金融機関での営業経験を活かし、リース会社のコンプライアンス業務に転職を目指す方に向けたガイドです。本記事では、転職の背景や必要なスキル、具体的な転職活動のステップ、志望動機例や職務経歴書のサンプルを解説します。
金融機関営業からリース会社のコンプライアンス担当への転職背景
金融機関営業では、規制を遵守しながら商品・サービスを提供するスキルが求められます。一方、リース会社のコンプライアンスでは、法令順守や内部統制の強化を目的とした業務が中心です。
- 共通点: 法令や規制の遵守、顧客対応でのリスク管理意識。
- 違い: コンプライアンスでは、内部監査や規程整備が業務の中心。
- リース会社で求められる: 法令順守とビジネス推進のバランスを保つ視点。
リース会社でのコンプライアンス担当に求められるスキル
- 法務知識: 金融商品取引法、リース契約法、反社チェックの知識。
- リスク管理能力: 内部統制や業務リスクの特定と対応力。
- コミュニケーション能力: 各部署との連携や外部規制当局への対応力。
- 分析力: 業務プロセスや契約書内容の適法性評価。
- 資格: ビジネス実務法務検定、CFE(公認不正検査士)、内部監査資格など。
転職活動の具体的なステップ
以下のステップを参考に転職活動を進めましょう。
- ステップ1: 自己分析
営業でのリスク管理や法令遵守の経験を整理し、コンプライアンス業務に活かせるスキルを明確化。 - ステップ2: 必要スキルの補完
コンプライアンス業務に必要な法務知識や資格取得を目指す。 - ステップ3: 業界研究
リース会社の事業内容や規制環境を調査。 - ステップ4: 応募書類の作成
具体的な成果を強調した職務経歴書と志望動機を作成(後述)。 - ステップ5: 面接対策
過去の経験やコンプライアンスの重要性を説明できるよう準備。
志望動機例
以下は、金融機関営業からリース会社のコンプライアンス担当への転職に適した志望動機の例です。
金融機関営業として、顧客提案を行う中で法令遵守やリスク管理の重要性を実感し、関連する業務に注力してまいりました。この経験を活かし、貴社のコンプライアンス部門で業務プロセスの整備や内部統制の強化に貢献したいと考えています。リース会社は多様な業界と関わりがあり、法令遵守とビジネス推進のバランスが求められると理解しております。これまでの経験を基に、貴社の健全な事業運営に寄与できると考え、志望いたしました。
職務経歴書サンプル
以下に職務経歴書のサンプルを記載します。
【職務経歴書】
氏名: 田中 太郎
生年月日: 1986年7月10日
■職務要約
金融機関で約10年間、法人営業を担当し、顧客提案、融資契約管理、リスク評価を経験。法令遵守の観点から業務改善提案を行い、プロセス効率化を推進してきた。現在、リース会社のコンプライアンス担当として、内部統制の強化や規制対応を通じて事業運営を支援したいと考えている。
■職務経歴
【期間】2013年4月~2023年3月
【所属】株式会社〇〇銀行 法人営業部
【役職】リーダー
【業務内容】
- 法人向け融資の提案・実行および契約管理。
- 融資案件のリスク評価および適法性チェック。
- 金融商品取引法に基づく内部規制遵守。
- 顧客からのヒアリングを基にした業務改善提案。
【主な実績】
- 年間融資額を20%増加(前年比)。
- リスク管理プロセスの改善により、コンプライアンス違反件数をゼロに維持。
- 大手製造業の取引口座開設プロジェクトをリードし、業務効率化を達成。
■保有資格
- ビジネス実務法務検定2級(2022年取得)
- CFE(公認不正検査士)(2023年取得)
■自己PR
金融機関での法人営業を通じて培ったリスク管理能力と法令順守意識を活かし、リース会社のコンプライアンス業務で価値を提供したいと考えています。業務プロセスの改善や規制対応の推進により、貴社の事業運営に貢献することを目指します。
金融機関営業で培った経験は、リース会社のコンプライアンス業務において即戦力となるスキルです。本記事がキャリアチェンジの参考になれば幸いです。