日系大手証券各社の2021年3月期連結業績
日系大手証券各社の2021年3月期連結業績は、株式市場の活況等を受けて総じて利益が拡大しました。
野村ホールディングス 2021年3月期連結業績の概要
野村ホールディングス(US GAAP)は米国顧客取引に起因するトレーディング損失計上が響いて税引前純利益で減益を余儀なくされたものの、他社は軒並み大幅増益となりました。各社投資銀行部門も、国内外での資金調達やM&A(合併・買収)の活発化を背景に部門収益を増大しています。
野村ホールディングスは、収益合計(金融費用控除後)が2020年3月期比9%増、税引前純利益が同7%減。トレーディング損失計上でホールセール部門の損益が3割減少しましたが、インベストメント・バンキング(以下、IBD)は同35%増益を確保しました。
▼参考:野村ホールディングス 2021年3月期第4四半期決算説明資料(参照 2021-05-19)
▼関連記事:野村ホールディングス 野村アセットマネジメントは過去最高の利益水準を達成 – 2021年3月期決算
大和証券グループ 2021年3月期連結業績の概要
大和証券グループ本社(連結・日本基準)は、純営業収益が同9%増、経常利益が同64%増。IBD含むホールセール部門では同25%増収、同97%増益となり、純営業収益・経常利益が年度過去最高となったグローバル・マーケッツが牽引役となりました。IBDも同6%増収、同18%増益でした。
▼参考:株式会社大和証券グループ本社 2020年度 第4四半期 決算説明資料(参照 2021-05-19)
SMBC日興証券 2021年3月期連結業績の概要
SMBC日興証券(同)は、純営業収益が同13%増、経常利益が同82%増。うち、IBDは同24%の増収、セグメント営業利益は同3.8倍に増加しました。第1四半期は国内引受業務で新型コロナ禍の影響を受けましたが、通年では海外発行体の旺盛な資金調達ニーズにも支えられて大幅な増収増益となっています。
▼参考:SMBC日興証券株式会社 2021年3月期 決算説明資料(参照 2021-05-19)
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みずほ証券 2021年3月期連結業績の概要
みずほ証券(同)も純営業収益が同32%増、経常利益では同3.1倍と伸長。うち、IBDは国内外ファイナンス案件の好調を追い風に同34%増収、同93%増益でした。
企業の資金調達やM&Aに関わる需要は新型コロナ禍対応等もあって国内外で根強く、各社投資銀行ビジネスは2021年3月期も堅調な推移が予想されます。日系投資銀行各社の中途採用は近年の働き方改革の影響等もあって継続的に行われており、採用ターゲットも経験ある即戦力人材〜若手層まで幅広く採用しています。カバレッジ、プロダクツ(M&A、ECM、DCM等)ともに各社採用ニーズはあるが、特に、昨今の資金調達案件の増加を受けてECMやDCMで採用意欲が強まっている点に注目です。
▼参考:みずほ証券株式会社 2021年3月期第4四半期決算説明資料(参照 2021-05-19)
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