ゲストの経歴・現在の業務
コトラ中川:
これまでのご経歴と現在の業務内容についてお伺いできますでしょうか。
B様:
私は韓国出身で、元々は韓国のBIG4監査法人の一角で、会計士として監査業務に数年間従事しておりました。
その後、日本へ来て大手監査法人に転職し、財務アドバイザリー領域を担当しました。
それまでは会計周りの業務に携わっていましたが、監査基準や会計基準に縛られない、より自由な業務に挑戦したいという思いからM&Aに興味をもち、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)への転職を決意しました。
DTFAにもさまざまな部署がありますが、私は会計士のバックグラウンドを活かすことができ、自身の興味に合った分野でもあるバリュエーションチームを選びました。
現在の業務内容は、主にM&Aのディール段階での価値分析やその後のPMI(企業統合)段階でのPPA(取得原価の配分)、減損テストなど、案件ごとの特性に対応して業務に取り組んでいます。
I様:
私は大学卒業後、2021年4月に新卒としてDTFAに入社いたしました。
当社では新入社員がさまざまな部署を経験するローテーション期間が設けられており、その期間を終えた後、私はバリュエーションチームを選択しました。
DTFAを選んだ理由は、キャリアに専門性を持ちたいと思っていたためです。
そのため、デロイト トーマツ グループ各社の中でもM&Aに特化した法人であるDTFAに入り、ローテーション期間を通じて多岐にわたる経験を経て、ファイナンスの専門性を深められると感じたバリュエーションチームへの配属を希望し、現在に至ります。
現在の業務内容は、取引時の株式価値評価に加え、取引後のPPAや減損テスト業務を担当しています。
またM&A以外にも、昨年から社会的価値評価に関するプロジェクトにも携わっており、幅広い仕事を担当させてもらっています。
コトラ中川:
興味深い内容ですね。社会的価値評価の業務について、より詳しくお聞かせいただけますか?
I様:
私が担当した中で最も印象的なプロジェクトは、スポーツチームが周辺地域にもたらす社会的価値を測定する案件でした。
スポーツチームが生み出す直接的な価値としてはチケット収入などの経済的価値がありますが、それに加えて周辺地域への観光資源の創出や、地域の名がついたスポーツチームがメディアに露出することにより地域そのものの知名度が上がるなどの副次的な効果もスポーツチームが生み出す価値に含まれます。
プロジェクトでは、これらを特定のセグメントに限定した上で、事業が生み出す価値を測定していました。
スポーツチーム以外にも、最近では公共イベントの社会的価値評価など、SROI(社会的投資収益率)の評価業務への需要が高まっていると感じています。
コトラ中川:
DTFAさんはさまざまな分野で活動されているのですね。
案件のアサインについては、どの程度選択が可能なのでしょうか?
B様:
本人の意向をできるだけ尊重し、アサインの調整を行っています。
そのため、メンバーが自ら積極的に意思表示することも重要です。
FASに所属するということ
デロイトグループ全体の中でのDTFAの立ち位置
コトラ中川:
デロイト トーマツ グループ各社全体の中でのDTFAの立ち位置や、主な事業内容についてお伺いできますでしょうか?
B様:
元々は監査法人から派生した部署ですので、ファイナンシャル アドバイザリー サービス(以下、FAS)としてファイナンシャルアドバイザリー(以下、FA)業務を行っています。
一方で、トランザクションやバリュエーションなどの会計周りの専門知識が加わる点が、グループ内の他の法人とは異なるポイントだと思います。
コトラ中川:
BIG4のFASと合わせて、候補者様がよく比較検討される先として投資銀行があると思いますが、そこと比較した場合のFASに入社するメリットを伺いたいです。
B様:
例えば、投資銀行がFAを手掛ける中でFDD(財務デューデリジェンス)は必ず私たちFASで行う必要があるため、FAS独自の専門領域があるというのが一つあります。
また、案件のソーシング〜ディール〜ディール終了後のPMIに至るまで、一連の業務を一気通貫で提供することが我々の強みです。ディールのみを専門とする投資銀行とは異なり、クライアントとの長期的な関係を築きながら業務遂行にあたれることも、FASに在籍するメリットの一つですね。
FASを選んだ理由
コトラ中川:
コンサルティング法人ではなくFASを選んだ理由についてお聞かせください。
B様:
DTFAでは、みんながワンチームとなって業務に取り組むという点が最大の強みと感じたためです。
デロイト トーマツ グループ内でもFASはM&Aに強みを持ち、より一体感をもってディールを進めることができるのだと思います。
コトラ中川:
クライアントとの関係性や距離感について、FASならではの良さについて教えていただけますでしょうか?
B様:
FASでは、クライアント企業の経営戦略や経営判断など重要な意思決定に関わることができます。
クライアントの重要な情報を扱うというのが一つのポイントであると思います。
コトラ中川:
確かにM&Aやファイナンスのバックグラウンドの色がつくことによって、結果として経営に深く関与できるという良さがありそうですね。
B様:
買収によって企業が大きく飛躍する可能性も、逆に会社経営が困難になる可能性もあります。
また、買収を行わなければ事業の存続が難しくなるなど、将来に向けた経営判断の現場に居合わせることも少なくなく、極めて重要な業務だと感じています。
入社後の印象
コトラ中川:
DTFAに実際に転職してみた印象はいかがでしょうか?
B様:
何よりも、自由に発想できる点が魅力です。
元々いた監査法人と比較して自由度が高く、クリエイティビティを存分に発揮できる環境であると感じます。
コトラ中川:
I様は新卒でご入社されたとのことですが、ローテーションの期間を経てチームアサイン後の印象はいかがでしょうか?
I様:
非常にフラットかつアットホームな雰囲気だなと感じました。
また、ライフサイエンスのバリュエーションチームは対面でのアサイン会議が頻繁に行われ、他のサービスラインの方との交流も活発です。
そのため、何かわからないことがあっても、自チームのみならず、他チームの方にも質問しやすい環境です。
コトラ中川:
業務に慣れるまでに苦労されたこと、苦労していることはありますか?
I様:
私はバリュエーション業務に関して何も知らない状態で入ったため、企業の財務情報を取り扱うデータベースを使いこなすのにまず苦労しました。
慣れてくると取得したデータから企業価値を計算できるようにはなりますが、そこに意味付けをしていくという面では、まだまだ経験が足りていないと感じています。現在も苦労しながら取り組んでいるところです。
B様:
最近感じているのは、クライアント自身も何を依頼するべきなのか分かっていない状態があるということに気付いてきた、ということです。
その場合、私たちはクライアントの要望を正確に汲み取り、解釈し、整理した上でアウトプットを出す必要があります。
ただ、クライアントの見えざるニーズを掴むことは想像以上に難しく、苦労しているところです。
コトラ中川:
行間と空気を読み、クライアントのニーズを当てに行くということですね。
B様:
クライアントが初めてM&Aに臨む場合、クライアントにとっては先が見えないことに対する不安が伴います。
そのため、パートナーを含む経験豊富なチームメンバーでクライアントをしっかりとリードしていく必要があり、そこも大変さを感じています。
DTFA ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーについて
チーム構成・各チームの業務内容
コトラ中川:
ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーの各チームの構成と業務内容について教えてください。
B様:
五つのチームに分かれており、それぞれのチームに専門領域を持っています。
◆Corporate Financial Advisory(CFA)
クライアント企業によるM&Aを実現するため、M&A戦略の策定支援、M&Aの実行支援およびM&A実行後の統合戦略策定支援(PMIフェーズまで)、M&Aライフサイクルの全てのステージにおいて、セルサイド・バイサイドのファイナンシャルアドバイザーとしてクライアント企業へサポートを提供
<主な業務内容>
・M&A戦略策定支援
・M&A候補先企業の発掘
・M&A実行ストラクチャーの策定支援(デロイトトーマツ内の税理士法人と協働)
・M&Aプロセスにおけるプロジェクト・マネジメント
・M&A候補先企業との交渉支援
・デューディリジェンスの実行支援
・企業価値評価
・M&A実行に必要となる各種契約書の策定支援(弁護士と共同で実施)
・クライアント社内プロセスにおける承認取得支援
・M&A実行後のPMI戦略策定支援
◆Strategy(STR)
M&Aにおける初期的検討から統合サポートまでプロセス全般に幅広く関与し、サービスを提供。会計士メンバー及びコンサルタントメンバーと協働しながら、各プロセスを通じたサポートを一貫して実施
<主な業務内容>
・投資戦略助言・支援、投資判断基準・投資ポートフォリオ管理基準の策定支援
・投資先リサーチの支援
・コマーシャルデューデリジェンス(外部環境・市場分析)
・オペレーショナルデューデリジェンス(内部環境・バリューチェーン・コストドライバー分析)
・カーブアウト・シナジー分析・定量化
・投資先の修正事業計画策定及び財務モデル作成支援
・最終合意契約、Transition Service Agreementなどに関する助言
・投資後パフォーマンスモニタリング
・プロセスマネジメント
◆M&A Transaction(TRS)
M&Aという取引(トランザクション)の価値を最大化するために、案件の初期段階から、案件のクロージング後のサポートに至るまで、M&Aに関する深い知見と経験に基づく助言や提案を適宜・適切に提供
<主な業務内容>
・財務デューデリジェンス
・会計ストラクチャー助言業務
・カーブアウト財務諸表作成支援などの売却支援業務
・財務モデリング業務
・財務、会計領域に係るポストマージャーインテグレーション(経営統合)支援
・上記業務に関連するプロジェクト・マネジメント業務
◆Valuation & Modeling(VAL)
企業価値や事業価値評価をはじめ、合併比率算定や知的財産権の評価、さらには事業用資産の減損テストなど、さまざまな価値算定を実施
<業務内容>
・ビジネスバリュエーション(企業価値評価)
・無形資産(知的財産など)の価値評価
・金融商品や債権の価値評価
・有形資産の価値評価
・モデリング業務(構築・検証)
・評価アドバイザリー
◆M&A Digital(Digital)
各種データや過去プロジェクトの知見に基づき、企業のさまざまな局面(買収/売却、フォレンジック、再生など)におけるデータ分析業務およびソリューション提供
<主な業務内容>
・3つの領域(M&A、Crisis Management、Innovation)をベースに、超大型~中小規模、クロスボーダーを含めた幅広い案件への関与、多様な専門性を持つ他チームとの協業によるアドバイザリー業務
・「M&A×Digital」という文脈でオペレーションやテクノロジーを含めた全社レベルの分析(デューディリジェンス)、またコンサルティングファームと比して多数のプランニングフェーズの業務を提供
B様:
我々はライフサイエンス インダストリーのバリュエーションチームであるため、例えば、実績がまだない医薬品の開発をしているバイオベンチャーが資金調達を希望した際の会社価値分析なども行います。
将来に向けた開発の成功可能性を検討し、価値分析を行います。企業の買収という形だけではなく、さまざまな形でクライアントのご支援をさせていただいています。
その他、介護施設の評価なども行っています。いわゆるモデリングの案件ですね。介護施設では各施設のキャッシュフローを個別に見る場合もあり、エクセルの複雑なモデルを組み立てさまざまなパラメータを調整しながら業務にあたっています。
コトラ中川:
ライフサイエンスとヘルスケアの違いについて教えていただけますでしょうか?
I様:
私はヘルスケアの案件にあまり携わったことがないのですが、区分するとすれば、ライフサイエンスは創薬や医薬品製造、ヘルスケアは介護や病院といった形です。人によって切り分けのラインは微妙に違うかもしれません。
コトラ中川:
受注するプロジェクトの比率も、それぞれで違うものでしょうか?
I様:
バリュエーション&モデリングチームでは、ライフサイエンス(創薬・医薬系)の方が多いですね。
逆にストラテジーチームなどでは、ヘルスケア文脈の案件が多いかと思います。
ライフサイエンス ヘルスケアの魅力
コトラ中川:
DTFA ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーの魅力について教えていただけますでしょうか。
I様:
人数が多い分、多種多様なバックグラウンドの方がいる点が強みになります。
例えばライフサイエンスですと看護師出身や放射線技師出身の方も在籍されているため、臨床現場の知見を業務に活かすことができます。これはデロイトならではのダイバーシティであると感じています。
コトラ中川:
他のインダストリーと比較した際のライフサイエンス ヘルスケアという観点で、この業界ならではの良さも教えてください。
I様:
全インダストリーに共通することではありますが、ライフサイエンスであれば、ライフサイエンスの業界の知見が身につくというメリットがあります。
私自身はライフサイエンスに関連する学部出身ではありませんでしたが、専門用語やライフ特有の論点について勉強できる環境が整っており、非常に良かったと思います。
また、いずれ製薬業界に転職したいとお考えの人などは、その後のキャリアにも繋げられるというメリットもあると思います。
B様:
補足すると、ライフサイエンスの案件を主としながらも、例えば資源開発・半導体・化学メーカーなどの他業界の案件を担当することもあります。
また、バリュエーション&モデリングチームに所属しながら、ストラテジーチームなど他のチームの仕事も本人の希望によって経験することも可能です。
コトラ中川:
DTFAさんの中でも、ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーは特にそういうカルチャーが顕著なのですね。
I様:
はい。人が生まれるところから死ぬところまで、医療や健康は人間全員が必ず関与するものですので、ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーでの仕事は、人々の生活と直結するという見方もできます。
私が、入社時のローテーションで他業界も経験する中で、配属希望の一つにライフサイエンスを入れた理由は、当時コロナ禍でさまざまな業種のビジネスに変化が見込まれる中で、製薬業界やヘルスケアは非常に注目されている分野であり、バックグラウンドに関係なく誰にでもついて回る領域のため、より深く知ってみたいと思ったことがきっかけです。
コトラ中川:
逆に、このインダストリーならではの大変な点はございますでしょうか?
B様:
ライフサイエンスは、規制の多い産業です。日本では薬価制度があり、バリュエーションを行う際に薬価の設定の妥当性を見る必要もあるなど、バリュエーション上で規制についても検討する必要があります。直接PLに影響する法令・規制が多いのですよね。
逆に言えば、複雑な案件をこなさなければならないからこそレベルが上がっていきやすい環境になり得ます。
私個人としては、「バリュエーションをやりたい」という思いがやはり重要で、その思いをより高いレベルで昇華させるための適切な環境として、ライフサイエンス ヘルスケア インダストリーを選んでいただければと思っています。
バリュエーションチームならではの面白さ
コトラ中川:
バリュエーションならではの面白みとは何でしょうか?
B様:
昇格研修で、繰り返し「バリュエーションたる者、カリキュレーターではなくバリュエーターであれ」ということを伝えられました。事業計画に基づきDCF*¹を行えばすぐに企業価値は算出されますが、それは単なる計算です。我々バリュエーターは、その数字が何を意味するのかを深く考える必要があります。
例えば、製薬業界でパイプライン(研究・開発している承認前の候補薬)を評価する際に、その薬が何人くらいの患者に売ることができるのか、薬価はどう設定されているのか、どの程度の期間売ることができるのか(ジェネリック医薬品が出た場合の影響など)を個別に検討する必要があります。
単純に金額を算出するのは誰でもできますが、その先をどれだけ深く掘り下げることができるかが、バリュエーションの質を決めます。「その数字の意味を考える」という深堀りは魅力の一つです。
*¹DCF:将来にわたって生み出す収益(キャッシュフロー)を現在価値に割り引いて企業価値を評価する手法
コトラ中川:
実際にクライアントとも直接やり取りされるのでしょうか?
B様:
まず、ディール案件においてクライアントと直接相対する場面は、他のチームと比較すると少なめです。
一方で、PPAのようにバリュエーションが中心となる局面では、直接クライアントと対話することが多くなります。ディール中は主に経営企画の方々と相対しますが、ディール後は経理の方々とやり取りすることが多くなります。
ディール前後で関わる方々が変わることもあり、いかに全体観を意識しながらクライアント全社を巻き込むように案件を進められるかどうかが、コンサルタントとしての手腕に直結します。
コンサルタントとして、いかに付加価値を最大化するかということを意識して業務にあたっています。
まとめ
コトラ中川:
組織全体の今後の展望についてお聞かせいただけますか?
B様:
当社は、新卒採用も増やして組織を拡大しているところですので、案件の増加とともに、さらなる成長を目指しています。また、BIG4の中では案件数はトップクラスと自負しています*²ので、これを継続していくことも目標の一つです。
*²参考:
『デロイトがLSEG(旧Refinitiv)発表の2023年「M&Aリーグテーブル」において案件数ランキングで2年連続1位になりました』
コトラ中川:
最後に、どのような方と一緒に働きたいとお考えでしょうか?
I様:
私はまだスタッフですが、能動的に動ける方が良いと感じます。
案件ベースで人が割り振られるのですが、業務を進める中でスタッフには多くの裁量が与えられます。
そのため、分からないことがあった際には、自ら積極的にマネジャーや他のチームの方に質問できる方が望ましいです。
B様:
常に細かく指示を出すことはマネジャー陣にとっても難しいため、能動的に動く能力は非常に重要です。
その能力が高いというだけでも、相応以上に評価されるのではと感じるほどです。
仮に入社時点でハードスキルが不足していたとしても、テクニカルな面は後から学ぶことが可能です。
ぜひ私達と一緒に働いていただきたく、まずは気軽にご応募をいただければと思います。
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