ITコンサルタントから人事戦略(制度設計・人事企画)に転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

ITコンサルタントは、論理的思考力、課題解決力、業務プロセス分析力といったビジネスの基礎スキルに加え、テクノロジーの理解や全社視点での業務改革経験を持っています。これらのスキルは、制度設計・人事企画といった人事戦略領域においても高く評価される素地です。特に人的資本経営やタレントマネジメントが注目される昨今では、人事制度の設計や組織開発を担う部門において、データドリブンで人と組織の課題を捉える力が求められています。本記事では、ITコンサルタントから人事戦略領域にキャリアチェンジするためのステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. 人事企画が評価するITコンサル出身者のスキル

  • 業務改革・制度設計のプロジェクト経験
  • 全社横断プロジェクトのPMO経験
  • 定量データをもとにした課題分析と提案力
  • 人事・評価・育成制度に関する関心・学習歴
  • ドキュメンテーション能力・構造化スキル

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2. 転職ステップ

STEP1:人事制度や組織課題に関心を持った背景を整理

プロジェクトを通じて、組織風土や評価制度の課題に触れた経験など、自身の関心の芽生えと深化のプロセスを明確にしましょう。

STEP2:人事制度に関する基礎知識を補完

等級制度、評価制度、報酬制度、タレントマネジメントなどの基礎知識を学び、自身の知見を言語化できるようにしておきましょう。

STEP3:人事部門での“変革実行力”をアピール

制度を設計するだけでなく、現場との対話、定着化、改善サイクルまで意識した提案ができることを訴求しましょう。

3. 志望動機(例)

ITコンサルタントとして、基幹業務システムの導入や業務改革に携わってきました。組織変革の現場に立ち会う中で、システムや仕組み以上に「人と組織の在り方」が業務の成果に大きく影響を与えることを実感し、人事企画業務への関心が高まりました。

今後は、制度の設計・運用を通じて組織に変革を起こし、従業員のエンゲージメント向上や企業価値の向上に寄与できる人事企画担当として活躍したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:佐々木 誠
生年:1989年生まれ(35歳)
学歴:早稲田大学 政治経済学部 卒業(2012年)

職務要約

総合系コンサルティングファームにてITコンサルタントとして12年勤務。業務改革、システム導入支援、PMO、組織再編プロジェクトなどに従事。部門横断の業務設計、KPI構築、人材要件定義等を通じて、人事制度設計との接点を多数経験。今後は人事企画として、制度設計や人材マネジメントに携わりたいと考えています。

職務経歴

株式会社○○コンサルティング/2012年4月~2024年3月
所属:ビジネス&ITアドバイザリー部門

  • 組織再編支援:職務定義見直し・等級制度の統合設計を支援
  • 人材要件設計:DX人材のスキル定義、育成体系設計支援
  • 評価制度改善:KPI設計とパフォーマンス評価の仕組み構築
  • 業務改革支援:管理部門業務の標準化と属人性排除

スキル・資格

  • 業務改革/制度設計支援/KPI設計/組織分析
  • 国家資格キャリアコンサルタント(取得予定)/日商簿記2級/TOEIC 880
  • Excel/PowerPoint/Visio/Power BI/Notion

“業務と組織の両面を理解する変革実行者”として、人と組織の力を引き出す人事戦略の推進へ。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)