本記事は以下サイトの記事内容を翻訳・引用しています。
http://www.fintechbusiness.com/industry/22-aussie-fintech-hub-flooded-with-applicants
オーストラリアのFintech事情
シドニーに新しく設立されたフィンテックハブのStone & Chalkでは、フィンテックハブの利用者を募集したところ、利用可能な席数の倍もの応募者が参加を希望してきました。ハブの新しい最高責任者は、応募者の質が高いことに圧倒されたと語ります。
Stone & Chalkの最高責任者のアレックス・スカンデュラ氏は、シドニーを拠点とする非営利目的のフィンテックハブのビジョンについてFintech Businessと対談しました。オーストラリア出身の彼は、会長のクレッグ・ダン氏と共にStone & Chalkを経営するために、これまで勤務していたロンドンのバークレイズ銀行を先月退職しました。スカンデュラ氏の目標は野心的で、シドニーを「アジア・パシフィック地域における中心的なフィンテックハブ」に発展させることを目指しています。
「シドニーには、起爆剤になる要素が沢山揃っていますが、まだそれらの要素が連鎖反応を引き起こすまでには至っていません。」とスカンデュラ氏は説明します。また、オーストラリア全体が「一丸となって解決しなければならない」課題がいくつかあるとつけ加えています。「より多くの優秀な起業家が必要で、かつ中等教育だけではなく初等教育でデジタル技術が理解できる人を養成する必要もあります。」オーストラリアでは、「投資家の増加と初期段階での投資が必要不可欠です。」と彼は主張します。
「そこにStone & Chalkの役目があります。エコシステム全体に含まれるすべての重要な要素を引き寄せる求心力を持ち、要素間の触媒となるのが我々の目指すところです。」とスカンデュラ氏は熱く語ります。
初期段階の感触は非常に良く、候補者の最終リストを調整しなければならない程の応募者で溢れています。現段階のStone & Chalkは、1,200平方メートル四方で150名程度の収容力しかありません。しかし、その150席に対して330席を必要とする140ものスタートアップが応募しているのです。
「我々は、フィンテック系スタートアップの優秀さと優良な会社の多さに圧倒されました。」とスカンデュラ氏は語りました。今の契約では、1年以内にもう1つのフロアに拡大するオプションがついています。しかし、1フロアを簡単に埋められたので、今は2フロアをすぐ確保したい、と彼は考えています。
「Stone & Chalkにはフィンテック業界のあらゆる分野から幅広い応募がありました。」とスカンデュラ氏は言います。投資の支援をするロボ・アドバイス技術や仮想通貨に関連するプロックチェーン技術、P2P(ピアツーピア)融資、クラウドファンディング、アルゴリズム取引プラットフォーム、ビッグデータ解析エンジンと決済について、など様々な分野の人たちです。「非常に良い兆候は、セキュリティ、認証、アイデンティティ管理に関しても、提案している会社がいくつかあったことです。」と彼は強調しています。最後に、スカンデュラ氏は「あまりに多数の素晴らしい応募があるため、今はどの様に選抜したらいいのだろうかと嬉しい悲鳴をあげています。」と語りました。
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