内部統制に役立つ資格7選|取得のメリットとキャリアアップの道を徹底解説

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はじめに

内部統制は、企業のガバナンスを強化し、リスク管理を徹底するために不可欠な仕組みです。特に大企業や上場企業では、法令順守や不正防止、業務効率の向上を目的とした内部統制が必須です。しかし、その内部統制を適切に運用・評価するには専門的な知識が求められます。

内部統制の実施にあたって、特別な資格が必要ではないものの、資格を取得することで体系的な知識を得られ、キャリアアップや転職市場での競争力を高めることができます。本記事では、内部統制に関連する資格を7つご紹介し、そのメリットや得られるスキルについて詳しく解説します。

内部統制とは?

内部統制とは、企業が経営目標を達成するために、業務の適正性、効率性、法令順守を確保するための仕組みやプロセスを構築・運用することです。これにより、不正やミスが未然に防がれ、企業全体の信頼性が向上します。

内部統制には、財務報告に関する統制、業務プロセスに関する統制、法令遵守やリスク管理に関する統制など、複数の要素が含まれます。特に、J-SOX法の施行により、上場企業は内部統制の強化が義務付けられており、企業にとって欠かせない機能です。

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内部統制に役立つ資格7選

内部統制の専門知識を持つことは、企業の経営層や監査役、投資家からの信頼を得るうえで重要です。以下は、内部統制に役立つ代表的な資格です。

1. 公認内部監査人(CIA)

公認内部監査人(CIA;Certified Internal Auditor)は、内部監査の国際資格として広く認知されています。CIAを取得することで、内部統制やリスク管理に関する専門的な知識を証明でき、グローバルなビジネスシーンで活躍するための大きな武器となります。

CIAの資格取得者は、内部監査のプロフェッショナルとして、企業の業務プロセスを評価し、改善提案を行います。特に、企業のガバナンス強化や不正防止に貢献することが求められます。

メリット

  • 内部統制の専門家としての地位を確立できる
  • 国際的に認知されており、外資系企業や多国籍企業でも有利に働く
  • 監査業務だけでなく、経営全般に関わることができる

2. 公認情報システム監査人(CISA)

公認情報システム監査人(CISA;Certified Information Systems Auditor)は、情報システムの監査やセキュリティに関する知識を証明する国際資格です。特に、内部統制において、情報システムのセキュリティやリスク管理がますます重要視される現代において、CISA資格は大変有用です。

CISAの資格取得者は、企業のITガバナンスやシステム監査を行い、情報資産の保護に貢献します。

メリット

  • 情報システムの監査やセキュリティ対策に強い
  • IT関連業務やシステム監査の分野でのキャリアアップに有利
  • グローバルなITガバナンスの知識を得られる

3. 公認不正検査士(CFE)

公認不正検査士(CFE;Certified Fraud Examiner)は、不正対策の専門家としての資格です。不正の兆候を発見し、それに対する調査や予防策を講じるためのスキルが学べます。不正のリスクを抱える企業において、CFEの資格は非常に高い需要があります。

CFE資格を持つことで、不正の兆候を迅速に察知し、調査を実施する能力が証明されます。

メリット

  • 不正防止やリスク管理の専門家として活躍できる
  • 法務や調査に関連する職務でのキャリアアップに有利
  • 内部統制の一環として、不正リスク管理に強い

4. IPO・内部統制実務士

IPO・内部統制実務士は、株式上場(IPO)を目指す企業において、内部統制の整備や運用をサポートするための資格です。この資格を持つことで、IPO準備における内部統制の知識を体系的に習得でき、上場企業での活躍が期待されます。

メリット

  • IPO準備のための知識が身につく
  • 上場企業や上場を目指す企業での採用や昇進に有利
  • 内部統制とIPOの両方の知識を活かして、上場プロジェクトに参加できる

5. 上級内部統制実務士

上級内部統制実務士は、内部統制の高度な知識と実務経験を持つ専門家に与えられる資格です。この資格は、企業の内部統制システムの構築や評価においてリーダーシップを発揮するために必要なスキルを証明します。

メリット

  • 内部統制のプロジェクトマネジメントができる
  • 大企業や上場企業での役職に有利
  • 内部統制の整備、評価、運用を統括するポジションを目指せる

6. 内部監査士(QIA)

内部監査士(QIA;Qualified Internal Auditor)は、日本内部監査協会が主催する国内資格で、内部監査の基本から応用まで幅広い知識を学ぶことができます。特に、日本企業において内部監査のスキルを証明したい場合に有効な資格です。

メリット

  • 国内企業での内部監査業務に強い
  • 内部監査の基礎から学び直せる
  • 日本の法令や規制に適合した内部監査の知識を身につけられる

7. 公認リスク管理監査人(CRMA)

公認リスク管理監査人(CRMA;Certification in Risk Management Assurance)は、リスク管理の専門家として、企業のリスクマネジメント体制を評価し、助言を行うことができる国際資格です。リスク管理が求められる現代の企業において、CRMA資格は非常に重要です。

メリット

  • リスク管理の専門知識を持つ証明になる
  • 経営層へのアドバイザリー業務が可能
  • 内部統制やリスク管理に関わる高い職責を目指せる

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内部統制に資格が必要な理由

内部統制の実施に資格は必須ではありませんが、資格を持つことによって得られるメリットは大きいです。資格は、知識とスキルを体系的に証明するものであり、内部統制に関わる業務の正確性や信頼性を高める役割を果たします。また、キャリアアップや転職時においても、内部統制に関する資格は企業側からの評価を高めるポイントとなります。

資格取得のメリット

  • 専門的な知識が身につく
  • 企業内での昇進や役職に有利
  • キャリアアップや転職に強みを発揮
  • 内部統制やリスク管理の専門家としての信頼性が向上する

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まとめ

内部統制は、企業の持続的な成長と信頼性を高めるために欠かせないプロセスです。その内部統制を効果的に運用するためには、資格を取得して専門的な知識を得ることが重要です。本記事で紹介した7つの資格は、内部統制のさまざまな側面で役立つものであり、キャリアアップや転職にも有利に働きます。

資格を取得することで、企業の内部統制の専門家としての地位を確立し、さらなるキャリアの飛躍を目指しましょう。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)