事業推進の仕事では、組織横断での調整、KPI設計・進捗管理、営業・マーケティング・商品企画・カスタマーサクセスなどの連携推進、そして経営層との接点など、コンサルタントに必要な素養を多く養うことができます。特に「全体を見ながらボトルネックを見極め、改善に導く力」は、コンサルティングにおける上流工程でも強力な武器となります。本記事では、事業推進業務からコンサルタントへの転職を目指すためのステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルを紹介します。
1. コンサルファームが求める人材像
- 事業成長を支えるKPI設計・モニタリングの経験
- 営業/CS/開発など複数部署のハブとしての推進力
- 課題抽出から改善施策の設計・実行経験
- 戦略実行フェーズにおけるボトルネックの特定・改善
- 経営層向けレポーティングや意思決定支援の経験
これらの経験は「構想と実行の両輪を回せる人材」として、特に事業戦略や業務改革領域を手がけるコンサルファームで高く評価されます。
2. 転職ステップ
STEP1:業務棚卸と成果の整理
推進してきた業務を「課題→施策→成果」の構造で分解し、なるべく定量的に整理します。例:「営業プロセス可視化によりCVR10pt改善」「サポート導線整備により工数30%削減」など。
STEP2:キャリアの方向性を明確にする
「特定プロダクトの推進支援から、複数業界の構造改革支援へ」「再現性ある仕組み化に挑戦したい」など、視座の変化を言語化しておきましょう。
STEP3:職務経歴書・志望動機を構築
事業会社では一般的でも、ファーム側には伝わりにくい表現もあるため、専門用語を噛み砕きつつ、「何をどう変えたか」を中心に記述しましょう。
STEP4:ケース面接への準備
事業計画策定、営業生産性改善、カスタマーサクセス改革などのテーマで論理展開を問われることがあります。自分の経験に基づいた仮説構築力を磨くのがポイントです。
STEP5:ファーム理解と自己接続
ファームごとの特徴(業界特化型、構想重視型、実行支援型など)と、自分の志向や得意分野との接続を整理しておきましょう。
3. 志望動機(例)
新規事業の事業推進として、営業・マーケ・開発・CSなど複数部門と連携しながら、KPI設計や業務プロセス改善に取り組んでまいりました。その中で、現場起点の改善活動の限界を感じ、業界横断的に本質的な構造課題の特定・変革に挑戦したいという想いが芽生え、コンサルティング業界を志望いたしました。
貴社が持つ業務改善や戦略実行支援における深い知見に共感しており、私の実行力とファシリテーション力を活かして、企業の変革に伴走するコンサルタントとして貢献していきたいと考えております。
4. 職務経歴書(例)
氏名:中川 大地
生年:1989年生まれ(35歳)
学歴:明治大学 政治経済学部 卒業(2012年)
職務要約
ITベンチャー企業にて新規事業部門の事業推進を担当。営業・開発・カスタマーサクセス部門と横断的に連携しながら、KPI設計、業務改善、ナレッジ整備、オンボーディング設計等に従事。事業成長に向けた課題抽出と改善推進を強みとし、今後はより広い産業領域で課題解決に挑むべくコンサルタントへの転身を志す。
職務経歴
株式会社○○テック(SaaS系IT企業)/2018年4月~現在
部門:新規事業部門(事業推進チーム)
- KPI構築:営業・CS向けの部門横断KPI体系を設計し、全社運用を実現。業績可視化とアクション率が向上。
- 業務改善:営業ヒアリングと業務フローの可視化を通じ、非効率業務の自動化を実現(稼働20%削減)。
- オンボーディング整備:SaaSサービス導入初期の顧客支援体制を整備。3か月以内継続率が88%→96%に改善。
- 開発連携:顧客フィードバックを収集し、プロダクトロードマップに落とし込み。継続率・CVR改善に寄与。
スキル・資格
- 事業推進/KPI設計/業務プロセス改善
- 部門間調整/PJ推進/課題ヒアリング・分析
- Salesforce/Tableau/Notion/Excel
- TOEIC 800(海外プロダクトベンダーとの調整経験あり)
事業推進で磨いた実行力と柔軟性を、コンサルティングの現場で発揮してください。複数部門を巻き込みながら、企業の変革を前進させるプロフェッショナルとしての活躍を期待しています。