職後に日々の業務が楽しいですと答える方が非常に多い魅力的な業界です。

投資件数の多さ

PEと比較してVCの方が投資件数が多いため、より多くの投資実務の経験を積むことが可能です。

キャリー制度

PEと同じようにVCでもファンド全体が儲かった際には、キャリーを分配いただける企業もございます。
キャリーを含めれば年収は青天井になるため、ここに魅力を感じられる方もいらっしゃいます。

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VCの業務内容

ここでは、VCの業務内容を説明し、それぞれのおすすめスキルについて説明いたします。

主な業務の流れ

・ファンド募集/ファンド組成

・ソーシング(発掘)

・DD(デューデリジェンス)/バリュエーション

・投資実行

・企業育成/経営支援

・Exit(IPO・M&A)

・分配

ファンド募集/ファンド組成

・ファンドの金額、期間、投資領域などの方向性を決める
・LPからの出資募集開始

※LPとGPにつて
LP:Limited Partnership(リミテッド・パートナーシップ)の略称
  出資先に対する責任は出資した金額の範囲内しかない「有限責任」を持つ
GP:General Partner(ゼネラル・パートナー)の略称
  LP投資家などが出資するファンドに対して「無限責任」を持つ

〇おすすめスキル

トラックレコード*

*トラックレコード:過去のExiit実績(IPOやM&Aなど)のこと

ソーシング(発掘)

ここでは、投資するベンチャー企業のリサーチを行います。
基本的な業務ですが、すべてはここから始まるため非常に重要視される業務です。
方法としては大きく分けると2つに分けられます。

(1)アウトバウンド

・ニュース、SNSでの情報収集
・ピッチイベント*への参加

*ピッチイベント:スタートアップの起業家が投資家などに対して、自社の技術やサービスをプレゼンするイベント

(2)インバウンド

・他のVCからの紹介
・イベントを主催:起業家セミナーなどを開催し、セミナー参加者が起業する際に支援
・ベンチャー企業からの直接連絡

〇おすすめスキル・経験

・非常に地道な活動であるため、行動力やネットワークの構築などが求められます
・独自にベンチャー企業を見つける上では、論文を読みビジネスの種を探すなどの専門性の高い領域の情報収集能力も役立ちます

DD(デューデリジェンス)/バリュエーション

■DD(デューデリジェンス)

投資対象となる企業の事業内容・経営実態を調査し、将来性やリスクなどの評価を行います。
具体的には、投資した後にどのように支援すれば成長性がみこめるのかなどの投資仮説をたて、リスクや将来的なリターンを考え、投資すべきかを検討するフェーズです。

■バリュエーション

企業の持つ資産の市場価値や将来の収益力を基準に企業価値を合理的に算定し、リターンが期待する収益に合致するかを検証します。

〇おすすめスキル・経験

・ファイナンスのベーシックスキル
・投資先の技術力や成長性を見抜く力
 →各分野に対する専門性・科学的評価・特許など

企業育成/経営支援

投資実行後は、バリューアップのために企業育成・経営支援を行います。
場合によっては、投資先に社外役員として派遣されることもあります。

■支援内容

戦略立案、財務、経理、法務、総務、顧客候補・プロ人材(弁護士・会計士)の紹介など

〇おすすめスキル・経験

・フレームワークを用いた分析
・戦略策定
・財務知識
・プロ人材を紹介できる繋がり
・日々のメールや電話での起業家支援などの粘り強さ

Exit(IPO・M&A)

ファンド満期に近づくにつれて、資金回収が求められます。
回収方法は主にIPOM&Aの2つがあり、日本ではIPOが主流ですが、海外ではM&Aが主流となっております。
また、IPO・M&Aで支援内容も異なります。

IPO:上場のための内部管理体制の整備、社内・監査法人・主幹事証券への対応
M&A:内部管理体制の整備、VC各社間の調整

〇おすすめスキル・経験

・監査法人での業務経験
・証券会社の公開引受

VC転職に求められる経験や年収について

VC転職におすすめのスキルを下記にまとめました

・トラックレコード

・行動力

・ネットワークの構築力

・ファイナンスのベーシックスキル

・投資先の技術力や成長性を見抜く力(専門性)

・戦略策定

・財務知識

・プロ人材を紹介できる繋がり

・日々のメールや電話での起業家支援などの泥臭さ

・監査法人での業務経験

・証券会社の公開引受

上記全てを満たす方はほとんどいらっしゃいません。
そのため、上記いずれかに強みを持ち、且つ下記を満たす熱量ある方のポテンシャル採用を広く行っている状況となります。

・ベンチャー支援に対する熱い情熱
・世の中を変えるような技術サービスに対する興味
・どこか突出した能力をもっているか

■年齢層

未経験での転職になるため30歳までにご転職される方が多いです。
一方で未経験での転職事例として、最大35歳までの実績もございます。

■年収帯

未経験の場合、基本的にアソシエイトクラスでの採用となり1000万円程度までお出し頂ける場合もございます。
また、企業によってはアソシエイトレベルでもキャリー*の対象になることもございます。

*キャリー
キャリードインタレストの略。
ファンドが一定以上のリターンを得た場合に利益の一定割合(多くは20%ほど)をファンドで受領することを言います。受領した内から貢献度合いによって山分けします。

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VC業界 各分野の比較と求人例

VCを大きく分類すると5つの領域に分類できます。
ここでは各領域の特徴をまとめておりますので、自身がどのような投資をしたいのか、そのような支援をしていきたいのかなどに照らし合わせ、志望先の選定にお役立てください。

金融系

ファンドへの出資元が親金融機関がメインのため、資金調達の必要がないことが特徴です。
また、投資領域を区切らず幅広い領域に投資しているため、様々な分野に触れていきたい方におすすめです。

金融系VCの求人例

官民系

国の政策に基づいて政府と民間が共同でファンドに出資します。
そのため、日本の産業競争力強化に貢献したい、日本の魅力ある産業を海外に広めたいといった志向をお持ちの方におすすめです。
その他、英語を使いたい、一件あたりより大きな投資額を扱いたい方にもおすすめです。

官民系VCの求人例

独立系

投資実績がある方などが出資を募りファンドを設立しており、多くの場合は全方位的な投資よりも、特定の領域に対し高い専門性もって投資・支援を行っています。
(例:環境系・Web3・化学/素材・バイオ創薬など)

また、リード投資家*としてメインでベンチャー企業を支援されることが多いです。
そのため、投資対象分野の専門性を高めたい、経営層により近い立場で支援したいとお考えの方におすすめです。

*リード投資家(リードインベスター)
ベンチャー企業の各資金調達ラウンドにおいて中心的な役割を担う。リード投資家は該当のラウンドにおいて一番大きくシェアを取ることが一般的。

独立系VCの求人例

大学系

大学発の高い技術力を持つ企業へ投資されているのが大学系VCです。
技術力はあるものの商業転換をする必要がございますので、高い技術力のをどのようにしてビジネス化していくのかを支援されたい方におすすめです。

大学系VCの求人例

CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)

事業会社が自己資金でファンドを作り、ベンチャー企業に出資や支援を行うのがCVCです。
CVCの一番の特徴は、利益よりも親会社の事業とのシナジー効果が期待できる先に投資することが多く、新規事業の一環として用いられたりもします。

CVCの求人例

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転職事例

コトラ経由でご転職された方の事例になります。
様々なご支援実績の中から、一部抜粋してご紹介します。

年齢 前職 転職先 オファー年収
20代後半

メガバンク

(リテール営業)

金融系VC 600万円
40代半ば

通信会社

(新規事業開発)

金融系VC 1,100万円
30代後半

監査法人

(会計監査・会計アドバイザリー業務)

独立系VC 1,000万円
30代前半

ベンチャー企業

(経営企画)

独立系VC 1,400万円
30代前半

電機メーカー

(設計・生産管理)

メーカー系CVC 680万円

このように幅広い業界でのご転職成功事例がございますので、是非気軽にご相談いただければと思います。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)