コトラ（広報チーム） 
コーポレートファイナンスのカバレッジ業務で培った「企業理解」や「財務提案力」は、事業法人営業においても大きな武器となります。事業法人営業は、企業との長期的なリレーションを構築しながら、融資・為替・デリバティブ・リース・資産運用などの幅広い金融サービスを提供し、企業活動の成長を総合的に支援するポジションです。本記事では、カバレッジ出身者が事業法人営業に転職するためのステップ、活かせるスキル、補完すべき知識、志望動機と職務経歴書のサンプルを紹介します。
ステップ1：事業法人営業の業務理解
- 企業の成長フェーズ・業種に応じた法人取引支援
- 融資・預金・為替・デリバティブ・リース等の総合提案
- 日常の資金ニーズから中長期の経営課題まで幅広く対応
- 地域に根差したビジネス支援、海外進出のサポート
ステップ2：カバレッジ業務経験の活かし方
- 企業分析・業界リサーチのスキル → 顧客のニーズ把握に活用
- 資本政策・資金調達の提案経験 → 企業の財務改善提案に展開可能
- 経営層との折衝経験 → 信頼構築に直結
- 複数部署との連携力 → 融資・為替・保険など社内横断的な提案に活かせる
ステップ3：補完すべきスキル・知識
- 法人融資実務（契約書、担保、保証等）
- 信用リスク分析・与信判断
- 中堅・中小企業の業界動向や地域経済の理解
- 継続的な顧客フォロー、CRMの活用
ステップ4：志望動機に「顧客の成長に中長期で伴走したい」想いを込める
コンサル的な視点だけでなく、顧客に寄り添い、金融の力で継続的に成長を支えたいという志向性を明確に示しましょう。
志望動機（例文）
私はこれまで証券会社にてカバレッジ業務を通じて、上場・未上場企業に対する資本政策や資金調達支援を行ってまいりました。経営層との対話を通じて、企業課題を深く理解し、最適な金融スキームを構築する業務にやりがいを感じる一方で、より長期的に、企業の経営に身近な立場で支援したいという思いが芽生えるようになりました。今後は、貴社の事業法人営業として、お客様の目線に立った提案と伴走により、地域経済の発展と企業成長に貢献してまいりたいと考えております。
職務経歴書（サンプル）
氏名：佐藤 優 連絡先：yu.sato@example.com｜080-1234-5678 【職務要約】 証券会社にて法人カバレッジ業務に従事。資本政策、資金調達、財務分析、経営層への提案を通じて、企業の成長支援に携わる。今後は、事業法人営業として企業の経営により深く関与し、地域経済の発展に寄与するキャリアを志望。 【職務経歴】 〇〇証券株式会社（2018年4月〜現在） 法人営業本部 カバレッジバンカー 主な業務： - 上場・未上場企業への資金調達提案（社債、メザニン、借入等） - 財務モデル作成、企業分析、資本政策の立案 - 経営層へのプレゼンテーション、IR資料のレビュー 【スキル・資格】 - 財務モデリング（DCF、LBO） - 業界リサーチ、企業分析、提案資料作成 - 証券アナリスト（CMA）、TOEIC 880点 【学歴】 東京大学 経済学部 卒業（2018年3月）
企業経営により近く、より長く寄り添う。事業法人営業は、企業の持続的成長を共に築くための実践的なフィールドです。