コトラ（広報チーム） 
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決済代行サービスとは、クレジットカード決済やスマホ決済などの各種決済を決済代行会社を通じて一括して行うことができるサービスです。近年注目を集めており、多くの企業が参入し多様なサービス提供をしています。
本記事では、決済代行サービスを提供する代表的な企業を中心にご紹介します。
決済代行サービスとは
決済代行サービスとは、クレジットカード決済やスマホ決済、電子マネー、コンビニ決済などの各種決済を一括して行うことができるサービスです。決済代行を請け負う決済代行サービス会社と契約をすることで、複数の決済手段をまとめて導入・管理することができます。審査や契約手続きなどの代行、資金管理、セキュリティ対策などのメリットもあり、近年注目を集めるサービスです。
決済代行サービスの種類
決済代行サービスは、大きく分けてBtoC向けとBtoB向けの2種類があります。
BtoC向け
BtoC向けの決済代行サービスは、ECサイトや実店舗で利用されることが多く、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、電子マネーなどさまざまな決済手段に対応しています。
消費者にとっては、決済代行サービスを利用することによりサービス提供各社に対する従来の審査や契約手続きを簡略化できたり、セキュアな環境下で決済情報の漏洩や不正利用のリスクを軽減できたりします。
サービスを導入する事業者にとっては、請求業務の効率化や決済手数料の削減、システム開発など運用の負担軽減につながります。また消費者のニーズに合わせてさまざまな決済手段を提供することで、顧客の利便性や顧客満足度の向上につながります。
主なBtoC向け決済代行サービス
GMOペイメントゲートウェイ、イプシロン、SBペイメントサービス、DGフィナンシャルテクノロジー、auフィナンシャルサービス、ペイジェント、Paidy、LINE Pay
BtoB向け
BtoB向けの決済代行サービスは、企業間の取引における決済処理を代行するサービスで、クレジットカード決済、銀行振込、請求書払いなどさまざまな決済手段に対応しています。
請求関連をはじめとしてBtoBにおいて発生する各種業務の効率化や、与信審査・売掛金の回収リスクの低減、支払いサイクルの短縮などさまざまなメリットがあります。
主なBtoB向け決済代行サービス
ネットプロテクションズ、ROBOT PAYMENT、ゼウス、Bill One、Paid
決済代行サービスの紹介
こちらでは、決済代行サービスを提供する代表的なサービス・企業をご紹介します。
GMOペイメントゲートウェイ
GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、GMOインターネットグループや三井住友銀行を株主とした、総合決済サービスを提供する決済業界のリーディングカンパニーです。プライム市場に上場しています。
法人向けの「PGマルチペイメントサービス」をはじめ、スタートアップ・エンジニア向けの決済サービス開発「fincord」、クレジットカード決済代行の「イプシロン」、GMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い・掛け払い」、海外現地向け決済サービス「Z.com Payment」など、業界を牽引する各種決済サービスを提供しています。
| 会社名 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
| 事業内容 | オンライン総合決済サービス |
| 特徴 | ・連結の決済金額が15兆円以上を誇る「PGマルチペイメントサービス」を提供 ・金融機関や事業会社へのBaaS支援、海外の先端FinTech企業への戦略的投融資などを行う ・EC領域に特化したSMBCグループのSMBC GMO PAYMENT株式会社が誕生 |
| 公式サイト | https://www.gmo-pg.com/ |
SBペイメントサービス
SBペイメントサービス株式会社は、ソフトバンクグループの連結子会社で決済・金融事業を手掛ける企業です。オンライン決済や店舗向け決済サービスを中心に、決済取引高は5兆円を超え、40種類以上の決済手段、21万店舗への導入実績があります。またマーケティング支援やAI不正検知サービス、OEMアライアンスなどの総合提案力を兼ね備えています。
| 会社名 | SBペイメントサービス株式会社 |
| 事業内容 | 決済サービス、カード・ポイントサービス、集金代行サービス、送金サービス、付随するコンサルティングサービス |
| 特徴 | ・ソフトバンクグループの決済・金融事業を担う ・カスタマーサポート体制に定評 ・AI不正検知サービス、OEMアライアンス |
| 公式サイト | https://www.sbpayment.co.jp/ |
DGフィナンシャルテクノロジー
株式会社DGフィナンシャルテクノロジー（旧：ベリトランス株式会社）は、親会社を株式会社デジタルガレージとする総合決済プロバイダーです。デジタルガレージグループの「プラットフォームソリューション・セグメント」の位置づけとしており、総合決済プラットフォーム事業とマーケティング事業を統合した事業運営をしています。決済取扱高は5兆円、決済取扱数はおよそ10億件、支払い拠点数は95万を超えます。
| 会社名 | 株式会社DGフィナンシャルテクノロジー |
| 事業内容 | 決済情報処理サービス、収納代行サービス、送金サービス |
| 特徴 | ・ビジネス検討、戦略立案から実行、販促支援、セキュリティ強化を担う総合決済プロバイダー ・Oracle社のデータベースを活用、ハイスペックな決済インフラを実現 ・事業規模は業界トップクラス |
| 公式サイト | https://www.dgft.jp/company/ |
auフィナンシャルサービス
auフィナンシャルサービス株式会社は、KDDIグループが保有する各種データの活用や他業界とのコラボレーションによる新規事業構想、既存事業としてクレジットカード事業やローン事業、決済代行事業などを展開する企業です。同社が提供するクレジットカード事業は毎年100万人ほどが加入をする主力事業となっています。
| 会社名 | auフィナンシャルサービス株式会社 |
| 事業内容 | クレジットカード事業、決済代行事業、ローン事業、アクワイアリング事業、銀行代理業、損害保険代理業 |
| 特徴 | ・KDDIグループがもつコアコンピタンス ・auをはじめとしてUQ mobile、au PAY、auひかり、auじぶん銀行などの幅広い経済圏を保有 ・ベンチャー風土とKDDIのアセットを融合した事業を多数創出 |
| 公式サイト | https://www.kddi-fs.com/corporate/ |
ネットプロテクションズ
ネットプロテクションズは、BtoC向け後払い決済（BNPL）サービスのリーディングカンパニーで、国内トップクラスのシェアを誇ります。年々取引件数を伸ばし、年間の取引件数は6800万件、60万店舗への導入実績があります。個人・法人向け、EC、海外向けなど幅広い領域で後払いサービスを展開しています。ネットプロテクションズホールディングスはプライム市場に上場しています。
| 会社名 | 株式会社ネットプロテクションズ |
| 事業内容 | BtoC向け ・通販決済「NP後払い」 ・会員制決済「atone（アトネ）」 BtoB向け決済「NP掛け払い」 台湾向け決済「AFTEE（アフティー）」 ポイントプログラム 等の運営 |
| 特徴 | ・後払い決済（BNPL）のパイオニア ・BtoC、BtoBともに後払い・掛け払いサービスが国内トップクラスのシェア ・与信通過率95%の高精度な与信システム |
| 公式サイト | https://corp.netprotections.com/ |
ROBOT PAYMENT
ROBOT PAYMENTは、グロース市場に上場している新興企業で、代金回収の仕組みや顧客管理データベースをもったサブスクリプションサービスを展開していることが強みです。テクノロジーを活用し、ペイメント事業やフィナンシャルクラウド事業を通じて企業のバックオフィスのDX化を支援しています。
| 会社名 | 株式会社ROBOT PAYMENT |
| 事業内容 | フィナンシャルクラウド事業 ペイメント事業 |
| 特徴 | ・決済代行サブスクリプションサービスを展開し20年以上業界をリード ・BtoBを中心にBtoC、サブスク立上げに対応 ・グロース市場に上場のSaaS企業 |
| 公式サイト | https://www.robotpayment.co.jp/ |
ゼウス
ゼウスは、SBIグループの企業で、BtoB・BtoC、業種を問わずサービス提供をする大手決済サービスプロバイダです。クレジットカード決済代行をはじめ、POSや端末システムなどの対応も可能でO2O展開もサポートしています。また多くの企業とパートナー構築をしており、通販管理などのシステム開発面においてもバックアップ体制が整っています。
| 会社名 | 株式会社ゼウス |
| 事業内容 | 決済サービスプロバイダ事業 |
| 特徴 | ・25年以上の決済代行事業の実績 ・SBIグループの各種保険会社への導入 ・柔軟なシステムで顧客のニーズに対応 |
| 公式サイト | https://www.cardservice.co.jp/ |
ペイジェント
ペイジェントは、EC決済を中心にマルチペイメント決済代行を提供する企業で、NTTデータと三菱UFJニコスが株主となっています。当初はディーエヌエー（DeNA）と三菱UFJ銀行の合弁会社でしたが、DeNAのペイジェント株式をNTTデータに譲渡し現在に至りました。ペイジェントはシステムが導入しやすく業態に合わせて利用できる機能が豊富なことや、世界20通貨以上に対応していることが特徴です。
| 会社名 | 株式会社ペイジェント |
| 事業内容 | インターネット・モバイル電子決済、収納代行事業 |
| 特徴 | ・NTTデータと三菱UFJニコスの安定基盤と技術力 ・EC決済、BtoBのクレジットカード決済に定評 ・決済方法が豊富で世界20通貨以上に対応 |
| 公式サイト | https://www.paygent.co.jp/ |
決済代行サービス業界の動向
コロナ渦におけるEC市場の成長やスマホ決済・キャッシュレス化の加速によって、決済代行サービス市場は拡大を続けています。業界の新規参入をするベンチャー企業やフィンテック企業、国内のキャッシュレス推進の後押しもあり、EC市場だけでなくリアル店舗を含めたオムニチャネル、BtoB向け、近年ではオンラインゲーム、SNS決済代行など幅広い領域へ展開が進んでいます。
また決済代行に加えて、付加価値のあるサービスを提供する企業も出てきており、ROBOT PAYMENT社のDX支援など事業領域を拡大する動きも進んでいくと考えられます。
サブスクリプション決済、O2O決済、AIを活用した不正検知サービスのように新たなビジネスモデルの誕生や、多様化する決済手段、セキュリティ対応（セキュリティ国際基準：PCI DSS）、業務負荷低減等のニーズから、今後も決済代行サービス業界は発展し続けていくでしょう。
まとめ
本記事では、決済代行サービスについて代表的なサービス・企業を中心にご紹介をしました。
決済代行サービス業界は今後も成長の伸びしろがある業界のひとつであり、それに伴って決済代行会社をはじめサービス利用者のニーズ、人材の需要が高まっていくことでしょう。