概要
| 設立 | 1983年7月12日 |
|---|---|
| 従業員数 | 418名（単体） |
| 代表者 | 代表取締役社長兼CEO 井出 信孝 |
株式会社ワコムは、デジタルペン技術を中核として、「デジタルで描く・書く」体験を提供する会社。同社のペンタブレットは、一般の顧客のみならず、制作スタジオ、プロ漫画作家、教育現場、病院・クリニック、認証サインなど、あらゆる組織やシーンで活用されているのが特徴だ。
同社の経営理念には「for a creative world」を、ビジョンには「A world alive with creativity」を掲げ、さまざまなパートナーと連携を行いながら、先進的なサービスを提供する。顧客の声に耳を傾けながら、次々と技術革新を生み出せるのが強みだ。
ワコムの事業内容は、一般顧客向け・法人向けの2つのサービスをラインナップしている。
一般顧客向けにおいては、クリエイティブタブレット、液晶ペンタブレット、ペンタブレット、スマートパッド、スタイラスペン、アプリ&サービスといった製品を展開。紙で書いたときとほとんど変わらない、自然な書き心地でクリエイティブを生み出せる。
法人向けにおいては、「Wacom Business Solutions」「テクノロジーソリューション」「WILL」の3サービスを展開。
Wacom Business Solutionsにおいては、金融、医療、販売サービス業、観光サービス業、自治体・官公庁、教育など、幅広い分野の組織に向けて、「電子サイン取得」「電子サイン検証」「手書き帳票ソリューション」「画面への注釈・記入」のサービスを提供し、顧客のコミュニケーションや業務効率の改善を支援できる。
テクノロジーソリューションにおいては、ビジネスや教育の現場へデジタル文具を提供。
WILLにおいては、「Wacom Ink Layer Language」と呼ばれる、ハードウェアやソフトウェア、アプリケーションを繋ぐ共通のフレームワークを公開する。WILLテクノロジーを使用するソリューション間で制作物を交換したり、同じキャンバスを共有して、リアルタイムコミュニケーション行ったりできるのが魅力だ。
沿革・歴史
1983年
埼玉県上尾市に株式会社ワコムを設立。
1985年
本社を埼玉県北葛飾郡鷲宮町（現久喜市）に移転。
1988年
ドイツ連邦共和国にワコムコンピューターシステムズ（現ワコムヨーロッパ）を設立（現連結子会社）。
1990年
埼玉県北埼玉郡大利根町（現加須市）に豊野台工場を竣工。
1991年
アメリカ合衆国にワコムテクノロジーを設立（現連結子会社）。
1993年
本社を埼玉県北埼玉郡大利根町（現加須市）（現在地）に移転。
2000年
中華人民共和国にワコムチャイナを設立（現連結子会社）。
2002年
ペン・センサーコンポーネント分野（現テクノロジーソリューション事業）へ進出。
2003年
日本証券業協会JASDAQ市場上場。
2004年
大韓民国にワコムデジタルソリューションズ（現ワコムコリア）を設立（現連結子会社）。
2005年
オーストラリア連邦にワコムオーストラリアを設立（現連結子会社）。
東証一部に情報。
2006年
シンガポールに現地法人を設立。
2008年
台湾にワコムタイワンインフォメーションを設立（現連結子会社）。
2010年
インド現地法人を設立。
アメリカ合衆国にワコムテクノロジーサービスを設立（現連結子会社）。
2017年
会社分割により、エンジニアリングソリューション事業（CADソフトウェア）を新設の子会社へ承継、当該子会社の全株式を日東工業株式会社へ譲渡。
拠点（国内・海外）
国内：
埼玉、東京、大阪、福岡
海外：
韓国、中国、台湾、シンガポール、ベトナム、オーストラリア、インド、ブルガリア、ドイツ、アメリカ
主な関連会社
- Wacom Technology Corporation
- Wacom Europe GmbH
- Wacom Australia Pty. Ltd.
- Wacom Hong Kong Ltd.
- Wacom Taiwan Information Co., Ltd.
- Wacom India Pvt. Ltd.
- Wacom China Corporation
- Wacom Korea Co., Ltd
トピックス
最先端技術の活用に挑戦
株式会社ワコムは、テクノロジー・リーダーシップ・カンパニーとして長年積み上げてきた、デジタルペンの関連技術に加え、近年盛り上がりを見せる最新テクノロジーを活用することで、新しい価値の提供を目指している。
最近では、株式会社タグキャストとともに、デジタルペンへ位置情報テクノロジーを連携させる開発プロジェクトを実施。同プロジェクトが成功すれば、サインに日時や場所を埋め込んで管理できる「ビッグデータインク」、特定の場所のみでインクを表示できる「セキュアインク」、場所によってペンの機能や色を変化させられる「ロケーションペン」といったサービス生み出すことが可能になる。主にビジネス領域やエンターテイメント領域において、新しいマーケットの創出を進める予定だ。
また2019年には、米・マイクロソフト社と、人工知能の連携を目的としたパートナーシップの強化を発表した。株式会社ワコムが開発したデジタル・インク技術「WILL 3.0」と、米・マイクロソフト社のAI関連技術「インク・レコグナイザー」を連携させることで、スケジュール管理やクラウド業務管理、データ保管、サーチ機能などのサービス実現を目指している。
同社は将来的に、仮想現実などの最先端技術とも連携させることで、顧客の期待を大きく上回る製品・サービスの開発を目論んでいる。
www.kotora.jp転職をご検討のかたへ
コトラでは、業界、職種、会社のディテールを知り尽くしたプロフェッショナルコンサルタントが、あなたと働くイメージを共有、転職をサポートいたします。
サイトで公開できないハイクラスな非公開求人も多数ございます。ぜひご登録ください。
無料でコンサルタントに転職について相談する