エンゲージメントファンド運用のプロフェッショナルが語る、スパークスの魅力と挑戦

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スパークスへご入社された経緯

コトラ網中:
まず、これまでのご経歴についてお伺いできますでしょうか?

川部様:
私は、日々の自己研鑽がお客様の価値提供に繋がるファンドマネージャーの仕事に憧れ、2011年に日系の運用会社へ入社いたしました。そこではアクティブファンドのファンドマネージャーとして、日本の中小型株を投資対象としたファンド運用を担当していました。
前職では、企業分析の基礎や、ファンドオペレーション、資産運用ビジネスのイロハなど、資産運用業界で働く上で重要となる基盤を築くことができました。
非常に素晴らしい会社でしたが、トラディショナルな運用が主力でしたので、アクティブファンドとして新しいアルファの創造や獲得など、新しいことに挑戦し続けている運用会社で働いてみたいという想いからスパークスに転職いたしました。

コトラ網中:
スパークスへご入社された理由についてお聞かせください。

川部様:
スパークスを選んだ主な理由は、既成の概念にとらわれないアルファの獲得ができる会社であると考えたからです。代表の阿部がジョージ・ソロス氏から直接指導を受け、日本初のロングショート戦略を導入した独立系運用会社であったことや、アジア株や再生可能エネルギー、ベンチャーキャピタルなど新しい領域へのチャレンジも積極的に行っており、新しいアルファの創造や獲得に挑戦できる点が魅力でした。

コトラ網中:
スパークスに入社前と入社後で、印象の変化はございましたか?

川部様:
面接の段階で多くの方々とお会いし、そこが単なる選考の場ではなく、相互の理解を深める場を設けていただいていました。
特に、代表の阿部との面接は2回あり、幅広い交流を通じて事前に会社のことを深く知ることができましたので、入社前後でのギャップは特段ありませんでした。社員も自然体でいる方が多く、安心感を覚えました。
強いて言えば、思っていた以上に要求水準の高い会社であったという印象がありました。
スパークスは想像していた以上に自由な文化があり、且つクリエイティビティが求められる会社であり、「世界中にもっといい投資を」という言葉をミッションにしています。そのため、究極的に求められているのは、「もっといい投資を世界中に届ける」ということです。
日々、「もっと世界を回ってきてほしい」、「もっといい投資アイディアを」という要求が来るので、そういった意味で要求水準が高く、遣り甲斐があると感じています。

コトラ網中:
スパークスは他のアセットマネジメント会社と比較して、入社後アナリストとしての経験をしっかりと積んでいくことを重視されている印象を受けているのですが、会社として企業分析を始めとした基本動作の獲得に重点を置かれているのでしょうか?

川部様:
スパークスが他社と圧倒的に違う点として、投資対象や人材育成における時間軸の長さが挙げられます。投資先の分析において長期的な観点からのアプローチを考えますし、社員が一人前になるまでにも長い時間をかけます。短期的な成果だけを求めるのではなく、長い歴史を遡った上で、現状がどうなっているのかというところを重視しています。

コトラ網中:
バックグラウンドをしっかりと理解した上で中長期的な投資をすることを非常に大事にされているのですね。

川部様
そうですね。投資対象を見るときだけではなく、人材育成においても同じようなところがあります。
即戦力にするために速成するというよりは、じっくりと確かな基盤を築いた上でしっかりと成長して欲しいと考えています。
例えば、新しく入ってきた方には、「日本の住宅着工の未来はどうなるか」といったような課題が与えられます。それに対して、まずは、どのようなファクターがあり、そのファクターが過去何十年の中でどのように動いてきたか、今後どうなっていくのかなど、長期の時間軸の作り方をはじめとした、スパークスなりのリサーチの所作を学んでいただきます。
ブティック型運用会社は、投資哲学がとても大切であり、単純に株価が上がれば良いというわけではないと考えています。そのため、スパークスのアナリストに求められる銘柄提案やリサーチの方法も、投資哲学に沿った形で行うことが極めて重要になります。

コトラ網中:
スパークスの所作につきまして、やはりご入社された際にリサーチ方法やスタイルの違いは感じられましたか?

川部様:
証券アナリスト試験で学ぶようなツールは共通していますが、そのツールをどのように活用していくのかという点では違いがあると思います。

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スパークスの魅力

コトラ網中:
スパークスの魅力についてお伺いできますでしょうか。

川部様:
スパークスの魅力は多岐にわたります。その一つとして、自走力を持った社員が多い点が魅力だと感じています。単なる作業ではなく、大きなミッションとして仕事を与えられるため、自分で積極的に考え、動ける方が多いです。自由で且つクリエイティビティが求められる中で、自走力のある方と働ける環境は非常に良いと思っています。

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また、高いプロ意識を持った上で、非常に優れた人間性を持つ方が多い点です。
運用業務に関してはストレートに物を言う厳しさがある一方で、Giveの精神を持つ方が多いように思います。
例えば、企業取材の際も個人で行うのではなく、シニアファンドマネージャーや経験のあるアナリストと協力し、チームとして準備に取り組む場合も多くあります。取材後も、メンバー内でディスカッションを行うなど次へ向けてより良いものをつくり上げる工夫がされています。
とても刺激的で、且つ働きやすい環境であり、こういうカルチャーからも入社して良かったと感じています。

コトラ網中:
自由な環境であると、個人主義になりがちですが、スパークスではチームとしての結束も重視されているのですね。そのようなカルチャーがあるのは非常に魅力的だと感じました。

川部様:
スパークスでは、ロングショートや大型株、小型株など様々な投資戦略を持つメンバーが集まってミーティングを行うため、いろんな着眼点から見ることができます。
これが可能であるのは、投資哲学が一致しているためと考えています。共通した投資哲学があるからこそ、異なるアプローチを持つ者同士でもブレることがなく有意義な議論を展開できるため、それが強みとなっています。

現在従事されている業務について

コトラ網中:
現在従事されている業務やその魅力について、特にエンゲージメントファンドの観点からお聞かせいただけますか。

川部様:
私はCEOインベストメント室に所属し、主に二つの業務を担当しています。
一つは、代表の阿部がファンドマネージャーを務めるエンゲージメントファンドの運用業務です。この業務は阿部とともに様々な企業を訪問するため、スパークスの投資哲学や基本的な所作を直接阿部から学ぶことができる点が非常に魅力であると感じます。
もう一つが、阿部とともに新たな投資に挑戦する業務です。要求水準が非常に高いのですが、阿部は些細な相談事でも一緒に考えてくれるため、遣り甲斐を持って的確に進めていくことができます。
リスクキャピタルの担い手として、阿部とともに挑戦していけることがこの部署の魅力であると感じています。

コトラ網中:
様々なアイディアを出せば、適切なリアクションが返ってくる環境なのですね。

川部様:
それもありますし、阿部自身もたくさんアイディアを出してくれますので、コミュニケーションを活発に行うことができます。

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CEOインベストメント室の組織状況

コトラ網中:
CEOインベストメント室の組織のご状況についてお伺いできますでしょうか?

川部様:
人数は10名ほどになります。
中途入社のメンバーで構成されており、バックグラウンドは非常に多様です。
私のように運用会社出身者だけでなく、メーカーの研究員やエンジニア、コンサルティングファーム、証券会社のバンカー出身者などもいます。

コトラ網中:
メーカーの研究員やエンジニアご出身の方は、財務三表も分からないというレベルのスタートなのか、それとも経営企画部などに在籍経験のある方なのでしょうか?

川部様:
今いるメンバーの中には、財務三表も見たことがないという者もいましたが、
本人のやる気があれば十分にキャッチアップ可能な環境であるため、そういう人でも現在は大きな戦力として活躍しています。

コトラ網中:
多様なメンバーがいる中で、「今後はこのような人材を採用したい」等のお考えはありますか。

川部様:
二つのタイプの人材が欲しいと考えています。
一つは特定の分野でも構いませんので、圧倒的な実績を持つ人です。
二つ目は、幅広い視野を持つ人です。
これらのバランスが良いチームを構築することで、CEOインベストメント室はより良くなっていくのではないかと思います。
一方で、最も重要なことは、未経験であっても投資に強い関心があることだと考えています。株式投資は最終的に勝って、パフォーマンスを出すことが極めて重要であるため、「勝ちたい」という意志を持つことが大事です。

コトラ網中:
チームの構成についてもお伺いできますでしょうか。

川部様:
メンバーの年齢層は、20代後半から50代と幅広く、中には、私を含め、小さい子どもを育てながら働く者や育休を取得している者もいます。
家庭の事情で急な休みが必要になった際も、お互いに助け合える点がチームの強みであり、良さだと感じています。

エンゲージメントファンドの特徴

コトラ網中:
スパークスのエンゲージメントファンドの特徴を教えていただけますでしょうか。

川部様:
基本的には潜在的な優良企業に投資を行っています。
例えば、非常に優れた企業であっても、ちょっとした掛け違いから株式市場から十分に評価されていない場合もあります。こうした企業に対して、より良い企業になるお手伝いをするエンゲージメントであり、投資家の皆様へは「Good to Great 戦略」として紹介しています。これは、プライベートエクイティファームや、アクティビストファンドのように、大きな課題のある会社に投資を行い、短中期でエグジットして抜けていくという戦略とは全く異なります。「Bad to Normal 戦略」に対して、我々は「Good to Great 戦略」という領域の違いがあると思います。

我々のエンゲージメントの対象となる企業の課題は様々ですが、概ね3つに集約されます。
1点目は、企業のバランスシートです。高収益企業であるが故に肥大化してしまったバランスシートの適正な水準への改善を促します。
2点目が事業ポートフォリオです。高収益事業を主軸としつつも、不採算事業がそのままになっているケースもあり、その取扱いについて議論をします。
3点目がIRです。日本を代表する企業であったとしても株式市場とのコミュニケーションに課題がある場合があり、その改善を促します。
これらをエンゲージメントの論点として掛け違いを直すことで、企業のさらなる成長を促進することが我々の戦略です。

コトラ網中:
先ほど仰った「Bad to Normal戦略」は、大きな課題が見えやすいと思うのですが、一方で、「Good to Great 戦略」ですと掛け違いを見つけ出すことは難しい印象がありますが、ポイントはありますでしょうか。

川部様:
当戦略の場合、投資先選定における画一的なスクリーニングのプロセスは採用していません。そのため、計算式で調査対象リストが出てくるようなことはありません。
確かに分かりやすいエンゲージメント論点が存在している場合もありますが、我々はマーケットからまだそこまで課題として認識されていない課題に注目しています。
このような課題を見つけ出すことができるのは、徹底したディープリサーチを行っているためです。エンゲージメントありきで調査を始めるのではなく、スパークスの持つアクティブファンドとして投資可能かどうかを判断します。その過程でさらに良くなる可能性が見えた場合に、エンゲージメントファンドとして投資を進めます。

コトラ網中:
コーポレートガバナンスコードは法的拘束力がないため、エンゲージメントが形骸化してしまっているというお話も伺うこともございます。

企業の変革を促すため、御社で工夫をされているポイントについてお伺いできますでしょうか。

川部様:
当戦略の特徴として、限られた少数の銘柄に集中して投資を行っている点が挙げられます。
一般的なアクティブファンドでは、100銘柄以上にエンゲージメントを行う場合もありますが、その場合、各企業に確保できるリソースは限られてしまいます。
そのため、当戦略では確信度の高い30銘柄以下に厳選し、1社にかける十分なリソースを確保しています。

コトラ網中:
御社が提供している動画の中で「投資家と企業が同じ船に乗った仲間であると認識して欲しい」とおっしゃっていましたが、企業とコミュニケーションを取る際に意識されていることはありますか?

川部様:
「諦めずに言い続ける」ということが非常に大事だと思っています。
これは根気がいることですが、投資先企業の中で仲間を見つけ、社長に対しても継続的にアプローチをすることが重要です。
例えば、ROEの重要性やバランスシートの改善の必要性を説明しても、投資家と事業を手掛ける立場の違いから、初めのうちは受け入れていただけないケースもしばしばありました。ROEは、短期的に企業と投資家に利益相反が発生することがありますが、長期的には同じゴールにたどり着く概念になっています。
スパークスは1年など短期ではなく、長い時間軸の中で、ROEが改善していく方向で議論を進めているため、長期的に見れば同じゴールに向かっているということを繰り返しお伝えしています。また、オンラインだけではなく阿部とともに直接訪問して、粘り強く関係構築を進めている状況です。

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今後の展望

コトラ網中:
今後の展望や、実現したいことについてお聞かせいただけますか。

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川部様:
我々が行っているエンゲージメントファンドをスパークスの基幹ファンドに成長させることが、現在の最大の目標です。
さらに、投資先からも「このファンドに投資してもらいたい」と思っていただけるような信頼関係を築き、グローバルな投資家からの資金調達も行っていきたいと考えております。

コトラ網中:
グローバルからの資金調達につきまして、投資家にどのように説明されるのでしょうか?

川部様:
スパークスのエンゲージメントは非常に長い歴史があり、多くの実績も積み上げてきました。
リーマン・ショック前には海外の公的年金とともにエンゲージメントファンドの運用を行っていましたので、その経験と知見が今も活かされています。
また、現在日本では、コーポレートガバナンスコードやスチュワードシップコードの土台に加えて、東京証券取引所からの要請により、マーケットとしても追い風が吹いている状態であるため、投資家の皆様に資金をお任せいただくための説明もさせていただいています。

人材ニーズについて

コトラ網中:
人材ニーズについて、改めてお伺いできますでしょうか。

川部様:
この仕事は投資が好きでないと長く続かないため、「とにかく投資が好きな人」ということが大前提となります。
また、我々のエンゲージメントは“企業を強権的に変える”ことではないため、謙虚さも重要な資質となります。「自分が無理にでも変えてやる」という意識では、企業に対するエンゲージメントには合いません。

コトラ網中:
特定のセクターにこだわりがある方もいると思いますが、その点はいかがでしょうか?

川部様:
スパークスでは、特定セクターに特化したカバレッジ体制は採用していません。
各アナリストが自身のアイディアとファンドマネージャーとのコミュニケーションの中から、最適な調査対象候補を作り出していきます。また過去と比較してセクター間のつながりが強くなってきている中では、セクターを横断的に調査することで、より深いリサーチが可能になると考えています。

コトラ網中:
入社後の研修制度やOJTについてお伺いできますでしょうか。

川部様:
我々はチーム一丸となって新人を育成しています。
「チームとして強くなる」という共通認識を持っているため、他メンバーの取材に同席したり、アドバイスをしたり、業務での着眼点について日々議論したりなどチーム全体で支え合っています。
大規模な研修制度はありませんが、皆で育てていこうという想いが強いため、自分一人で成長しなさい、ということはありません。

コトラ網中:
相談しやすいカルチャーがあるのですね。

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転職希望者様へのメッセージ

コトラ網中:
最後に、転職希望者の方にメッセージをいただけますでしょうか?

川部様:
スパークスは長い歴史を持ちつつも、新しい投資への挑戦をし続けており、現在まさにチームやファンドを構築している最中です。
最良のパフォーマンスを出し、グローバルから資金を集めていこうと考えており、このファンドをともに大きく育てていくという仕事に魅力を感じる方にぜひ来ていただきたいと思います。

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CEOインベストメント室
エンゲージメントファンド アナリスト

【主な業務内容】
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登壇者紹介

ゲスト

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スパークス・アセット・マネジメント株式会社
CEOインベストメント室
運用調査本部
チーフ・アナリスト

川部 正隆 様

インタビュアー

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株式会社コトラ
コンサルタント

網中 響太郎

[ 経歴 ]
明治大学政治経済学部卒業後、新卒でコトラに入社。入社時からコンサルタント業務に従事。入社2年目で大手監査法人パートナー等と共にウェビナーを主催し、ファシリーテーションも務める。現在はESG、財務会計アドバイザリー、金融ミドルバック全般、コンサルティングファーム全般を担当。

[ 担当業界 ]
ESG領域、コンサルティングファーム、財務会計アドバイザリー、金融ミドルバック

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)