コンサルタントに転職するために必要なスキル3選

コンサルタントに転職するために必要なスキル3選
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皆さんは現在の仕事の中で、「会計・マーケティング・IT・業界動向」 といった様々な知識や、「ロジカルシンキング・シナリオシンキング・定量分析・プレゼンテーション(オーラル、資料作成)」といった様々なスキルを身につける努力をしていることでしょう。

コンサルタントも同様に、若くして様々な知識・スキルの習得が必要になります。
では、具体的にどのようなスキルが求められているでしょうか。

様々な書籍でも取り上げられていますが、今回は

・ロジカルシンキング
・わかりやすく伝えるスキル
・段取り力

上記3点を紹介します。

【ロジカルシンキング】筋道を立てて考えるスキル

「ロジカルシンキング」は、今や書店ではノウハウ本が溢れ、巷では研修講座として多くのトレーニング企業が取り扱っており、もはや多くのビジネスパーソンにとって無視できないビジネススキルとなっています。

上司から、「もっとロジカルに・・・」というフィードバックを貰った経験がある方は多いのではないでしょうか。

そもそもロジカルシンキングとは?

「ロジカルシンキング」、つまり「論理的思考」とは一体何なのでしょうか?
「筋道を立てて考える」という表現をかみ砕くとこういうことになります。

 1. 問われていることにきちんと応えていること
 2. 根拠に基づいて結論が導かれていること 

まとめると、ロジカルシンキングとは「物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法」であるといえます。

物事を合理的に理解するこのスキルがあればこそ、コンサルタントは経験や勘に頼っていたような意思決定に新たな視座をもたらすことができる。その意味では、コンサルタントが提供するバリューの根源にあるのが、論理的思考力であり全てのベースとなる力なのです。

ロジカルな意見でも、理解されなければ意味がない

実際のビジネスシーンにおいては、「受け手の納得感」「受け手の理解のしやすさ」も大事な要素として捉える必要性が出てきます。
どれだけ根拠に基づいて結論づけていたとしても、聞き手が納得感を持って受け入れられないことには意味がないからです。

聞き手が受ける「違和感」は大きく2種類あり、「言ってることはわかるんだけどそれだけ?」「なぜそういう結論になっちゃうの?」に分類できます。
前者は「捉えている全体感に対するズレやヌケモレ」、後者は「因果関係に対する違和感」が要因と考えられます。


1.「今後頑張って検討を進めて出来る限り早期タイミングで、●●情報の一元管理対応も実現させる予定で考えている」

2.「来年2月以降の4Q内で、●●情報の一元管理対応を初期はエクセルで実現させる予定で考えている」

よく起きがちなシーンですが、どちらが関係者と認識齟齬無くイメージを合わせることが出来るでしょうか?

前者のツッコミどころとして、以下のような点が挙げられます。

・意見をとおしたいが故に「気持ち(今後頑張って検討を進めて)」を伝えて乗り切ろうとしているが、何の判断の対象にもならない。

・「いつまでは逆にやれない」ということが頭にあるのであれば、きちんと伝えるべきである。

・「一元管理も」と記載すると、他にも何かやろうとしているのかと気になるだろう

・「実現させる」も曖昧な表現で、どんな状態で実現しようとしているのか曖昧である。

上記のような結果、GO/NOTGOの判定がしづらいだけでなく、GOした先には後々認識違いでトラブルを起こすことになります。
ビジネスシーンにおいて何より大事なことは、「頭に描いている内容を、きちんと正確に言語化して提示すること」です。

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クリティカルシンキングとの違い

ロジカルシンキングと混同されやすいクリティカルシンキングとの違いを簡単に触れておきます。

ロジカルシンキングが「全体感を持って整理し、根拠に基づいて結論を導いていく思考法」であるのに対し、クリティカルシンキングは「目の前に置かれたものの前提条件や、問いの置き方・着眼点を鵜呑みにせず、それ自体に対して健全に疑問を抱き「最適解」を導き出していく思考法」である。
この2つの思考法は全く異なるもので、双方をうまく使い分けることができれば、より納得感のある判断を導いていくことが可能になる。

参考:「ロジカルシンキングとは?クリティカルシンキングとの違いとフレームワーク」

ロジカルシンキングに関する重要なフレームワークや概念については、こちらの記事で詳細に解説しています。

ロジカルシンキングに求められるスキルの詳細は…

【わかりやすく伝えるスキル】伝わらなければ意味がない

納得するかどうかは聞き手が決めること

ロジカルシンキングについて考えるとき、ビジネスの世界においてはもう一つ同じ様に重要になってくるスキルがあります。
それは、「考えたこと・頭に描いたことを、きちんとわかりやすく相手に伝える」ということ。なぜなら、せっかくきちんとヌケモレなく整理して、順序立ててを結論を導く事ができたとしても、相手に伝わらなくてはビジネスの世界では全く意味を成さないからです。

相手が違和感を覚えるパターンとしては下記が挙げられます。

「そもそも問うていることに対して、伝え手がズレた内容で応えてしまっている時」
「わかりやすく、ロジカルに表現できていない時」
「背景や前提にズレがある時」

これらのようなことを回避するために「わかりやすく伝えるスキル」が必要です。
「論理的かどうか、納得感がある内容かどうかは聞き手が決めるもの」という点を理解することが重要となります。

【段取り力】コンサルティングは団体戦

段取り力とは

広辞苑で「段取り」を調べると次のような意味が出てきます。

・事の順序・方法を定めること。
・心がまえをすること、工夫すること。

では、「段取り力」とはどのようなスキルなのでしょうか。
段取り力とは、端的にいうと「ものごとを先読みし、ゴールに向かって行動出来る力」のことです。
段取り力が高い人は、目標達成までに必要なプロセスを組み立てることができます。また、起こりうるトラブルを事前に予測し、発生した場合に対応ができるように備えることもできるのです。スケジュールをこなすことに固執するのではなく、目的の達成を第一に考えて計画を立て直すことができるのも段取り力が高い人の特徴といえます。

特に、チームで業務を回していくワークスタイルの会社では「段取り力」が重要となります。
上手く段取りができておらず、自分がボトルネックになってしまうと、業務全体に支障がでてしまうためです。

コンサルタントも実はチームワークが重要

コンサルタントの仕事は、「個人」の圧倒的な地頭で成立しているように思われるかもしれませんが、実は「チームで成果を出しに行く」ことが強く求められる職業です。なぜなら、自社メンバーだけではなく、クライアントも含めた「チーム」で仕事しているからです。

プロジェクトを成功させるためには、団体で仕事を進めている意識を持つことが大切で、「段取り力」が常に求められます。

毎度完璧に対応し続けることは決して容易ではありませんが、チームとして成果を出すことを強く求められるコンサルティング業界においては、意識して習慣化していくことが重要になります。

まとめ

何のためにスキルを身につけるのか

コンサルタントがスキルを身につける上で大事なことは、「何のために、それら知識やスキルを身につけたいと感じているのか」ということです。
上司に言われたから、周りの仲間が励んでいるからという理由もあってよいと思いますが、「こんな自分でありたい!」「こんな生き方が出来る人間でいたい!」という目標を持ち、その理想の姿に近づくための努力をすることも大事な観点になるでしょう。

コンサルタントは、クライアントの上層部がなかなかうまく整理できなかったテーマを、自分たちが参画したことで

   ・ そもそもの背景や前提条件を紡ぎ出し、
   ・ 全体観を捉えて整理し直し、
   ・ 論点をシャープに設計して、
   ・ それらを分かりやすくプレゼンテーションする

これらを通じて関係者全員が同じ「絵」をイメージすることができ、議論が活発化し、物事が一気に動き出した瞬間に立ち会うことができ、感動・感謝を伝えられる仕事です。

「色々な人の役に立っている自分」「何か大きな一助を成し遂げられた事」にこの上ない「喜び」や「幸せ」を感じる人は、そういう自分であり続けるために都度で必要な努力を自ら設定し続け、モチベーション高く継続できることでしょう。

なりたい姿から逆算する

ありたい姿は、人それぞれが持っています。
「自身にとって、大切にしたい生き方は何か?」「どんな自分でいられると幸せか?」を今一度妄想してみてはいかがでしょうか。
そして、その姿に到達するために必要な知識・スキルは何か、どの程度の底上げがいつまでに必要そうかを自分なりに考えることが、コンサルタントになるための基礎となります。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)