パブリックセクター転職の最新動向
10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

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※本記事は、『パブリックセクター転職の最新動向-10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?-』の内容を記事化したものになります。

本記事では、コトラパートナーの宮崎さんにパブリックセクターに関する転職マーケットの最新動向を解説していただき、パブリックセクター転職の魅力をお伝えしていきたいと思います。

コトラ 宮崎:

コトラの宮崎です。私は元々は公務員をやっておりまして、県庁、経済産業省(資源エネルギー庁)、そして独立行政法人のNEDOといったところで、出向も含めて働いておりました。それを経て、デロイトグループでパブリックセクターのコンサルタントをやりまして、コトラで仕事をしています。

自分自身の経験、そして直近の動きをずっとフォローしてきていますので、そうしたところから今日のお話をさせていただければと思っています。よろしくお願いいたします。

パブリックセクター求人の最新情報

Q.初めにパブリックセクターの求人動向をお聞かせください。


コトラ 宮崎:

こちらは、コトラがお預かりしている求人に関するグラフです。
この10年で10倍以上に増加しています。

20230614 パブリックセクター③ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

これまでお預かりしているパブリックセクターの求人は、民間企業がほとんどであり、
民間企業がパブリックセクターの領域に非常に参入をしているということが分かります。
政策立案の段階から実行まで幅広いフェーズにおいて、民間企業と公的機関が協働して社会課題に対応しているという表れでもあります。

Q.具体的にどのような求人があるのでしょうか?


コトラ 宮崎:

コトラには現在、450件を超えるパブリックセクターの求人があります。
金融機関・コンサルティングファーム・事業会社といった多様な企業様の求人をお預かりしています。

20230614 パブリックセクター④ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

以前は、シンクタンクなどの求人が目立っておりましたが、最近は戦略系のコンサルティング会社や、Big4に代表される会計系コンサルや監査法人などの求人も増えてきています。

事業会社では、例えば、スマートシティといったテーマを切り口としてIT・通信系企業の求人や、他には、ふるさと納税に関する求人などをお預かりしています。

金融機関では、官民が協働した官民ファンドの求人や、ベンチャーキャピタルのインパクト投資に関する求人など、社会性と経済性を実現するような投資に関する求人などをお預かりしています。

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採用企業のビジネス動向

Q.採用企業のビジネス動向についてお聞かせください。


コトラ 宮崎:

採用企業のビジネス動向について、コンサルティングファームなどを例に挙げてご説明いたします。
コンサルティングファームはパブリックセクターの領域で、この10年の間に飛躍的に拡大しています。ビジネス規模は、年間一社あたり数十億から数百億にも拡大しています。
これは企業における一部門ですが、一つの会社ぐらいの規模になってきています。

20230614 パブリックセクター⑤ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

このようにビジネス規模が拡大しているということは、コンサルティングファーム・シンクタンクが非常にインパクトの大きい政策に関するノウハウを持っており、知識や人的リソースを提供している表れでもあります。
つまり、コンサルティングファーム・シンクタンクというところが、インパクトの大きい政策立案・実行に大きく貢献しているということです。

Q.実際にどのようなプロジェクトがあるのでしょうか?


コトラ 宮崎:

テーマとしては、例えばDX・サステナビリティ・サイバーセキュリティ・人材というものがありまして、これらは現在、社会課題とされているものや、今後の未来に関わるようなものになります。

20230614 パブリックセクター⑥ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

表の下部は、数千万~数億の規模のものが多く、これらは主に政策立案過程の調査案件になります。
表の上部は、数億~数百億の規模のものが多く、実証的なプロジェクトや社会実装に関わるプロジェクトなど、主に実行フェーズの案件になります。
これらの案件に関して、コンサルティングファーム・シンクタンクなどが官民一体となって参画しているということです。

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パブリックセクターの人材流動とキャリアパス

Q.パブリックセクターの人材流動についてお聞かせください。


コトラ 宮崎:

パブリックセクターの領域には様々なビジネスがあるというお話をさせていただきましたが、それに伴い人の動きも活発化しております。
ビジネスのあるところに人は動きますし、逆に、人の動きがあるとビジネスも活発化します。

20230614 パブリックセクター⑦ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

主に、コンサルティングファーム・金融機関・事業会社といったところで人材の流動化が活発になっております。
加えて、最近は公共から民間企業へ転職するケースも非常に多くなっております。この理由の一つとして、民間側においても公共の課題に対して仕事ができるという点が挙げられます。

民間企業が公共の仕事に積極的に参入をしていますので、「民間のノウハウを直接活かしながら公共の仕事に関わることができる」というところに魅力を感じて、公共から民間企業へ転職する方が増えているということです。

一方で、民間企業から公共セクターへの動きもあります。今後は、民間で経験した方が、その経験・スキルを公共で活かしていく、という動きも非常に活発化するのではないかと思っています。

我々は、このような民間から公共への人材の動き、それを通じた公共政策、実行といったところがより良くなるために後押ししていきたいと考えております。

Q.実際にどのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

20230614 パブリックセクター⑧ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

コトラ 宮崎:

実際のキャリアパスについて、私がこれまでに関わった事例をもとにまとめさせていただきました。
公共の経験を活かしてキャリアアップを図っている方が多く、ご年収も高い方が多くなっております。

パブリックのコンサルから戦略コンサルへご転職される方や、コンサルからメーカーにご転職される方がいます。
事例4・5のように、官庁からコンサルを経てベンチャーキャピタル、メガバンクなどの金融機関への動きも実際の事例として挙げられます。
パブリックのコンサルから自治体の市長などの政治の世界に、民間ビジネスでの経験を活かしてキャリアチェンジを図るという事例もあります。
事例7~10は、キャリアの幅を広げるためにコンサル等にご転職された事例です。

事業会社からコンサル、あるいは公共セクターからコンサルというところでのキャリアを通じて様々なスキル・経験を積み、キャリアアップを図るといったご転職が非常に多くあります。

現状を踏まえ、次のキャリアについてどのようなところが良いのか、更にそれを経て、その後キャリアとしてどのような方向に進みたいのか、というところも一緒に描きながらご転職の支援をしていきたいと思います。
コトラには様々なキャリアパスの事例がございますので、そういったところに関してもお役に立てると思っております。

パブリックセクター転職の魅力

Q.ずばり、パブリックセクター転職の魅力とは何でしょう?

20230614 パブリックセクター⑨ - パブリックセクター転職の最新動向<br>10倍以上に成長、パブリックセクター転職の魅力とは?

コトラ 宮崎:

まず1点目は、パブリックセクターというのは非常に成長領域・成長ビジネスであるということです。
成長領域ビジネスに身を置くということは、組織成長への貢献を通して、自分自身も成長していくことができるということです。つまり、成長領域に関わることでマーケット価値を高めることができます。

2点目として、経済性・社会性の両立が求められる時代において、パブリックセクターの経験が今後、武器になるということが挙げられます。

3点目として、官民の多様なバックグラウンドをお持ちの方にチャンスがある世界であるため、「自分自身はあまり関係ない」ということは絶対になくパブリックセクターは経済・社会活動全てに関わるものであるため、是非ご自身にもチャンスがあると思っていただき、この領域に関心を持っていただければと思います。

4点目として、ご説明した通り、インパクトの大きい政策に関わることもできるため、非常にダイナミックな仕事でもあると思います。

最後に5点目として、チャレンジするための安定的な環境が整っているということが挙げられます。
パブリックセクターは、社会を支える仕事であり、「景気が悪くなった時こそ頑張る」といったところもありますので、非常に安定的であり、景気動向に左右されずにキャリアを作っていくことができます。

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最後に

Q.候補者様に向けて一言お願いします。


コトラ 宮崎:

「パブリックセクターはビジネスの世界と距離があるのではないか」と思われているかもしれませんが、実は本当に身近で、様々な人にチャンスがある領域になっております。
ですので、是非皆さんにご関心を持っていただきたいと思いますし、我々もこの領域での転職ノウハウを活かしてご支援をさせていただきたいと思っています。

この記事をご覧になり、少しでもご関心を持っていただけましたら、お気軽にご相談をいただければ大変嬉しく思います。

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この記事を書いた人

宮崎達哉

信州大学工学部卒、ゼネコンでの施工管理者を経験した後、三重県庁にて産業政策の企画・運営業務に従事。県庁在籍中に、経済産業省資源エネルギー庁及びNEDOにてエネルギー政策に係る新規事業立案や規制・制度の合理化に従事。デロイトトーマツグループでの地方創生及び教育分野のコンサルティング業務を経て現職。
【担当業界 】ESG/サステナビリティ領域、シンクタンク、コンサルティングファーム、監査法人、パブリックセクター、教育、経営層、管理系人材、技術者