M&A仲介の成功の鍵を握る!「オリジネーション」

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M&Aを成功に導く重要な初期プロセスである「オリジネーション」業務について解説します!

オリジネーションとは

オリジネーションとは、M&A業務の前半部分である、「M&A案件の発掘」や「M&Aの提案・調査」業務のことで、M&Aを行う上で重要なプロセスの1つです。また、「オリジネーション」業務を担当するM&Aの専門家であるM&Aアドバイザーは、「オリジネーター」と呼ばれることもあります。

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ソーシング・エグゼキューションとの違い

ソーシングとの違い

ソーシングとは、M&Aの案件発掘・マッチングから、基本合意書締結までの業務のことを指すことが多く、M&Aの前半の業務を指す「オリジネーション」とは一部重複します。ソーシングとオリジネーションを明確に分類する場合には、M&A案件発掘業務をソーシング、マッチング・条件提案業務をオリジネーションと分類されます。

エグゼキューション

エグゼキューションとは、基本合意締結後のデューデリジェンス・最終交渉・最終契約書の締結・クロージングなどのM&Aの後半業務を指します。実際に会社の買収・売却を進めていくエグゼキューション業務は、一般的に弁護士や会計士など、各分野の専門家の協力を得ながら進められることが多いです。

オリジネーションの役割

オリジネーションの役割は、買い手と売り手のさまざまなニーズにマッチするように、最適な企業同士をマッチングしてM&A案件を具現化することで、双方のメリットを最大化することです。
異業種の企業をマッチングし、大きなシナジー効果が得られた時には、買い手・売り手の経営者の想像を遥かに超えたメリットを持つM&A案件の提案につながることもあります。

M&A交渉を円滑に進め、成立に導くためには、M&Aの初期段階で、オリジネーションによって買い手側・売り手側双方の目的をしっかりと合致させておくことが重要です。
オリジネーションへ注力してこそ、クロージングまでの業務をスムーズに遂行できると言えます。

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オリジネーションの手順

M&Aの目標設定・戦略策定

M&Aのスムーズな遂行のため、明確な目標設定と戦略の策定を行います。

M&A仲介業者の選定

様々なM&A仲介会社の中から、案件の規模や業種に合った業者を選定します。

M&A案件のマッチング

買い手と売り手、双方にとって最適な企業同士を探し出し、マッチングを行います。買い手と売り手それぞれに対して交渉を持ちかけるオリジネーションでは、双方の妥協点を探したり、双方の合意を得るための交渉力などが必要とされます。

M&Aのピッチング(提案)

ピッチング(提案)とは、買い手・売り手に対してどのようなスキームや戦略でM&Aを進めるべきか提案し、了承を得る業務です。M&Aのスキームの多くは株式譲渡ですが、事業譲渡や合併・分割など、ほかのスキームが有効なケースもあります。M&Aの専門家が、各スキームのメリット・デメリットを熟慮した上で、最適なスキームを経営者に提案します。

M&Aを成功に導く調査・分析

M&A案件の成功は、案件の成約ではなく、経営統合後に買い手・売り手双方が想定通りのメリットを享受することです。真の意味でM&Aを成功に導くためには、買い手・売り手企業のみならず業界全体の充分な調査・分析が必須です。

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この記事を書いた人

上田哲夫

滋賀大学経済学部卒、第一勧業銀行(現みずほ銀行)にて本店営業第三部やグローバル企業第二部、企業調査部等で大企業営業や企業再生・M&A等投資銀行業務、支店や審査部門にてマネジメント業務に従事。 その後、ソニー銀行にて法人融資やタイアップ営業(住宅ローン・カード)及びマネジメント業務に従事。

[ 担当業界 ]
大手銀行、ネット銀行、投資銀行、経営・財務等マネジメント人材