NEC DX戦略コンサルティング事業部 特集インタビュー
JAPAN TECH最大手である日本電気株式会社(以下NEC)。NECはお客様のDX化を推進するため社外や社内からコンサルタントを募り、「DX戦略コンサルティング事業部」を新設しました。
今回はDX戦略コンサルティング事業部の戸田様・松尾様にNECのDX戦略の魅力や組織風土、求める人材像などを伺ってきました。
ゲスト
戸田 雅仁様
大手銀行に入行後、システム部門で大規模SI案件のSE及びPMを経験。
大手ソフトウエア会社にて、国内外の大手金融機関向けにITコンサルタント業務に従事。
前職のコンサルティングファームでは、システムリスク管理やマネロン管理態勢高度化支援、業務変革支援などを経験。
現在NECにて、お客様の業務・組織デジタル変革をご支援するコンサルチームをリード。
松尾 貴彦様
コンサルティング会社にて、大手企業向けSAP導入支援を経て、人事コンサルティングに従事、外資IT会社にて、コンサルティング組織のリソースマネージャーとして社内の要員管理にかかわる業務に従事、外資製薬会社にて、HR Techのマネージャーとしてナレッジマネジメントとヘルプデスクの導入、KPIの設計・導入、アウトソーサーの変更等に従事。
NECコーポレート人事の立場から、全社の要員計画のスキーム・システム設計・導入・運用に従事し、2021/4から現ポジションに異動。
ゲストの経歴紹介
コトラ:
本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まずはじめに自己紹介をお願いいたします。
戸田様:
私は新卒で銀行に入行し、システム開発やプロマネに従事しておりました。その後、マイクロソフトに転職しコンサルティング部隊で主にエンゲージメントマネジャー等を担当していました。その後、BIG4の某コンサルティングファームに転職し、システムリスク管理高度化やDX戦略策定などを担当していました。
コトラ:
コンサルティングファームからNECへ転職された背景を教えていただけますか。
戸田様:
ある転職エージェントさんからヘッドハンティングされたことがきっかけです。IBMから転職した方が、NECで新しくコンサルティングの組織を作っているのでぜひ会ってみませんか、とお声がけいただきました。私はその方の転職理由を知りたくて、興味本位でカジュアル面談を受けることにしました。面談前は転職する気がなかったのですが、話してみるとビジネスへの本気度が伝わったこと、ある程度安定した会社の中で、DXコンサルビジネスの立ち上げに携われることに面白さを感じ転職を決めました。
コトラ:
戸田様ありがとうございます。それでは次に、松尾様よろしくお願いいたします。
松尾様
これまでのキャリアでは、10年ほどコンサルタントとしてERPの導入や人事の業務設計に携わった後に、戸田と同じくマイクロソフトにリソースマネジャーとして入社し、コンサルタントのリソース管理をしていました。
NECには2019年6月にコーポレート人事として入社し、2年間は全社の要員計画のスキーム・人事制度設計・導入・運用に従事しました。2021年4月に社内の異動制度を利用して、現在のポジションに就きました。
NECのコンサルティングサービスについて
コトラ:
DXコンサルティング事業部の競合他社との違い・強みなどはありますか?
戸田様:
大きく3つあると思っています。
1つ目は、End to Endのサービス提供とサービス導入後の成果分析、更に必要な打ち手のご提案が可能である、という点です。そうすることで、長期的にお客様に寄り添いご支援することが可能です。
我々は「DX戦略」ということで上流工程中心に立ち上げられた部門です。しかし、NEC全体として見れば、上流で検討した施策等を具体化・実装して、更には運用フェーズまで一環してサービスを提供しています。さらに、最初に立案した施策に対して、対応後の状態・結果を分析して、必要に応じて打ち手の追加・是正などを検討しています。
2つ目は、経験豊富な技術者を社内に多く抱えている点です。例えば、DX戦略構想策定フェーズにおいて、ある課題を解決するための施策を検討する際、技術的なフィージビリティを一定レベルで確認することが可能です。NECでは同じユニット内に画像認識や音声認識、データ分析など様々な専門家が在籍しているので、クライアントに施策を提示する際に、机上レベルである程度あたりをつけることができます。専門家の人数とレベルも一定以上確保出来ているので、戦略策定などの上流工程で差をつけることができます。
3つ目は、提供するサービスが「NEC自身が行ってきた」ナレッジ・ノウハウをベースに作られている点です。お客様からは、前例がないことよりも、NECが実際に導入し効果を発揮しているサービスなら使ってみようかな、という反応を頂きます。
特に国内のお客様ですと、外資系企業の提案内容は外資だからできることでしょと温度感がずれてしまうことがあるのではないでしょうか。NECではそのようなケースが少ないと感じています。
コトラ:
最近はどのコンサルファームも「End to Endのサービス提供」ということを言っていますが、具体的な他社との違いは何でしょうか?
戸田様:
私の知る範囲という前提ですが、例えば他社コンサルファームだと、お客様の業務をBPOで取り込むビジネスモデルをとっていますが、NECではお客様に寄り添い共創する中で価値提供したいと考えています。
松尾様:
最後の出口が明確に違うと思っています。BPOありきではなく、お客様の事業戦略に貢献するところを第一に考えています。一気通貫という所でいうと、アウトソースは今のところ考えていません。上流の話もしながら、具体性のある話ができるのがNECの特徴です。
コトラ:
NECのコンサルサービスは、ただパッケージを導入するだけのコンサルスタイルとは大きく異なっているのですね。
戸田様:
我々が第一に考えるのが、その打ち手が本当にお客様のビジネス貢献につながるのかどうかです。そのため、他社製品を導入したほうが良いと思えば、そちらを勧めたりすることもあります。
コトラ:
今回募集しているポジションに組織人材コンサルのポジションがありますが、「組織人材」という文言をみると特にコンサルファームの方は、人事パッケージの導入をイメージされる方が多いのですが、NECのコンサルはどのようなスタイルなのでしょうか。
松尾様:
最近はパッケージの外側の部分のコンサルが多いです。予算・データをどう使うのか等、どちらかというとパッケージの導入よりも、どのような考え方で業務を設計するのかという点にフォーカスしたコンサルサービスを提供しています。
もちろんパッケージの導入自体を否定しているわけではないので、お客様がシステムを変えないとだめという流れになったら、その部分をご支援させて頂いております。ただ、システム導入プロジェクトの場合は、我々コンサルタントは主にPMOとして関与しております。
コトラ:
御社が携わった具体的なプロジェクト事例のご説明をお願いできますか。
戸田様:
ハワイの主要5空港への感染症対策ソリューション導入プロジェクトですね。
非常に短期間で、NECの特徴がよく出たプロジェクトだと思います。
▼参考
NEC、ハワイ主要5空港に生体認証・映像分析技術とサーマルカメラによる感染症対策ソリューションを提供
コトラ:
チームの中長期的な目標を教えてください。
戸田様:
現在は100人程度の体制ですが、更に増員、拡大を目指しています。中途採用のみならず、リスキリングと社内異動によって目標達成を目指しています。
また、現在はインダストリーごとのチーム分けを行っていませんが、人数が増えて行くとともにスペシャリティを持ったチームというのは必要になってくると思いますので、インダストリーで分けていく可能性もあります。
NECでの働き方
コトラ:
御社の研修制度について教えていただきたいです。
戸田様:
NECではDX人材を育成するための教育プログラムを用意しておりまして、コンサル未経験で入社される方に関しては、このプログラムを優先的に受けていただき、DXコンサルとしての基礎的なスキルを身につけていただきます。
もちろんそれだけでは不十分なので、実際にプロジェクトに入ってOJTという形をとっています。
コトラ:
主に上位職の方だとおもいますが、営業のノルマ・目標などは設定しているのでしょうか。また受注額に応じてインセンティブが発生したりするのでしょうか。
戸田様:
今期より、我々の部署のみパイロット的にインセンティブ制度を設けました。詳細をお伝えすることは難しいのですが、上位職を対象として、成果に応じたインセンティブが支払われる制度となっています。
コトラ:
給与レンジはどれくらいになるのでしょうか。
御社が求める人材としてコンサルファームの方が挙げられると思いますが、年収面を気にされている方も多いようです。
戸田様:
スキルやご経験が充足していることが前提にはなりますが、コンサルファームと比べても遜色のない条件でオファーを提示しております。
コトラ:
リモートワークは今後も継続予定でしょうか。
松尾様:
コロナウイルス終息後もリモートワークは続けていく予定です。そのため、定期的に東京に来ていただける方であれば全国の方から応募いただけます。
実際に、栃木や静岡に住んでいるメンバーも在籍しています。
NECが求める人物像について
コトラ:
DX戦略コンサルティング部門が求める人材の経験・スキルを教えて下さい。
戸田様:
40代のマネージャクラスの方は原則コンサル経験を必須としています。
品質保証の部分などは、コンサル経験がないとなかなか難しいと思いますので。
松尾様:
逆に手を動かすことができる20代30代の若手であれば、コンサル経験を必須としておりません。
言われたことをただやるだけではなくて、自分の頭で考えられる主体的な人材を求めています。社内の業務改革・人事制度設計などのプロジェクトに関わっていた方などがフィットすると思います。
コトラ:
DX戦略コンサルティング部門に入社されている方の共通項があれば教えていただきたいです。
戸田様:
変化・チャレンジを楽しめる方が多くジョインしている印象です。
今NECは変革の真っ最中にある会社です。我々のチームが変革を先導する期待値もあります。
コトラ:
40代のマネージャークラスがこちらの部門に入社するメリットを教えてください。
戸田様:
DXコンサルビジネスの積極的な拡大期に携われることではないでしょうか。
また組織としてもこれまでのNECとは違い、フットワークが軽くチャレンジングな社風にNEC自体も変わろうとしています。自身の積極的な関与でビジネス成長に貢献する醍醐味を味わうことが出来ます。
松尾様:
私が携わっている組織人材のサービスも自主的に立ち上げたものです。世間一般的にイメージされている、今までのNECとは違う風土が出来上がりつつあります。
コトラ:
逆に20・30代の方が御社に入社するメリットはどのような点になりますか?
戸田様:
コンサルサービスを提供しつつ、身近に技術にも触れることができます。
絵に描いた餅で終わってしまうコンサルスタイルに疑問を感じている方、プロジェクトの上流のみに関与して、あとは別のチームに投げるだけのコンサルスタイルにストレスを感じる方には特におすすめしたい会社です。
松尾様:
コンサルファームではなく、NECのコンサル部隊に転職して良いのかという意見を耳にしますが、最近ではコンサルファーム出身者も多く入社しており、社内でコンサルノウハウ・ナレッジが溜まってきています。
コンサル×豊富な技術アセットで、他社ではできない経験を積むことができます。
NECへの転職を希望する方へのメッセージ
コトラ:
最後に、御社を志望される方へメッセージをお願いします。
松尾様:
我々のチームはまだ立ち上げたばかりで、これから組織を大きくしていく段階になります。
新しいサービスもどんどん立ち上げておりますので、一緒にサービスを考えてそれを楽しめる方からのご応募をお待ちしております。
戸田様:
NECは大きく変わりつつありますが、まだ変革の途中です。変革を促すドライバーとなって、社内に変革を浸透させていく面白さが我々の仕事にはあります。
NECという120年の歴史がある大企業の変革に携わる志がある方に、ぜひ来て欲しいと思っています。
コトラ:
戸田様・松尾様、本日は長時間に渡りありがとうございました。
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。
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