社内SEからサステナビリティ・ESGコンサルタントへ──IT知見を活かし、持続可能な経営を支援する

社内SEとして社内業務の効率化や情報システムの運用・改善に携わってきた経験は、サステナビリティやESG(環境・社会・ガバナンス)領域においても十分に活かすことができます。データを活用したガバナンス支援、非財務情報の可視化、ITによるESG体制の構築など、テクノロジーとサステナビリティはますます接近しています。本記事では、社内SEからESGコンサルタントへ転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書の記載例をご紹介します。

目次

1. 社内SEとESGコンサルタントの違い

項目社内SEESGコンサルタント
目的社内業務のITによる効率化・安定運用持続可能な経営と非財務価値の創出支援
主な業務ベンダー管理、ITインフラ運用ESG戦略立案、KPI設計、レポーティング支援
求められる視点業務改善・IT活用視点経営、社会課題、ステークホルダー視点

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2. 活かせるスキルと経験

  • 業務フローの可視化と改善経験
  • データ管理・ガバナンスに関する知見
  • 社内関係者や外部ベンダーとの調整力
  • BIツールやExcelでのレポート作成能力
  • 非財務情報(人事・環境・サプライチェーン等)への関心

3. 転職を成功させるステップ

  1. ESGの基礎知識を学び、用語や潮流を理解する
  2. 社内SE経験を「ガバナンス整備・非財務データ管理」として整理する
  3. サステナビリティ報告書や統合報告書を読んでおく
  4. 志望動機では「ITから企業の持続可能性を支えたい」という文脈を強調

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4. 求められる知識と補完方法

  • ESG評価基準(TCFD、SASB、GRI、ISO26000など)
  • 人的資本や環境情報の開示制度
  • 非財務KPIとデータ可視化スキル(Power BI、Tableauなど)
  • 参考資料:『サステナビリティ経営の教科書』『統合報告実務ガイド』

5. 職務経歴書の記載例

氏名:高橋 太一
生年:1992年生まれ

■職務要約:
製造業の情報システム部門にて社内SEとして勤務。基幹システム運用、業務フロー改善、IT統制対応、ベンダー管理などを担当。ESG情報開示の支援や業務可視化、データ整備に携わった経験から、非財務領域の可視化と改善に関わりたいと考えESGコンサルタントを志望。

■職務経歴:
株式会社○○(2018年4月〜現在)
・基幹業務システムの運用とマスタデータ管理
・内部統制に関するシステム監査対応
・社内業務フローの可視化とRPA導入支援
・人的資本情報(スキル、研修履歴)の整理とレポート化

■保有資格:
・基本情報技術者
・サステナビリティ検定初級(SUS検)受験予定
・TOEIC 750点

■学歴:
千葉工業大学 情報ネットワーク学科 卒(2018年3月)

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6. 志望動機の記載例

社内SEとして業務改善に取り組む中で、近年では人的資本やESGデータの整備に関わる機会も増え、非財務情報を企業の成長にどう活かすかに強い関心を持ちました。今後は、企業の持続可能性をテクノロジーとデータで支援する立場として、ESG経営の推進に貢献していきたいと考えています。

7. まとめ

社内SEの経験は、ESGの実行支援や非財務情報の整備といった分野で求められています。持続可能な経営にITの力で貢献したい方にとって、ESGコンサルタントは次なる挑戦として大きな可能性を秘めたキャリアです。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)