日用品メーカーは、商品企画から生産、物流、販売までを一気通貫で担う「垂直統合型」の業態であり、現場起点の意思決定や消費者インサイトに基づいたPDCAのスピードが求められます。こうした環境で培われた知見は、コンサルファームが扱うプロジェクト、特にコンシューマーグッズ領域やサプライチェーン・マーケティング改革において高く評価されます。本記事では、日用品メーカー出身者がコンサルファームへ転職するための具体的なステップを解説し、志望動機・職務経歴書の例も紹介します。
1. コンサルファームが求める人物像
- 商品開発・需要予測・在庫管理・販促企画の実務経験
- SCM領域での業務改善やKPI設計の実績
- リテールチャネル(店舗・EC)の理解
- マーケティング戦略やブランドマネジメント経験
- チームマネジメントや複数部門との連携経験
また、消費財業界のトレンドや消費者動向に敏感である点、事業推進のリアルな肌感を持っている点が、実行支援型のプロジェクトにおいて強みとなります。
2. 転職ステップ
STEP1:職務棚卸と成果の可視化
「年間売上10億円のブランドを担当」「在庫回転率を20%改善」「棚割り最適化によりリテール売上15%増」など、定量的な成果を抽出しましょう。役職や規模よりも、課題解決に向けた行動と成果が重要です。
STEP2:キャリアの志向整理
「メーカーの枠を超えて業界全体の課題を支援したい」「ブランド単位ではなく、戦略・構造単位での支援がしたい」といった、視座の変化を整理しましょう。
STEP3:職務経歴書・志望動機のブラッシュアップ
単なる「やってきたこと」ではなく、「課題→施策→効果」「自分の工夫と再現性」にフォーカスして記載するのがポイントです。ビジネスモデル理解や、経営陣とのやり取り経験なども強調しましょう。
STEP4:ケース面接対策
日用品業界に関連するケースとして「新商品の市場投入戦略」「在庫削減と欠品リスクの最適化」などが想定されます。市場構造・競合分析・CVR向上策など、論点を整理する練習を重ねましょう。
STEP5:OB訪問や業界理解
実際にメーカー出身で転職した方の話を聞くと、リアルな業務像やカルチャーの違いが分かります。自身の強みがどこで活かせるかを整理する材料になります。
3. 志望動機(例)
日用品メーカーでの約10年間、商品企画から需給調整、売場提案、販売データ分析まで一気通貫で関わってまいりました。その中で、単一ブランドの成長支援にとどまらず、業界横断的な改革や仕組みづくりに関心が強まり、コンサルティングファームへの挑戦を決意いたしました。
貴社が消費財業界向けに展開されているサプライチェーン変革やデジタルマーケティング領域での支援実績に強く共感しており、私自身の現場起点の視座と実行力を、戦略構想から実装支援までのプロジェクトで活かしていきたいと考えております。
4. 職務経歴書(例)
氏名:中村 裕介
生年:1988年生まれ(37歳)
学歴:大阪大学 経済学部 卒業(2011年)
職務要約
日用品メーカーにて、営業、販促企画、SCM、ブランド担当と幅広い職務を経験。特に、需要予測・販促計画・店舗提案の三位一体による売上最大化と在庫最適化に強み。現場と経営をつなぐ実行起点の提案を得意とし、今後はコンサルタントとして業界全体の最適化・変革支援に貢献していきたい。
職務経歴
株式会社○○(日用品メーカー)/2011年4月~現在
部門:営業本部→商品戦略部→ブランド推進部
- 需要予測精度向上:需要予測AI導入と販促時期の再設計により欠品率20%改善。
- 販促ROI向上:POSデータ分析をもとにチラシ施策を精査し、費用対効果を1.5倍に改善。
- 棚割・販路最適化:店舗業態別の提案パターンを体系化し、導入率を35%向上。
- 商品リニューアル施策:ブランド再構築によるカテゴリシェア3ポイント増を達成。
スキル・資格
- 営業戦略/販促計画/ブランド構築
- 需給管理/POSデータ分析/棚割提案
- Excel、PowerPoint、Tableau
- TOEIC 820(海外工場との連携経験あり)
日用品メーカーで培ったマーケティング・供給・販売・顧客対応の知見は、コンサルティングの現場で「実行につながる戦略」を構築するために大いに役立ちます。ぜひ、その経験をコンサルティングのフィールドで昇華させてください。