オペレーションリスクからDXコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の重要性が高まる中で、リスク管理部門で培った業務フロー分析力や改善提案力を活かして、DXコンサルタントへと転職するケースが増えています。特にオペレーションリスク分野の経験者は、現場の課題を見つける力、全体最適の視点、ガバナンスへの意識など、DXの企画・実行に必要な資質を兼ね備えています。本記事では、オペレーションリスクからDXコンサルタントに転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルを紹介します。

ステップ1:DXコンサルタントの業務理解

  • 業務プロセスの可視化・課題分析
  • 業務改善のためのツール導入支援(RPA、BPM、クラウドなど)
  • DX戦略・ロードマップの策定
  • システム要件定義、開発ベンダーとの調整
  • クライアント社員への定着支援(チェンジマネジメント)

DXコンサルタントは、業務部門とIT部門の橋渡しとして、業務変革を実現する役割を担います。

ステップ2:オペレーションリスク経験の活かし方

  • 業務リスクの棚卸し・フロー分析 → 現状把握・AsIs分析に直結
  • 内部統制・監査対応経験 → ガバナンス設計・チェック体制構築に活用
  • 業務改善提案・ルール整備 → 業務設計・運用定着の場面で力を発揮

「業務を深く知っている」ことはDXにおいて非常に重要であり、リスク管理からの転身は自然な流れといえます。

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ステップ3:補完すべきスキル・知識

  • ITリテラシー(SaaS、RPA、クラウド、データベース)
  • 業務可視化手法(BPMN、業務フロー図作成)
  • プロジェクトマネジメント(WBS、ステークホルダーマネジメント)
  • ユーザーインタビューやファシリテーションスキル

ステップ4:志望動機に「現場を変えるデジタルの力」への共感を込める

自ら現場課題に向き合い、よりよい業務運営を実現してきた経験を踏まえ、今度は「仕組みを変える立場」で挑戦したい思いを伝えましょう。

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志望動機(例文)

私はこれまで金融機関のオペレーションリスク管理部門にて、業務リスクの抽出・分析、内部統制の整備、業務改善提案などに従事してまいりました。業務フローの見直しや定着支援を行う中で、ITを活用した抜本的な改善の必要性を感じるようになり、DX領域での支援を通じて、より多くの組織に価値を届けたいと考えるようになりました。これまでの現場経験と改善志向を活かし、貴社にて現場に寄り添ったDXコンサルティングに貢献したいと考えております。

職務経歴書(サンプル)

氏名:高橋 真紀
連絡先:maki.takahashi@example.com|080-1234-5678
【職務要約】
大手銀行にてオペレーションリスク管理業務に5年間従事。業務リスクの可視化、内部統制整備、業務改善提案・推進を経験。今後はITと業務改善を融合させるDXコンサルタントとして新たな価値創出を志望。
【職務経歴】
株式会社〇〇銀行(2019年4月〜現在)
コンプライアンス・リスク統括部 オペレーションリスク管理担当
主な業務:
- 各部門の業務フロー・リスクのヒアリング・分析
- 内部統制文書・規程の整備、社内レビュー対応
- RPA導入時の業務選定・効果検証支援
- 監査法人対応、業務改善に関するマネジメント提案
【スキル・資格】
- 業務可視化(フローチャート、ヒアリング)、Excel、PowerPoint
- RPAツール(UiPath、WinActor:ユーザー視点)
- 日本CFO協会認定BATIC/TOEIC 820点
【学歴】
一橋大学 社会学部 卒業(2019年3月)

自ら現場を知り、改善に携わってきた経験を、今度は“変革のパートナー”として外部から支援する。DXコンサルタントはその理想を体現できるポジションです。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)