人事・採用コンサルタントからM&A仲介に転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

人事・採用コンサルタントとして企業と候補者のマッチングを支援してきた経験は、実はM&A仲介の現場でも大いに活かされます。人の見極め、企業の課題整理、関係構築のスキルは、M&Aにおける買い手・売り手のマッチングやディール遂行の基盤となるからです。本記事では、人事・採用コンサルタントからM&A仲介へのキャリアチェンジを成功させるためのステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルをご紹介します。

1. 共通点と違い:採用支援とM&A仲介

  • 共通点:双方のニーズ把握、調整・交渉、信頼構築、長期関係性
  • 相違点:採用は人材、M&Aは企業そのものの価値・戦略・財務を扱う

採用コンサルでの提案力や顧客折衝スキルは、M&A仲介においても「適切な買収・売却先の提案」や「企業オーナーとの信頼関係構築」に直結する重要な強みです。

2. 活かせるスキルと経験

  • 経営層との折衝経験(人事部長・経営者)
  • 課題整理と最適提案のスキル
  • 営業提案資料作成、ヒアリングスキル
  • 複数ステークホルダーの調整能力
  • 高額商材のクロージング経験(人材紹介フィーなど)

3. 転職準備のステップ

  • M&A業界理解:仲介とFAの違い、DD(デューデリジェンス)、バリュエーションなどの基本を学ぶ
  • 業務内容の差分把握:財務・法務の知識補完(簿記・簡単なBS/PL理解)
  • 自身の強み整理:人・組織に関する知見をM&AのPMIフェーズなどと接続
  • 面接準備:なぜ人材業界からM&A仲介に行きたいのか明確に言語化
  • 成功事例の棚卸し:困難な案件をどうクロージングしたかを構造的に語れるようにする

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4. 面接で問われるポイント

  • なぜ人材紹介からM&A仲介に?
  • 数字目標へのコミットメント・営業スタイルは?
  • 財務的な知識習得への意欲
  • 企業経営者と信頼を築けるか?
  • ストレス耐性、複雑な調整をどう乗り越えたか?

5. 志望動機(サンプル)

これまで人事・採用コンサルタントとして、経営者や人事責任者と伴走しながら、採用課題の整理・要件定義・人材紹介に携わってまいりました。クライアントの経営視点に近づく中で、より経営そのものに深く関与し、企業の存続や成長を支援する立場としてM&A仲介に関心を持つようになりました。貴社は中堅・中小企業に対する丁寧なサポートと実行力に定評があり、私の対人折衝スキルと提案力を活かし、貢献できると考え、志望いたしました。

6. 職務経歴書(サンプル)

氏名:田中 美咲
生年月日:1992年5月18日
最終学歴:中央大学 法学部 卒業

職務経歴:
2016年4月 ~ 現在:株式会社◯◯ 人材紹介部門/リクルーティングアドバイザー

  • 年商数十億~数百億規模企業の中途採用支援(RA/CA一気通貫)
  • 経営者・人事責任者と採用戦略の設計、条件交渉
  • 営業目標達成率120%超を3期連続で記録
  • クロージング難易度の高い案件にて社内表彰

保有資格・スキル:
・日商簿記3級(2級学習中)
・Excel/PowerPoint/Word 基本操作
・法人営業力、課題ヒアリング力、提案資料作成力

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7. まとめ

人事・採用コンサルで培った「企業を見る目」「人との信頼構築力」「提案の論理性」は、M&A仲介でも十分に武器になります。経営者の意思決定を支え、日本の事業承継や成長支援に直接関われるこの分野は、社会的意義とやりがいにあふれたキャリアです。今の延長ではなく、“企業変革の担い手”としての一歩を踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)