野村ホールディングスが4月27日、2021年3月期の決算を発表しました。本記事では、野村ホールディングスの業績サマリーと今後の動向について解説します。
▼参考 野村ホールディングス,2021年3月期第3四半期決算説明資料(参照 2021-05-14)
野村ホールディングス全体の業績サマリー
野村HD全体では、通期の業績で収益は1兆4,019億円、前年比9%の増収、税前利益は2,307億円、前年比7%の減益となりました。 税前利益の低下は、米国子会社による米国顧客とのプライムブローカレッジ取引における多額の損失が要因で、本業である3セグメントの税前利益は2,309億円と、前年比35%の増益となりました。
ホールセール部門は米国の損失が影響して減益となりましたが、営業部門とアセット・マネジメント部門は好調でした。
野村アセットマネジメントの業績サマリー
野村アセットマネジメントでは、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連の損益が大きく改善し、455億円の増益になりました。また、この1年間で1.9兆円の資金が流入し、運用資産残高は64.7兆円と過去最高を更新した結果、今期は、比較可能な2002年3月期以降で、最高の利益水準を達成しました。
投資信託ビジネスの状況
投資信託ビジネスでは ETFへの資金流入が継続し、ETF残高は過去最高を更新しました(3月末:26.8兆円、シェア4: 44%)。 確定拠出年金(DC)専用投信や銀行等窓販で資金流入が継続する一方、グローバル株式投信の利益確定売りやファンドラップ解約で資金が流出しました。
投資顧問及び海外ビジネスの状況
投資顧問及び海外ビジネスでは、国内では公的年金から資金流出、海外はUCITS5の債券ファンドに資金が流入継続しています。 近年取組を強化しているESG運用商品ビジネスが伸長しています。2020年に設定した「野村ブラックロック循環経済関連株投信」(3月末残高 1,543億円)や「野村環境リーダーズ戦略ファンド」(同1,469億円)、「グローバルESGバランスファンド」(同228億円)などをを中心に、ESG運用商品の残高が拡大しています。
社会課題・環境問題の解決を牽引する企業への投資ニーズに応え、顧客の長期的な資産形成に適した商品ラインナップを拡充していく予定です。
野村アセットマネジメントへの転職ならコトラ
野村アセットマネジメント様のハイクラスポジションを、コトラのコンサルタントがご紹介します。求人票にはないリアルな情報もお伝えします。是非お気軽にお問い合わせください。
また、コトラでは資産運用会社関連ポジションを多数取り揃えております。野村アセットマネジメント様にご興味ある方も、ほかのポジションにご興味ある方も、ジョブマーケットの最新の動向、個別企業の状況をぜひお問い合わせください。まずは、弊社の転職支援サービス(無料)にご登録を。