金融転職に有利となる資格一覧、受験資格や合格難易度について解説!

金融転職に有利となる資格一覧
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金融業界の転職はスキルや経験はもちろんのことですが、資格も大きなアピールポイントになり転職に有利に働きやすいです。また一部の分野では業務に携わるにあたって資格が必要となる場合があります。
こちらの記事では、金融転職に有利となる代表的な資格についてご紹介をします。

金融業界の資格について

金融業界の転職を考えている方やキャリアアップを目指す方は、分野別に資格の種類を確認しておきましょう。

分野別で有利になる資格

金融業界は主に銀行、証券、保険の3つの分野があり、それぞれの分野で転職に有利になる資格があります。例えば、銀行業界や証券会社はファイナンシャルプランナー、証券外務員資格が有利になる傾向があります。加えて銀行業務検定や証券アナリスト、日商簿記などもおすすめです。保険業界はファイナンシャルプランナーや保険募集人が代表的な資格です。

資格の種類

金融業界の資格には「業務独占資格」があります。業務独占資格とは、資格の保有者だけが独占的に業務を行うことができる国家資格で、金融業界の業務独占資格には税理士と公認会計士があります。
上記以外に金融業界の専門性やスキルを証明する資格としては、例えばファイナンシャルプランナーや証券外務員資格、証券アナリスト、銀行業務検定、日商簿記などがあります。

金融転職に有利となる資格

金融業界の転職に有利となる代表的な資格について、以下8つの資格をご紹介します。

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ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)は金融や保険、不動産、年金などの幅広い知識をもち、相談者の夢や目標がかなうよう経済的な側面からサポートをします。国家資格はファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)で、民間資格にはAFPとCFPがあります。FP技能検定は1~3級があり、学科試験と実技試験に合格をするとFP技能士になることができます。
ファイナンシャルプランナーの資格は金融業界において特に営業の仕事で役立つ資格で、お金に関する専門的な知識を備えて金融商品の提案や資産運用、ライフプランニングをサポートすることができます。金融業界の幅広い分野で活躍ができる汎用性が高い資格です。

資格名ファイナンシャル・プランニング技能検定
受験資格3級:なし
2級:次のいずれかに該当すること
・FP3級に合格する
・AFP認定研修を修了する
・2年以上のFP業務の経験を積む
1級:学科試験と実技試験で諸条件あり
難易度合格率
3級:40~80%
2級:20~60%
1級:10%前後
公式サイト日本FP協会
https://www.jafp.or.jp/exam/

証券外務員資格

証券外務員資格は、株式や投資信託などの金融商品の販売に役立つ資格です。資格は一種と二種があり、二種は外務員の一部業務に携わることができ、一種は二種の上位資格ですべての有価証券に関する外務員の業務に携わることができます。
金融商品の販売に関して外務員資格が必要となるケースが多く、証券会社や銀行への転職を考えている方は外務員資格について確認をしておきましょう。

資格名証券外務員資格
受験資格なし
難易度合格率 一種、二種:60~70%
公式サイト日本証券業協会
https://www.jsda.or.jp/gaimuin/

証券アナリスト

証券アナリスト(CMA)は、証券分析と投資判断を行うプロフェッショナルです。協会が実施する講座と試験を段階的に修了し、3年以上の実務経験を積むことで証券アナリスト(CMA)の資格を取得することができます。
アナリストやストラテジスト、ファンド、ベンチャーキャピタル、事業会社の財務・IRなど幅広い分野での活躍が期待できます。

資格名日本証券アナリスト協会認定アナリスト
受験資格なし(CMA講座の受講が必要)
難易度合格率 50%前後
公式サイト公益社団法人日本証券アナリスト協会
https://www.saa.or.jp/cma_program/index.html

日商簿記

簿記の資格は「日商簿記」が最も有名です。企業の財務諸表の作成等に関する知見を得ることができます。日商簿記は各級に分かれています。1級は難しいですが、取得をすることで税理士試験の受験資格になったり公認会計士の学習につながったりもするため、日商簿記を取得するメリットは大きいといえるでしょう。
簿記の資格は経理や財務職をはじめ、金融業界の幅広い分野で役立つ資格です。

資格名日商簿記
受験資格なし
難易度合格率
3級:40~50%ほど
2級:15~20%ほど
1級:10%前後
公式サイト商工会議所の検定試験
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

銀行業務検定

銀行業務検定は、年間30万人近くが受験する銀行業界で定番の資格です。種目は法務や財務、税務、年金、信託・証券、融資・渉外、外国為替、金融経済、相続など幅広い検定内容となっています。受験制限は設けておらず、試験は年3回実施しているためチャレンジしやすい資格です。
銀行業界をはじめとして、金融機関への転職を考えている方は資格取得を検討するとよいでしょう。

資格名銀行業務検定
受験資格なし
難易度合格率 20~40%ほど
公式サイト銀行業務検定協会
https://www.kenteishiken.gr.jp/guidelines.html

税理士

税理士は、税金に関する書類作成や税務相談を行うことができる国家資格です。税理士試験に合格し税務や会計に関する事務の経験を2年以上積むことで、税理士の資格を取得することができます。また簿記の資格取得後にステップアップとして税理士の資格を目指す人も多いです。
税理士を取得することで、税理士事務所をはじめ金融やコンサルティング業界など幅広い分野で活躍できるでしょう。

資格名税理士
受験資格会計学(受験資格なし)
税法(以下のいずれかの受験資格に該当すること)
・学識:社会科学に属する科目の履修者、司法試験の合格者など
・資格:日商簿記1級など
・職歴:金融機関や会計業務、税理士の補助業務経験を2年以上積むこと
難易度合格率 15~20%ほど
公式サイト日本税理士会連合会
https://www.nichizeiren.or.jp/prospects/work/

公認会計士

公認会計士は監査と会計のプロフェッショナルで、監査業務を行うことができる唯一の資格です。公認会計士試験に合格し、3年以上の実務補助等の期間を経た後に資格を取得することができます。
公認会計士を取得することで、会計事務所やM&A、財務・経理分野などにおいて大いに役立つでしょう。

資格名公認会計士
受験資格なし
難易度合格率 10~30%ほど
公式サイト日本公認会計士協会
https://jicpa.or.jp/cpainfo/applicant/examination/

中小企業診断士

中小企業診断士は、主に中小企業の経営コンサルティングを行うプロフェッショナルです。一次試験と二次試験に合格した後、実務補習を経て中小企業診断士を取得することができます。
中小企業診断士は企業経営の観点から、例えば金融機関やコンサルティング、M&Aなどの業界への転職や業務で活かしやすいでしょう。また出世や独立にもつながりやすい資格です。

資格名中小企業診断士
受験資格なし
難易度合格率
一次試験:20~40%ほど
二次試験:10~20%ほど
公式サイト中小企業診断協会
https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html

まとめ

自分が希望する仕事に関連する資格を取得することで転職に有利に働くとともに、実務においても大いに役立ちます。資格取得を検討する際は、例えば「金融営業職に就きたい」「ファンドマネージャーを目指したい」などの明確な目的をもつことで、目標とする資格を選びやすくなり、またモチベーションを高くもって資格取得に取り組むことができるでしょう。
金融業界の転職やキャリアアップに向けて資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)