リテールセールスから総務へ──対人力と実務対応力を活かすキャリアチェンジのステップ

リテールセールスで培った顧客対応力、コミュニケーション能力、細やかな気配りは、社内の円滑な業務運営を支える総務職においても非常に重要です。人と組織を支える裏方の役割に転じることで、営業経験をベースに新たなキャリアの幅を広げることができます。本記事では、リテールセールスから総務職へ転職するためのステップ、求められるスキル、志望動機と職務経歴書の例をご紹介します。

目次

1. リテールセールスと総務の違い

項目リテールセールス総務
対象個人顧客社内従業員、取引先、行政・社外関係者
目的営業目標の達成組織の安定運営・業務環境の整備
成果物営業実績、契約書類備品管理、社内規定、各種手続きの運用

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2. 活かせるスキルと経験

  • 対人折衝力(来客・業者・社員対応)
  • スケジュール管理力、マルチタスク対応力
  • PC基本スキル(Excel, Word, Outlookなど)
  • チーム内外との円滑なコミュニケーション
  • 細やかな配慮・事務作業の正確性

3. 転職を成功させるステップ

  1. 総務の役割と業務範囲を理解する:庶務から契約管理、社内規程整備、リスク管理など多岐にわたる
  2. 事務スキル・ビジネスマナーを整理:敬語、文書管理、報告・連絡・相談の徹底
  3. 転職理由をポジティブに伝える準備:裏方で支える仕事への興味・適性を言語化
  4. Excel/Word/PowerPointの基本操作を再確認:日々の業務効率を左右するスキル
  5. 志望動機では「支える力」への共感を強調:縁の下の力持ちとして貢献したい姿勢を示す

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4. 求められる知識と補完方法

  • 就業規則、福利厚生、労務に関する基礎知識
  • 社内文書の作成(通知文・申請書・社内メールなど)
  • 備品・資産・契約書の管理ルール
  • オフィス環境・防災・リスク管理への理解
  • 参考:『総務の仕事がわかる本』『はじめての総務』

5. 職務経歴書の記載例

氏名:佐藤 絵里
生年:1990年生まれ

■職務要約:
大手証券会社にて8年間、個人向けリテール営業を担当。多数の顧客対応と営業事務を通じて、社内外との円滑なやりとりや正確な事務処理に強みを持つ。今後は、組織運営を内側から支える総務職に転身し、調整力と実行力を活かして幅広く貢献したいと考えている。

■職務経歴:
○○証券株式会社(2015年4月〜現在)
・月100件以上の問い合わせ対応・スケジュール管理
・社内申請書類や報告資料の作成、部内共有
・Excelでの契約管理リスト、顧客進捗表の作成
・来客・電話・メール対応の社内ルール整備を提案

■保有資格:
・証券外務員一種
・MOS Excel/Word
・秘書検定2級
・TOEIC 770点

■学歴:
明治大学 文学部 卒(2013年3月)

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6. 志望動機の記載例

営業活動の裏側では、多くの人が支え合いながら仕事が成り立っていることを実感してきました。お客様を直接支える役割から、今度は社内で働く人々を支える仕事に就きたいという想いが芽生え、総務職を志望しました。これまでの顧客対応や社内事務処理の経験を活かし、社員一人ひとりが働きやすい環境を整える縁の下の力持ちとして貴社に貢献したいと考えております。

7. まとめ

総務職は企業運営の屋台骨として、現場の困りごとを解決し、業務を円滑に進める重要なポジションです。リテールセールスで得た実務スキルと対人力をベースに、支える仕事へキャリアチェンジを図ることは、着実で安定した選択肢と言えるでしょう。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)