看護師からコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

看護師は、患者とのコミュニケーション力、緊急対応力、多職種連携、業務効率改善など、多くのビジネススキルを実務の中で磨いています。医療現場で培われたこれらの能力は、ヘルスケア分野のコンサルティングファームにおいて非常に高く評価されます。本記事では、看護師からコンサルタントに転職するための具体的なステップ、志望動機と職務経歴書の例を紹介します。

1. コンサルファームが看護師出身者に期待すること

  • 医療現場への深い理解と実務経験
  • 多職種間コミュニケーションスキル
  • 業務改善・効率化に対する当事者視点
  • 患者対応で培った柔軟な対応力と観察力
  • データ管理(電子カルテ等)や記録精度

特に医療業界や行政向けのコンサルティングでは、現場理解に基づいた提案が強みになります。「制度と現場のギャップを埋めたい」という視点を持つ人材は非常に重宝されます。

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2. 転職ステップ

STEP1:経験の棚卸しと言語化

医療現場での業務改善、患者満足度向上施策、業務フロー変更など、コンサル的なアクションは多数存在しています。「問題→対応→結果」の形式で実績を整理しましょう。

STEP2:キャリアチェンジの理由を明確にする

「現場の課題を構造的に解決したい」「より大きなスケールで医療に貢献したい」など、コンサル転身の動機をロジカルに説明できるようにしておきましょう。

STEP3:志望動機・職務経歴書の構築

医療用語を使いすぎず、「誰が見ても伝わる成果表現」を意識します。制度・運営・業務設計・教育体制への関与があれば積極的に記載します。

STEP4:ケース面接の準備

医療機関の経営改善、ベッド稼働率の向上、患者満足度改善などがテーマになる可能性があります。ロジカルシンキングの基本は習得しておきましょう。

STEP5:ファーム研究・OB訪問

ヘルスケア領域に強いファーム(例:PwCヘルスケア、KPMGヘルスケア、アクセンチュア・パブリックセクターなど)を中心に、文化や案件事例を調査しましょう。

3. 志望動機(例)

看護師として急性期病棟で勤務し、業務改善や看護記録システムの見直しなどに取り組んできました。患者やスタッフが抱える構造的な課題に向き合う中で、現場だけでなく、より俯瞰的な視点で医療の仕組みそのものを改善したいという思いが強まり、コンサルティング業界を志望しました。

貴社が展開するヘルスケア領域におけるコンサルティングに強く共感しており、私の現場経験と改善志向を活かして、医療機関の変革に貢献したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:中村 美咲
生年:1992年生まれ(32歳)
学歴:○○医療大学 看護学部 卒業(2014年)

職務要約

総合病院の急性期病棟にて看護業務全般に従事。リーダー業務を通じて業務フロー見直しや新人教育の仕組み整備を推進。現場での課題発見力と改善実行力を強みとし、医療機関や業界全体の構造改革に寄与するコンサルタントを目指す。

職務経歴

医療法人〇〇会 総合病院/2014年4月~2024年3月
配属:急性期病棟(整形外科・内科混合)

  • 看護実務:夜勤含む入退院支援、術前術後管理、家族対応まで幅広く対応。
  • 業務改善:看護記録のテンプレート統一により記録時間を約30%削減。新人指導工数も軽減。
  • リーダー経験:病棟内の多職種連携会議の主導。患者満足度アンケートにて高評価を獲得。
  • 研修体制整備:新人看護師向けのOJTマニュアルを作成し、導入後の離職率が半減。

スキル・資格

  • 看護師国家資格(2014年取得)
  • 医療業務改善/現場ファシリテーション/チーム連携
  • Excel/PowerPoint(業務改善レポート作成経験)
  • TOEIC 730(医療英語研修修了)

患者と向き合ってきた日々の中で培った観察力と改善マインドを、今度はコンサルタントとして医療の未来に活かしていってください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)