インターネットはパソコンやプリンターなどのIT関連機器にのみ接続されるものだという考えは、古いでしょう。今日ではIoT(Internet of Things)、つまりインターネットが車や冷蔵庫といったモノにも搭載されるようになりました。新しい技術や価値が世界にもたらされようとしています。今回は、インターネットと利用者に密接に関係する通信業界で活用、または通信業界が提供しているIoTを20選ご紹介します。
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通信業界におけるIoT活用事例20選
IoT×セキュリティ!「不正侵入防御システム・NetStable」
ファイアウォールだけでのネットワークの防御に心配な方や、ウイルス感染や情報の漏洩を避けたい方に好評なのがNetStableです。NetStableはネットバンキングサービスを利用している企業や個人情報を保有している企業などから厚い信頼を受けています。24時間以内の通信ログの閲覧や異常を検知した時には管理者にメールで知らせてくれる機能も付いています。また、サーバから自動でアップデートされるので最新のウイルス等に対して対応することが出来ます。
▼詳細はこちら
http://mcsecurity.co.jp/?page_id=1759
電源があれば家の中でも外出先でもWi-Fi環境に
PIX-MT100は電源とSiMカードがあればWi-Fi環境を楽しめる機器です。軽量かつサイズも非常にコンパクトなので、出張先でも使うことが出来ます。家庭内ではこのPIX-MT100一つで最大8台のタブレット・スマートフォンなどをWi-Fiに接続させることができます。また、車のシガーソケットに接続すれば社内でWi-Fi環境を作ることが出来ます。
▼詳細はこちら
http://www.pixela.co.jp/products/network/pix_mt100/
あなたのスマートフォンがお得な買い物情報をお知らせ
IoTは企業が顧客に対するサービスとしても活用されており、松屋銀座が行っているサービスがその一つです。銀座にある高級百貨店、松屋銀座は店舗の近くにいる見込み客に対して情報を発信するサービスを行っています。これは、松屋銀座の店舗の入り口に設けられた機械が電波を発し、店の近くに居る顧客のスマートフォンがそれを受信して、顧客がイベントの情報やセールの情報を得るという仕組みです。
スマートフォンで来客を確認
Acrodeaが行っているインターホン向けIoTシステムは、インターネットに自宅のインターホンが接続されていれば屋内や外出先でも自宅に宅配便が来たことや、来客が来たことをスマートフォンで知らせてくれます。スマートフォンでは来客履歴を確認することが出来たり、ドアの解除、さらに来客に対してインターホンと同じようにスマートフォンで応答することが出来ます。
バスの運行状況をリアルタイムで知ることが出来る!
京都市が保有しているバスの通信機器と公衆Wi-Fiを連動させて、バス停に設置しているディスプレイにバスの運行状況をリアルタイムで知らせるサービスを提供しています。ディスプレイは液晶で、サイズも大きいので老若男女にも見て分かりやすい作りとなっています。バスがいつ到着していつ出発するかを自分で調べる手間が省けるので、地元の人はもちろん観光客にとっては非常に便利なサービスです。
雨量を自分で観測
docomoが提供しているどこでも観測は、任意で雨量観測所を設置して、観測データを調べることができるサービスです。設置することができる雨量計は気象庁の検定に合格しており、またバッテリーとソーラーパネルを搭載した組み立て式であるため顧客の好きなところに立てることが出来ます。観測データはdocomoの携帯ネットワークを経由してクラウドサーバに送られます。そして、観測結果はメールやウェブサイトで確認することが出来ます。
鍵から位置情報を確認
ブルーグリーングループが発売しているIoTシステムは一見ただのキーホルダーにも見える「Chipolo」アイテムです。ChipoloはスマートフォンとBluetoothを接続して使うことで、Chipoloから専用のスマートフォンアプリに通知音を鳴らすことができたり、専用のスマートフォンアプリからChipoloに通知音を鳴らすことができます。子供に持たせておけば、位置情報の確認も出来るサービスです。
▼詳細はこちら
http://news.livedoor.com/article/detail/11525978/
離れた場所と場所を繋げる
NECネッツエスアイ株式会社が開発した「SmoothSpace」は、IOTを取り入れたコミュニケーションツールです。コンピューターやインターネットを介したテレビ電話と、物体や空間にCGやプロジェクターを使って映像を投影するプロジェクションマッピングを活用して離れた空間同士のオンタイムでの接続を実現する通信技術です。離れた支店との連携や研修、離島や市街地を結んで遠隔授業を行うなど様々なことに活用することができます。
▼詳細はこちら
http://www.nesic.co.jp/solution/eo/smoothspace.html
スマホ・パソコンだけじゃ甘い?インターネットセキュリティを守れ!
スマートフォンやパソコンにはセキュリティをかけてサイバー攻撃の対策をするのは当たり前です。しかし、IoTが発達してきた今、スマート家電のセキュリティまで気にする必要が出てきました。そんなセキュリティを管理してくれるのがIndiegogoから発売されている「CUJO」です。丸くて可愛い見た目からは想像できませんが、ホームネットワークに接続された全ての機器を守ってくれる優れものです。
お家にいるペットともIoTで通信
Iotを使えばお出かけ中でも家でお留守番しているペットと繋がることができます。「Petcube」というアイテムは、Wi-Fiやレーザーポインターが搭載された専用のHDカメラとスマートフォンを使って遠隔地でもペットの様子を見たり一緒に遊ぶことができます。Petcubeから送られるペットの映像をスマートフォンで確認するのはもちろんのこと、写真やムービーを取ったり、レーザーポインターを遠隔操作してペットの反応楽しむこともできます。
屋内防犯もIoTがオススメ
不法侵入などの屋内防犯をしっかりしたいという方にオススメなのが「NETATMO WELCOM」です。顔認証が付いており、カメラの前を通過した人物が家族かどうかを一瞬で判断することが出来ます。不審者がカメラの前を通過した際にも通知が来ますが、家族が帰宅した際にも写真付きで帰宅を通知してくれます。WELCOMの利用者が侵入者を捕まえたという事例もあり、その機能は保証されています。
▼詳細はこちら
http://wifiknowledge.com/2983
利用者の身体状況を「見える化」
FUJITSUが利用者の身体状況を見える化した「バイタルセンシングバンド」を開発しました。見た目は腕時計のような形状で邪魔になりにくく、周囲の温度・湿度や利用者の脈拍から身体にかかる負荷を計測し、利用者本人へと通知が届くようになっています。また、転倒から30秒以上経っても動きがない場合も管理者へと通知が届くシステムになっています。身体負荷を読み取り、万が一の時のために備えたアイテムです。
▼詳細はこちら
https://journalnews.jp/agri/renewableenergy/3647/
loT向けのクラウドが登場
KDDIはNTTドコモの回線とAWSで構築した「ソラコム」と共同開発をしたサービスを展開しました。「KDDI loTコネクトAir」と呼ばれる携帯通信ネットワークのサービスです。携帯通信コアネットワークには「SORACOM vConnec Core」が利用されています。KDDI loTコネクトAirは、クラウド上にリソースを管理することと同じ機能が使え、管理できます。低コストで一つあれば管理がまとめられるというメリットがあります。
▼詳細はこちら
http://jp.techcrunch.com/2016/10/19/kddi-adopts-soracoms-technology/
自分で自在に生み出せるIoT
LED、ボタン、人感、動き、明るさ、温度・湿度、GPIOなどの機能を持ったMESHタグと専用のMESHアプリを組み合わせて使用することで利用者が自由に楽しむことが出来るアイテムです。プログラミングの知識などが無い小さな子供から大人まで気軽にモノとインターネットの境界に触れることができ、Bluetoothで繋がるため、配線が必要無いことも大きなポイントです。
スマートフォンで鍵をシェア
スマートフォンを使って簡単に自宅のドアを解錠することができるIoT「Qrio Smart Lock」がQrio株式会社より販売されています。また、合鍵を作ることなく、必要な時のみメールなどで家族や友人に鍵のURLをシェアすることができ、自宅に来て欲しい時や期限を自由に設定して使用することができます。また工事や鍵の交換をしなくても簡単に取り付けられるのが便利なアイテムです。
消費行動をより簡単に
株式会社エスキュービズム・テクノロジーがIoTを利用した宅配BOX「スマートBOX」を開発しました。スマートフォンで荷物の配達確認や受取確認ができ、配達トラブルを避けることが出来ます。更に、スマートBOXを開ける鍵はスマートフォンを使えるので簡単に荷物を受け取ることが可能です。また、駅やオフィスなど今まで設置が難しかった場所にも置くことができ、とても便利なサービスです。
留守番中の子供の気持ちを声で届ける
留守番中の子供、外出中の親に嬉しいアイテムが「BOCCO」が株式会社ユカイ工学から発売されました。専用のスマートフォンアプリに送ったテキストを可愛らしいロボットが読み上げてくれ、逆に音声をスマートフォンに送信することも可能です。また、玄関ドアの開閉センサーもアプリと連動することができ、家族が帰宅したかどうかの不安も軽減することが出来るコミュニケーションロボットです。
外出先でもLINEでホームセキュリティ
日本でポピュラーなSNSアプリ、LINEでもBluetoothでスマートフォンと連携し戸締まりなどの確認が出来るIoT「leafee mag」がStroboから正式販売されました。このプロダクトは窓の開けっ放しや、エアコンの付けっ放しをLINEで知らせてくれるものになっています。leafee magは、Bluetoothでスマホと連携することで不注意を防止するものでしたが、最新版の「leafee Premium」ではドアの開閉もリアルタイムで監視できるため、より防犯機能が強化されたものになっています。
▼詳細はこちら
http://jp.techcrunch.com/2017/03/14/strobo-leafee-premium/
ハンズフリーで情報をキャッチ
透過式でメガネ型の端末を使用することで、手が塞がっている状態でもハンズフリーで情報をキャッチ出来るアイテム「Smart Eye glass」がSONYから販売されました。ホログラム光学技術を使うことで透明度の高いレンズに仕上げられたアイグラスを着用することで、カメラや各種センサーを駆使したAR(拡張現実)の中で、リアルタイムに情報をキャッチしながら生活することが出来ます。
携帯電話を使って自販機の情報を取得
自動販売機に取り付ける「FOMA無線パケット通信端末」という端末があります。端末があることで自動販売機に内蔵されている販売情報などを携帯やパソコンから見ることが出来るようになりました。この画期的な機能を搭載したのが「DoCoリモ・ネットV2」で、通信会社でも有名なDocomoから販売されています。FOMA無線パケット通信端末を使用することで自動販売機の商品が売り切れになっていたり故障していた際に、管理会社へ警報メールが届くようになっています。
インターネットを様々なモノへと接続し、家の中や街、会社などの様々なシーンでの活躍が増えることを期待されるIoT。スマートフォンやパソコンのネットワークを利用して情報の整理や管理などを簡単にすることが可能ですが、更に新しいコンテンツを追加することで通信業界のIoTは無限の広がりを見せることが出来ます。今となってはスマートフォンなどの通信機器の発達により、私たちに欠かすことの出来ない存在となったインターネット。これらを上手く動かすことで、通信業界でも情報技術にとどまらない進化を見せることが出来るでしょう。
▼詳細はこちら
http://www.docomo.biz/html/service/docoremonetv2/
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