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小松様のこれまでのご経歴
コトラ 加賀:
小松様のこれまでのご経歴をお聞かせください。
小松様:
アメリカの大学を卒業した後、東京に戻り、投資銀行に入社しました。
入社当初はセカンダリーのトレーディング業務を、その後IB部門に移り、約4、5年M&A業務を担当しました。M&Aをやっていく中で、クライアントは経営企画の方が多かったこともあり、経営企画の業務に興味を抱きました。
一方で、どの事業が自分に合っているか、その時点ではまだわからなかったので、様々な事業経験を積むという視点で、リヴァンプへ入社することを決めました。
投資銀行からリヴァンプへ転職し、5年程勤めた後に一度リヴァンプを辞めて、独立してコンサルティング会社を立ち上げたり、PEファンドで勤務したりしました。そして、昨年(2023年)リヴァンプへ再入社したという経緯になります。
コトラ 加賀:
差し支えなければ、一度リヴァンプをお辞めになった理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?
小松様:
小規模の企業を支援する方が総合格闘技的な側面が強く、自分のスタイルに合っているという考えを持つようになったからです。
当初は来るもの拒まずというか、数多くの案件で経験を積んで、腕を磨くという目的でリヴァンプへ入社したのですが、リヴァンプの規模も徐々に大きくなり、知名度が上がるにつれて、支援させて頂く企業様の規模が大きくなっていきました。
その段で、改めてもう少し規模の小さい案件で、企業様に入り込みながら業務に取り組みたいという想いを抱いたため、リヴァンプを辞めた後は独立コンサルとして、そのような規模の企業様をお客様として働かせて頂いていました。
コトラ 加賀:
独立時のコンサルは、戦略コンサルや経営コンサルだったのでしょうか。
小松様:
特に支援領域を区切ることなく、事業計画立案からその実行推進まで幅広く行っていました。
またリヴァンプを辞めたもう1つの理由として、海外のアングルが少なかったことがあります。
それを自分で探りたいなと思った点も独立した理由の1つになります。
コトラ 加賀:
そうなると、どうして一度辞めたリヴァンプに戻ったかが気になります。
理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?
小松様:
戻ってきた理由は様々あるのですが、一度辞めた理由である「規模感」のところでいくと、メンバーが増えて、かつ以前と比べて案件を選ぶ裁量が増えたことにより、自分の得意とする案件中心に関わることができるようになったということが大きいです。
またリヴァンプの新しい提供サービスとして、M&A含めプリンシパル投資を積極的に手がけるようになっており、事業推進の一つの手段として投資業務を経験できる環境ができつつあったことも理由の一つです。
時代のニーズに合わせた柔軟な姿勢
コトラ 加賀:
1回目にリヴァンプ様にご入社を決めた際の決め手をお聞かせください。
小松様:
捉えどころがないことが一番魅力的だと感じました。
その時点で実現できていなかったとしても、時代に必要なことはすべて、明日からでも取り組むという柔軟な姿勢が会社全体にあるように感じています。
例えば澤田(リヴァンプ創業者)がリヴァンプを始めた際はBtoC業界が支援の主な領域でしたが、時代の潮流としてBtoB業界にも支援が可能だと分かればそちらにも積極的に取り組んでいくようなところです。
システムの重要性を認識した際は、システム支援の子会社を立ち上げ(現在は当社に吸収合併)、ファイナンスの潮流が来ているとなればファイナンスにも取り組んでいます。
必要を感じた提供機能は会社として取り入れていくというDNAは非常に魅力的に感じました。
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担当された業務・プロジェクトについて
コトラ 加賀:
これまでどのようなプロジェクトに入って、どのような役割を担われてきましたか。
小松様:
反響が大きかったのは、タピオカミルクティーを海外で展開する企業がクライアントとなり、ブランドの日本展開にあたって日本で業務を推進する子会社をゼロからつくるという依頼内容でした。
「資本金を使って事業を拡大させる計画を立て、かつ絵にかいた餅ではなく実際に一定程度まで日本事業を成長させてほしい」という依頼です。
既にある程度事業が出来上がっている会社に入ってコンサルティング業務を行うわけではなく、海外の企業の日本進出をサポートするという形ではありつつも、社員が誰もいないところからのスタートだったため、最初の日本でのブランディングから事業計画、商品開発、物流開発、店舗開発、それぞれを担当する日本チームの採用、という、事業開発の一連の役割をサポートしました。
コトラ 加賀:
御社で何名くらいの方が担当したプロジェクトだったのでしょうか。
小松様:
2~3人ほどです。
チーム自体は少人数ですが、リヴァンプが今まで付き合ってきた業者は多岐にわたり、例えば物流であれば物流会社や商社、店舗開発であれば店舗開発のフリーコンサルといった方たちとのネットワークがあるため、そういった方たちと各所で協働しながらワンチームとして進めていきました。
コトラ 加賀:
御社のカウンターパートは、どのような方なのでしょうか。
小松様:
クライアント企業の社長、副社長、CFOです。
すでにクライアントが培ってきた事業経営の成功要因から学べるところは活かし、日本での事業経営に際して新たに創りあげるところは創るといったコミュニケーションで日々討論しました。
一日のスケジュール
コトラ 林:
1日のタイムスケジュールにつきまして、どのようにお時間を使っているかを教えていただけますでしょうか。
小松様:
大きく分けて、投資とコンサルティング業務を半々でやっています。
一例ですが、朝には、前の週に参加したスタートアップカンファレンスの中で面白そうなスタートアップについて、リヴァンプのCFOとミーティングをします。
次に、クライアントに向かい、前日に準備していた現状のクライアントの採用活動の実績纏めをベースに、数字の裏にある各オペレーションについて人事採用チームの方からヒアリング、採用数増加に向けての改善ポイントが無いかディスカッションします。
その後、別のクライアントの月次役会に出席し、前月実績の予実差異から、各部署で進めている重要PJの進捗報告、追加で出てくる必要アクションの管掌割り振りまで、社長・経営企画の皆様と共に議論します。その中で新たな課題があがった生産部門に関して、オペレーションの実情理解をさらに深めるため、工場視察の予定を組み、必要なチェックポイントをその場でチームメンバーとクイックに打ち合わせします。
その後、リヴァンプ本社に戻って、投資検討中の企業様の役員の方に対してマネジメントインタビューを行い、投資判断を下すのに際しての疑問点を一つ一つクリアしていきます。
ミーティングが終わったのちに、翌日以降のクライアント先での経営会議体、およびリヴァンプ社内の投資稟議を進めるための作業To Doの洗い出しを、メンバーとのインターナルで行います。
コトラ 林:
コンサルティング案件も、複数の案件を同時並行で取り組まれているのでしょうか。
小松様:
現在私は、2案件入っています。
タイトルが上がると、ウォッチすべき案件数が増える傾向にありますが、私はコンサルティング案件の他、投資活動に時間を割いているため、他のメンバーと比べると少な目だと思います。
コトラ 林:
周りの近いタイトルの方は、もっと多い方もいらっしゃるのでしょうか。
小松様:
前述の理由で、5~6個の案件を持っているメンバーもいます。
そうなると自らが現場で直接情報にあたる頻度は少なくなってしまいますので、そういう場合はチームメンバーと協働して上手く情報インプットの機会を作っていますね。
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投資業務の魅力
コトラ 加賀:
御社で投資業務を行うことの魅力はなんでしょう。
小松様:
弊社では、スタートアップ投資、PE投資、PIPEs、戦略的M&Aなど、幅広い投資活動を行っています。
そうした幅広い経験の機会もさることながら、弊社の投資が常に経営支援とセットで語られる点が魅力的だと考えています。
それは純投資やM&A実務とは異なるものだと考えています。
案件候補があり、それをいかに円滑に、良い値段で、かつ案件実現に向けて支障となる可能性がある項目を各専門家と協働で潰していくかという話です。
それに対して、戦略として事業会社に適したポテンシャルバイヤーを見つけ出し、共通のゴールがイメージできるようなコミュニケーションを踏み、実際どのようにPMIをしていくかというところは、実際に事業に携わりながら投資を行わなければわからないところがあると思います。
事業推進の旗振り役としてエネルギーを緩めずに案件関与していくのと並行で、事業成長の打ち手という目線からの投資経験を積める場所はなかなかありません。
それがリヴァンプで投資業務を行う魅力の一つであると感じています。
非常に活発で柔軟性のある投資チーム
コトラ 林:
投資チームの雰囲気はどうでしょうか。
小松様:
現時点(2024年1月)では、人数がそれほど多くないですが、非常に動きやすくコミュニケーションも充分に取ることができますので、不満は全くありません。
コミュニケーションが最も重要であると考えていますので、例えば新たにご紹介いただいた案件について翌日話し合えるというスピード感や、深堀したい部分についてスムーズに社内で意見交換を進められたりと、非常にやりやすい環境です。
また、勿論ですがメンバーも皆投資検討が好きで、ポジションにかかわらず自ら進んで案件を見つけ、自分たちの投資ビューを積極的に交わすなど非常にアクティブですね。
コトラ 林:
チームメンバーの年齢層やバックグラウンドはいかがでしょうか。
小松様:
大半は新卒や中途で入社して1、2年目の方です。案件発掘からDDなど投資検討まで若手で進められるところまでチャレンジしていただいて、大事なところは適宜チームでサポートという形が多いです。
若い方たちのトレーニングも重要ですのでそういった形で担ってもらっています。
コトラ 林:
アソシエイトとシニアマネージャーの決定的な違いはなんでしょう。
小松様:
これは主に投資ではなく経営支援チームの話になると思いますが、タイトルの違いは主に、お客様のために何ができるか、持っている打ち手の幅だと思います。
まずは、社会人として、例えばパワーポイントやエクセル等で情報をきちんと整理して議論ベースを作る、といった貢献があると思います。
その次は、経営企画といった形でお客様のビジネス・経営課題・組織などの情報を汲み取り、編纂し、経営陣に対して意味のあるアウトプットに変えるというスキルが必要になります。
更にその次は、情報の処理だけでなく、実際にトップラインを上げる、コストを削減する、といった結果を伴う具体的なアクションが求められます。
もう一つは、経営課題を解決するにあたって、既に長年自社ビジネスに携わられているお客様が言葉にされないけれど実は必要としていることを感じ取り、先んじて提供する能力と経験値です。
アソシエイトの方は、数多くの案件を、様々なタイトルの方と一緒に働いて、「こういう登場人物がいるこういう局面で、こういうアクションをとったらここがこう変わった」というのを数として出来るだけ学んでいただければと思います。
コトラ 林:
新しくご入社された方が持っているスキルは、どのように伸ばしていくのでしょうか。
小松様:
座学はある程度ありますが、「これをやらなくてはならない」、「これができないと上に上がれない」というものがあるわけではないので、難しいことを考える前に、昨日より今日、今日より明日のお客様の事業が良くなるために進んで汗をかけるかかけないかという、気持ちの若さが一番大事かなと思っています。
その過程で必要なスキルや経験といったものは自然についてくると考えています。
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大変と感じる中でも楽しさがある業務
コトラ 林:
投資業務の中で大変だったことや、つらかったことはありますか。
小松様:
大変だと感じたことはそんなにないですね。
自分が面白いと感じた企業を率いている経営陣と、新しいビジネスモデルやテクノロジー、それを可能にする組織についてディスカッションすることを通して自分の血肉に変えて、次の投資活動や普段の経営支援のアクションに繋げていけるチャンスだと思っていますので、特にはないですね。
コトラ 林:
コンサルの方はいかがでしょうか。
小松様:
つらいと感じることはありませんがタフな業務だとは思います。
お客様が変わるたびに転職をしているような状況になりますので。
もちろん案件間で共通する課題やポイントも多くありますが、事業推進は人と人とのやり取りですので、新しい業種の新たな課題に対して、新しい組織の方々と関係性をゼロから築きながら物事を進めていくことは、多くのエネルギーが求められる活動です。
また環境という意味でいえば、服装や休日もお客様によって変わるケースがありますので、案件毎に柔軟性を持って取り組めるかが大事だと考えています。
コトラ 林:
柔軟性をもつといいますか、いかに色々なことを楽しんで取り組めるかが重要になりますね。
今後の展望について
コトラ 加賀:
今後のキャリアの展望や「こうしていきたい」というお考えはありますか。
小松様:
リヴァンプという会社が、更に市場ニーズに応えることの出来る組織へ変貌していくための取り掛かりとして、経営支援、マーケティング、ITといった領域で、積極的にM&Aを推進していければと思っています。
またそのような活動を通して提供する支援内容に更に深みが出るようになれば、外部からのコンサル案件の受託だけではなく、リヴァンプならではの成長ストーリーを持った企業発掘が出来るようになり、そうした企業様へ自分たちで投資から行うといったエントリーの仕方が可能になれば、関わる場の創出や経済的なリターンの向上といった面でも意味があるのではないでしょうか。
それを更に推し進める形で、外部との共同ファンド設立も一つの具体的なゴールになると考えています。
そうした活動を通して、一緒に働く仲間、働く仕事の幅、対価である報酬という3点を組織として得ることが、一番の目標ですね。
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人材ニーズについて
コトラ 加賀:
どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。
小松様:
コンサルも投資も共通ですが、「企業を芯から元気にする」というリヴァンプのビジョンに共感できる方が良いと考えています。
気持ちや若さや、「目標のために何でもする」という気概がないと難しい局面にあたったときに辛いというのもありますが、一つのビジョンのもとに集まったメンバーで物事を推進していくという、事業会社に近しい精神に心地よさを覚える方と我々も一緒に働きたいと思っています。
コトラ 加賀:
御社は社員同士の仲が良いのですね。
理念が浸透していて、みんながビジョンに共感しているからこそ、同じ方向を向いているように感じます。
小松様:
迷うと「芯から元気にしているか」というのが頭に出てくるので、判断軸で迷うことはあまりないですね。
IRRが高い方を取るとか、より業界で名前が売れる方を取るという判断はあまりないです。
それが会社全体に浸透しているというのはすごいと感じていますし、創業者の澤田から現在の代表の湯浅にいたっても口酸っぱく言っているところもありますね。
コトラ 加賀:
小松様、率直に言って、もう一度起業したいとお考えですか。
小松様:
独立コンサルを起業というのはおこがましいとは思いますが、機会があれば次は何か具体的なブランドを自分で育てていきたいという想いはあります。
組織としては、リヴァンプは将来の独立や起業を良しとしていますし、現社長の湯浅も「この会社はビジネススクールだ」とか。やりたい事の実現にむけてうまく会社を使ってねとも言われます。
また実際、アラムナイ・プログラムというのもあり、リヴァンプを卒業した人たちが起業した会社に投資を行う制度も立ち上がっています。
そういう意味で、元リヴァンプという枠組みの中、多様な舞台で活躍される同志と緩く広く繋がっていけるのは良いですね。
コトラ 加賀:
将来、色々なところに元リヴァンプの方がいて、みんな経営をしているのですね。
小松様:
みんな経営に興味があり、且つ泥臭いことを厭わないという精神が共通していますので、大学の友達のような感覚で、同じことに立ち向かっていけるというのは、とても良いと思います。
コトラ 加賀:
自分でやりたいことを明確にもっている人が、リヴァンプ様でうまくやっていけるタイプのように感じます。
小松様:
具体的に明確な目標があるという方はそれを実現していけばよいのではとは思いますが、自ら色々なことに挑戦し、ネットワークも含めリヴァンプをうまく使って、経験と知見を深めていくことに面白さを感じる方がフィットしているのは間違いないと思います。
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株式会社リヴァンプ
シニア・マネージャー
小松 陽太郎 様
アメリカの大学を卒業後、投資銀行に入社。
セカンダリーのトレーディング業務やM&A業務を通して、経営企画業務に興味を抱き、株式会社リヴァンプへ入社。
独立してコンサルティング会社立ち上げやPEファンド勤務の経験を経て、2023年に株式会社リヴァンプへ再入社。
インタビュアー
株式会社コトラ
エグゼクティブコンサルタント
加賀 達也
一橋大学商学部を卒業後、大手生命保険会社に入社。
投資用不動産におけるリスク管理の業務に従事。その後、現職に至る。
[ 担当業界 ]
保険業界、不動産業界、投資銀行、投資ファンド、財務アドバイザリー(FAS)
株式会社コトラ
エグゼクティブコンサルタント
林 正人
立教大学社会学部を卒業後、大手生命保険会社に入社。
社内SEとして、代理店向けシステム、基幹システム(チャネル管理、手数料、経理、共同GW、保険金領域)、社内システム刷新プロジェクト等幅広く開発、管理に従事し、現職に転職。
[ 担当業界 ]
IT業界、金融機関