サステナビリティ・ESGコンサルタントの仕事・役割とは

サステナビリティ・ESGコンサルタントの仕事・役割とは
heart - サステナビリティ・ESGコンサルタントの仕事・役割とはloading - サステナビリティ・ESGコンサルタントの仕事・役割とはお気に入りに追加

いま、サステナビリティ・ESG領域でのコンサルティングビジネスが活況です。

日経新聞などでは「ESG(環境・社会・企業統治)」「サステナビリティ(持続可能性)」「CSR(企業の社会的責任)」といった企業の社会的側面を表すワードを見ない日はないと言っていいほど、頻繁に耳にするようになりました。企業のサイトやIRのレポートなどでも、環境や社会への取り組みなどが以前よりもクローズアップされることが多くなってきています。

それに伴い、企業はサステナビリティ・ESGに関するポジションの採用を活発に行なっており、実務経験者が非常に少ないことも相まって転職市場でのニーズは高くなっています。

今回はサステナビリティ・ESG領域の最近の動向、業務内容や転職市場の動向を説明した上で、コトラが厳選したサステナビリティ・ESGコンサル関連の求人ポジションをご紹介致します。

「サステナビリティ・ESG」領域の動向を熟知したコンサルタントに転職相談する(無料)>

サステナビリティ・ESG領域の動向、コンサルティングビジネスの活発化

なぜここまでサステナビリティ・ESGの話題が騒がれるようになったのでしょうか。これは、サステナビリティ・ESGが企業活動における社会貢献という位置づけから、ビジネスにおける経営上の課題に転換したことの現れであると考えています。

重要なできごとを時系列に整理すると以下のようになります。

2006年4月:国連責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)が発足
※国際連合事務総長であるコフィー・アナンが金融業界に対して提唱

 2015年9月:国際連合でのSDGs採択

2015年10月:日本であれば年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による国連責任投資原則(PRI)への署名。2018年には160兆のうち3.5兆をESG投資

2017年6月:G20の要請を受け、金融安定理事会(FSB)にて、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)を設置、最終報告を公表

上記を整理すると、金融業界において、資金的な流れを制度的に生み出すことになったことが、ESG領域の活発化に大きく寄与していると考えられます。

こうした状況の中で、サステナビリティ・ESG領域における専門的なコンサルティングサービスも活発化しています。監査法人・シンクタンク・総合系ファーム、ESG領域に特化したブティックファーム等が、機関投資家・アセットマネジメント会社・事業会社等にコンサルティングサービスを提供しています。

この領域のメインプレイヤーである4大監査法人の比較と戦略について、こちらも記事で解説していますので合わせてお読み下さい。

コンサルティングの内容と必要なスキル

コンサルティングの内容

・サステナビリティ・ESGに関する戦略・方針の策定支援

・上記等に基づくプロジェクトの開発と実行にかかる支援

・統合報告書等における非財務領域の開示支援

・格付け機関、評価・認証機関、NPO等の外部機関の対応支援

・TCFD要請に対する気候変動シナリオ分析支援 など

求められるコンサルティングサービスは、クライアントの課題・ニーズにより様々ですが、例として上記のようなテーマがあります。

活かせる経験・スキル

・上記のテーマ領域のいずれかに関する知識や経験

・語学力(ビジネスレベル以上)

・客観的/論理的思考力、コミュニケーション/プレゼン能力の高い方

必要となるスキルとしては、上記のテーマ等に対応できるものとなり特殊性のあるものも多いですが、コンサルタントとしての調査・分析力、プロジェクトマネジメント力、資料作成能力、ロジカルシンキングといったベーシックなコンサルティングスキルは共通しています。

また、欧米が議論をリードしているため、最新の情報をキャッチアップするための語学力も求められる場合が多いです。

そのため、これらの能力をバランスよく兼ね備えている方、例えば戦略コンサル出身者などが求められるようになっているのです。

コンサルタントとして活躍するためのに必要なスキルについては、こちらの記事でも解説しています。

ESGコンサルタントの転職市場動向とキャリアパス

コンサル経験者ニーズの増加

サステナビリティ・ESGコンサルタントへの転職動向としては、コンサルティングファームからの転職者も多いです。コンサルタントとしてのスキルを生かして、サステナビリティ・ESGの領域的な専門性を身に着けて活躍しているケースは多いです。

一方で、事業会社(サステナビリティ、広報、IR、経営企画等)や行政機関、あるいは金融機関からの転職ケースもございます。

各コンサルティングファームからも、コンサルタント経験者でサステナビリティ・ESGに興味のある人はぜひ推薦をお願いしたいと強いニーズを受けております。

キャリアの選択肢が増えている

サステナビリティ・ESGコンサルタント経験後のキャリアについても機会が広がっており、以下のような求人は既に生じはじめています。

■ 事業会社(メーカー、商社、銀行など)の経営企画部門

■ 機関投資家・アセットマネジメント会社での経営企画部門あるいは運用部門

■ インパクト投資ファンドの経営企画部門、投資部門 など

各ポジションの詳細については、こちらも記事でも解説しています。

「サステナビリティ・ESG」領域の動向を熟知したコンサルタントに転職相談する(無料)>

コトラの強み

コトラでは、サステナビリティ・ESGコンサルティングの黎明期から同業界に注力していたため多数の企業様から案件をいただいております。また、業界経験者など専門性を持ったコンサルタントが企業と転職者との双方を担当している点も特徴です。

多くの企業からいただくニーズの中から、転職者の方の希望にあった案件や強み・経験を活かせられる案件を提案致します。

ESG・サステナビリティ領域への転職事例

コトラからは下記の転職事例がございます。

コトラでは、最高の転職体験のサポートを行っています。ヒアリングを通じた経験や強みの棚卸しから、多様な案件(キャリアプラン)の提案、面接対策までお手伝いさせていただきます。
サステナビリティ・ESGコンサルへの転職をお考えでしたら是非コトラへご相談下さい。

「サステナビリティ・ESG」領域の動向を熟知したコンサルタントに転職相談する(無料)>

▼サステナビリティ・ESGコンサルタントの求人を探す

ESG・サステナビリティ関連の求人

この記事を書いた人

宮崎達哉

信州大学工学部卒、ゼネコンでの施工管理者を経験した後、三重県庁にて産業政策の企画・運営業務に従事。県庁在籍中に、経済産業省資源エネルギー庁及びNEDOにてエネルギー政策に係る新規事業立案や規制・制度の合理化に従事。デロイトトーマツグループでの地方創生及び教育分野のコンサルティング業務を経て現職。
【担当業界 】ESG/サステナビリティ領域、シンクタンク、コンサルティングファーム、監査法人、パブリックセクター、教育、経営層、管理系人材、技術者