ビジネスデベロップメントからマーケティング・企画に転職するためのステップ

企業成長のドライバーとして注目される職種の一つが「マーケティング・企画職」です。顧客理解を起点に、事業の方向性やプロダクトの価値を定義し、戦略的な提案やプロジェクト推進を行うこの領域は、今や多くの業界で需要が高まっています。

こうした中で、ビジネスデベロップメント(事業開発)からマーケティング・企画職へのキャリアチェンジを目指す人が増えています。事業開発で培った「仮説構築力」「顧客視点」「市場理解」「事業視点」は、マーケティング・企画職で求められるスキルと非常に親和性が高いためです。

本記事では、ビジネスデベロップメントからマーケティング・企画職への転職を成功させるためのステップや、必要なスキル、志望動機・職務経歴書のサンプルまでを詳しくご紹介します。

マーケティング・企画職の主な役割

  • 市場・競合・顧客分析をもとにした戦略設計
  • 商品・サービス・プロモーション企画の立案・実行
  • リード獲得・認知拡大などのKPI設計・管理
  • 社内関係者(営業・開発・経営)との連携・進行管理
  • ユーザーインサイトの収集・ペルソナ設計

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ビジネスデベロップメント出身者が活かせるスキル

  • 市場探索力・構想力:市場動向から新たな提供価値を導き出す能力
  • 顧客起点の課題発見スキル:仮説に基づいたヒアリング・ニーズ整理
  • 資料作成・提案力:構造的な価値訴求とストーリー設計
  • KPI思考・数値管理スキル:営業活動の分析や施策改善力

転職のための4ステップ

ステップ1:マーケティングの基本を理解する

以下のようなフレームや基本用語の理解を深めましょう。

  • 4P / 3C / STP / カスタマージャーニー
  • KPI(CPA、CTR、CVR、LTV)
  • ファネル思考(認知 → 興味 → 検討 → 購入)

ステップ2:自分の経験を「マーケ言語」で翻訳する

ビジネスデベロップメントの成果をマーケティング視点で再解釈しましょう。

  • 「提案活動」→「ターゲットペルソナに対する価値訴求」
  • 「新規開拓施策」→「リード獲得チャネル戦略」
  • 「顧客課題整理」→「ユーザーインサイトの構造化」

ステップ3:定量分析・デジタルツールを学ぶ

  • Google Analytics、Google Search Console
  • MA(Marketing Automation)、CRM、BIツールの理解
  • Excel、スプレッドシートによるデータ分析力

ステップ4:志望動機・職務経歴書の「一貫性」を強調

「顧客視点」「課題解決」「企画推進」を軸に、ビジネスデベロップメント→マーケティング職への流れを構築しましょう。

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志望動機(サンプル)

私はこれまでSaaS系スタートアップでビジネスデベロップメントを担当し、新規事業の立ち上げや顧客開拓、業界分析に携わってまいりました。その中で、仮説に基づいて顧客インサイトを探り、事業仮説を提案に落とし込むプロセスに大きなやりがいを感じてきました。

今後は、より多くのユーザーとの接点を設計し、企画を通じて顧客に継続的に価値を届ける立場としてマーケティング領域に挑戦したいと考えています。御社のBtoBマーケティング方針と、企画に裁量を持って関われる環境に強く魅力を感じ、志望いたしました。

職務経歴書(サンプル)

氏名:山田 彩(仮名)
現職:株式会社ABC(2019年4月〜現在)
部署:事業開発本部

主な業務内容

  • 業界向け新規ソリューションの立案と市場導入
  • 営業施策の設計(ターゲット選定、提案フロー構築)
  • 展示会出展・セミナー集客の企画・実行(リード獲得)
  • CS/営業/開発チームとの連携による要望分析と改善提案

主な実績

  • 展示会経由での新規リード:目標比130%を達成
  • 自社LP改善提案をもとにCV率を20%→32%に改善
  • 顧客ヒアリングを元にした商品仕様改善提案:開発部門で正式採用

スキル・使用ツール

  • Excel(関数・VLOOKUP・ピボット)、Google Analytics
  • PowerPoint、Googleスライド、HubSpot、Slack
  • 顧客インサイト分析、ペルソナ設計、KPI設計

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まとめ:構想力 × 顧客視点で「伝える人」へ

マーケティング・企画職は、単なる「情報発信」ではなく、「顧客との価値接点をデザインし、成果に繋げる」戦略職です。ビジネスデベロップメントで築いた仮説力・顧客理解・構想力を、今度は“市場への価値発信”というかたちで展開する──それは非常に自然なキャリアの拡張です。

あなたの提案力と推進力が、これからのマーケティング活動に新しい視点をもたらすはずです。マーケティングの世界で、次の一歩を踏み出してみませんか?

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)