ゲストのご紹介
三菱UFJ信託銀行株式会社
資金為替部
ファンド業務課 上級調査役
今城 靖志様
取引所にて新商品の開発と取引のオペレーション業務に従事、省庁への出向を経たのち三菱UFJ信託銀行株式会社 資金為替部に入社。
インタビュアー
株式会社コトラ
Executive Consultant
加賀 達也
一橋大学商学部を卒業後、大手生命保険会社に入社。投資用不動産におけるリスク管理の業務に従事。その後、現職に至る。 [ 担当業界 ]
保険業界、不動産業界
転職の経緯
加賀:
これまでのご経歴について、お伺いできますでしょうか。
今城様:
2009年に大学院を卒業して、新卒で取引所に入社しました。そこで、新商品の開発と取引のオペレーションを7年ほど担当していました。その後、省庁に2年出向し、取引所に戻って1年くらい経ったところで転職をしました。2019年から三菱UFJ信託銀行です。
加賀:
三菱UFJ信託銀行様へのご転職の経緯、決め手を教えて頂けますか。
今城様:
取引所は市場インフラなので、金融機関、官公庁を相手に仕事をしていて、お客様の顔が見えにくい業務です。省庁に出向したときに、金融機関の監督をする立場にいて、「お客様の要望を受けてこうしたい」という希望を金融機関から強く言われて、よりお客様に近い位置で、社会に影響のある仕事をしたいと考え、転職を決めました。
基本的には金融機関の、マーケット周りで転職活動をしていたのですが、最後の決め手は人でした。面接官だった当時の次長が、私の前職のプロダクトについて詳しくご存知で、熱を込めて語ってくれたので、一緒に働きたいと思いました。信託銀行ということで、受託財産があってそれを運用している、普通の銀行とは違った業務もあるということを、熱く話していただいて、こういう熱意のある人と一緒に働いたら楽しそうだなと思ったことが決め手です。
業務面での魅力と職場環境
加賀:
ビジネス面、業務面についてはどのような点を魅力に感じられていたのですか。
今城様:
取引所と他の金融機関は、やっていることが全然違うので、どこに移っても業務面ではゼロからのスタートになるということを面接で話しました。転職すると決めたときに、まったく新しいことをやりたいと思ったので、各社ごとに差異はあるのですが、それぞれ面白いと思ったものがあるところを受けさせていただいていました。
加賀:
ご入社してみての印象はいかがでしょうか。入社前との印象のギャップなどありますでしょうか。
今城様:
グループとして大きな会社ですので、重層的な組織体系が持たれていて、部の中でも意思決定が重層的になされているというイメージを持っていたのですが、入社してみたら、風通しがよく、フラットな組織でした。いい意味で、思っていたのと違うところです。なにかあればすぐに部長に報告、相談できるという体制は、全社的に取られていると思います。
加賀:
三菱UFJ信託銀行様で従事された、あるいは現在従事している業務についてお話いただけますか。
今城様:
アセットマネジメント会社がメインのお客様で、外国資産を投資する際に為替の取引が発生するので、その部分を包括的にやる、為替マネジメントサービスを2015年くらいに立ち上げています。お客様からデータをもらって、「この株を買いました」と教えていただいたら、それに関連する、「何日までにドルを取らなければ」「配当がドルで入ってくるから円に変えなければ」といった為替を全部こちらでやりますよ、というサービスです。
このサービスの事務構築や、システム周りの構築・企画にずっと従事しています。
実際に売買のデータを受け取るのは、グループ会社の日本マスタートラスト信託銀行になります。同社をご利用いただいていないお客様の場合は、売買が分かる情報を何らかの形でいただければ、それで為替をやります、というサービスになっています。
データをいただいて、お客様が考えているロジックで必要な為替を実行します。
加賀:
これまでのご経験で、印象的だった案件などについてお話いただけますか。
今城様:
私が入社したときに、比較的大きなお客様との間で、当社サービスを使っていただけるかもしれないということで話が動いていました。営業の担当と、システム周りの担当であった私の合わせて2名がアサインされて、トータルで1年間近く、ちょっとしたモジュールの変更などお客様とやり取りをしていたのですが、先方の組織内での協議の結果見送りとなってしまいました。ところが、何年か後に、先方から利用を再検討したいという話をいただいて、一生懸命やってよかったな、という結果になりました。
加賀:
先方で再検討となった理由はなんでしょうか。
今城様:
コロナの影響も大きいと思います。皆さんが出社されていれば煩雑な事務でもやれてしまうのですが、出社制限のある状況では、アウトソースの活用が見直されたと思います。在宅が増えてくる中で、どうやってリスクを減らして業務を続けるかを考えたときに、1年近くやり取りをしていたことを覚えていていただけていたのかなと思います。
加賀:
三菱UFJ信託銀行様の魅力についてお話いただけますか。
今城様:
若い人が多い部署なので、勢いがあります。若い人が権限を持ってやっている部署です。新しい人も毎年入ってきて、違う目線で意見を言うので、少しずつ色々なことが変わっていきます。変えることに対して、上がNOと言わない文化であると思います。
チャレンジして、失敗する人も結構いるのですが、失敗した人を責める文化はないです。若い人が何か新しいことをやろうとするときに、比較的つぶされにくい、そうした土壌があると思います。
会社全体でも、何か起きたときには、人というより、その原因を聞かれます。誰が何をした、ではなく、どうしてそうしてしまったのか、です。フレームワークに問題があったから、事故が起きてしまったという考え方です。そこは全社的にそういう考え方かと思います。
三菱UFJ信託銀行様の魅力と他金融機関との違い
加賀:
他の信託銀行、もしくは他の金融機関と比較したときの、三菱UFJ信託銀行様の特徴をお話いただけますか。
今城様:
信託財産がある、というのが特殊だと思います。なにかマーケットで買ったときに、投資信託の運用会社は基本的に全部、信託として保全をしなければいけない。取引所で取引をしたものについても、お客様のものについては信託口座にしなければならない。信託財産があるのが、特殊な金融機関であると思っています。
信託財産があることをフックに、何か他のサービスにつなげていけないかな、と考えています。為替のサービスも、他行も似たようなサービスをしていますが、我々のところはかなり密に連携を取り、やらせていただいています。
BCPの面でも、東京と同じ部署が大阪にもあって、大阪で働きたい人も来ていただければと思います。
加賀:
部門の規模はどのくらいですか。
今城様:
部で50人くらいです。
加賀:
どんなかたちでチームに分かれていますか。
今城様:
プロダクトごとになります。金利ものをやっている人が1グループいて、銀行間で為替を取引するチームが1つあります。お客様の対応をしているのが3グループあって、1つが為替マネジメントサービスの営業をするチーム、1つが為替マネジメントサービスの構築、オペレーションをするチーム(ファンド業務課)、1つが為替マネジメントサービスのご契約をいただいていないけれども、普段の為替の取引をされるお客様のサポートをするチームです。
大きく分けると、カスタマー3チームと、それ以外のマーケット系が2チーム、部全体の戦略などを企画をしているチームが1つあります。
加賀:
50人の部で、キャリア入社の方はどれくらいいますか。
今城様:
5人くらいです。チームリーダーレベルは、比較的キャリア入社の人が多いです。
加賀:
キャリア入社の方は、どんなバックグラウンドですか。
今城様:
マーケット周りのバックグラウンドの方が多いです。どこかの金融機関で運用をやっていて、転職後も同じプロダクトの運用をしている方が、基本的には多いかなという印象です。証券会社、銀行から来ている方が多いですね。
部門の今後の展望
加賀:
部門の今後の展望、こういうふうに変わっていくのでは、というところをお話いただけますか。
今城様:
為替は、プロダクトとして各社の差異はすごく少なくて、お客様から見るとどれだけ安い手数料でやれるのかということで、昔と比べると手数料幅が小さくなっており、なかなか厳しいマーケットだと思っています。一括でお受けして、包括的なサービスを提供することで付加価値を高めて、他との差別化をしたうえで、プラスアルファのお金をいただく方向で営業をしています。
今後は、為替マネジメントサービスの残高をもっともっと増やしていきたいです。現状50社くらい、200億ドル超の預かり残高ですが、もっと大きくしていくことを目指しています。
会社としても、マーケットの振れ幅で市場部門の収益は変わっていくのですが、お客様から包括的にお受けしていると、収益が安定しますので、そうしたフィービジネスの部分を大きくしていくという方針が示されています。
加賀:
今城様ご自身としては、今後どのような方向でいきたいですか。
今城様:
為替マネジメントサービスは2015年に立ち上がっているのですが、本格的に力を入れ始めたのは2018年の終わりくらいです。私がキャリア採用の面談を受けていた頃に、新しくこういうところに力を入れたい、という話を聞いて、2019年の4月に入社しました。私が入社したとき、このサービスの利用社数は10社いっていたかどうか、くらいですので、サービスの成長と共に過ごしてきたことになります。4年くらいたって、いま50社なので、直近は100社を目指してやっていきたいです。
私自身、システムの構築の部分が多いのですけれど、メンバーがだいぶ入れ替わって、私が長い方から2番目になっている状況です。私がやっていることを、もう少し他のメンバーにやってもらうようにして、私は営業の方をやってみたいなと思っています。元々、お客様に近いところで働きたいというのが転職のきっかけでしたから。
現状は、お客様とミーティングすることはあるのですが、基本的にはシステム構築なので、自分でロジックを考えてSEさんに話して、内々で閉じている部分が多いので、もう少しお客様との触れ合いを増やしていきたいなと思っています。
自分の「やりたい」が言える方と働きたい
加賀:
どのような方にジョインしてもらいたいとお考えでしょうか。人物面、スキル面、どちらでも結構です。
今城様:
スキル面でいうと、マーケットの知識は必要になりますので、マーケットのスキルがある方のほうが活躍はしやすいだろうなと思います。とはいえ、変化が激しい部署でもあるので、今持っている知識がそのまま使えるかというと、必ずしもそうではありません。新しいことをやることに忌避感がない方であれば、一緒にやれるのかなと思います。
若い人が多くて、風通しがよい部署でもありますが、なかには元気過ぎる若手もいるので、うまく折衝しながらやっていける方が来ていただけると、活躍していただけると思います。
あとは自分がやりたいことを言える方がよいですね。周りの人が、言うタイプが多いので、言わないと埋もれてしまいます。自分がやりたいことがしっかりとあって、こういうことがやりたいと言える方に来ていただけると、その方も楽しいですし、我々も新しいインプットが増えることによって、新たなサービスや改善につながって、ありがたいです。
言った人にまずやらせよう、という文化なので、やりたいことを言える方に入社いただきたいです。
加賀:
転職希望者へのメッセージをお預かりできますでしょうか。
今城様:
チャレンジすることが許される部門ですし、風通しのいい、自分がやりたいことをやれる部門です。何かやりたいことがある方、我々のサービスに興味がある方は、ぜひ一緒に働きたいので、門を叩いていただければと思います。
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