ERPコンサルタントからFASに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

ERPコンサルタントは、基幹業務プロセスの可視化・再設計・システム導入を通じて企業変革を支援する専門家です。この経験は、財務アドバイザリーサービス(FAS)領域においても、M&A、PMI、財務デューデリジェンス、事業再生などの現場で非常に高く評価されます。本記事では、ERPコンサルタントがFAS領域にキャリアチェンジするためのステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. FASファームが評価するERP出身者のスキル

  • 財務・管理会計領域の業務設計・要件定義スキル
  • 複数部門を巻き込むプロジェクトマネジメント経験
  • プロセス最適化・可視化のフレームワーク活用力
  • ITと業務の橋渡しスキル
  • システム導入後の定量成果分析

FAS領域では、PMI(統合支援)、事業デューデリジェンス、業務デューデリジェンス、再生計画策定などでERP出身者の知見が活かされます。

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2. 転職ステップ

STEP1:プロジェクト経験を業務観点で整理

導入モジュール(FI/CO/MM/SD等)、業界、業務テーマ(経理業務刷新、経営管理制度設計など)を明確にし、成果を定量的に説明できるようにします。

STEP2:FAS志望理由の明確化

「ERP導入前後の業務分析や経営支援に興味を持ち、財務的視点からより上流工程へ関与したい」「M&Aや事業再生の現場で企業の根幹に関わりたい」など、視座の拡大を動機として整理します。

STEP3:財務・M&Aリテラシーの補強

財務三表・企業価値評価・M&Aプロセスなどの基礎知識を補強しておくと、選考でもスムーズに対応できます。

3. 志望動機(例)

ERPコンサルタントとして、基幹業務システム導入を通じた業務改革支援に従事してきました。財務・会計領域を中心とした業務設計やプロジェクトマネジメントの経験を積む中で、より企業の本質的な経営課題や成長戦略、再生支援に関与したいという思いが強まり、FAS領域へのキャリアチェンジを志しました。

貴社のM&A、PMI、事業再生といった領域における高い専門性と実行支援力に魅力を感じており、私の業務構築力・調整力を活かし、クライアント企業の課題解決に貢献したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:森田 圭吾
生年:1992年生まれ(32歳)
学歴:神戸大学 経営学部 卒業(2015年)

職務要約

日系・外資系クライアント向けに、ERP導入・業務改善支援を提供。会計・販売・購買領域に強みを持ち、要件定義から設計・導入・定着化支援まで一貫して経験。今後は、FAS領域で財務・経営課題に対する支援を通じて、企業価値向上に貢献したいと考えている。

職務経歴

株式会社○○コンサルティング/2015年4月~2024年3月
所属:ERPソリューション本部

  • 製造業向け会計業務刷新PJ:FI/CO領域を中心に要件定義~導入。月次決算期間を7日→3日に短縮。
  • 商社向け経営管理制度構築PJ:予算統制・原価管理の業務再設計と管理帳票作成。
  • PMO支援:複数拠点横断のERP展開において、進捗管理・課題抽出・対応計画策定を担当。
  • 定着化支援:運用マニュアル整備・トレーニング実施で業務品質向上に寄与。

スキル・資格

  • ERP導入(FI/CO/MM)/業務設計/PMO/業務改善
  • Excel/PowerPoint/SAP/Tableau
  • 簿記2級/TOEIC 880/USCPA学習中

業務と会計の橋渡し役だった経験を、企業変革の中核に。ERP出身だからこそできるFASでの貢献があります。ぜひチャレンジしてください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)