ファンドのソーシングからお客様へのご紹介までを一気通貫で行う稀有な信託銀行【三菱UFJ信託銀行株式会社 運用商品開発部】

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ゲストのご経歴

kimurasama - ファンドのソーシングからお客様へのご紹介までを一気通貫で行う稀有な信託銀行【三菱UFJ信託銀行株式会社 運用商品開発部】

三菱UFJ信託銀行株式会社
運用商品開発部 プロダクト運用第1課
シニアプロダクトマネージャー

木村 貴人様

[ 経歴 ]
メガバンクグループでのアセットマネジメント業務などを経て、2019年に三菱UFJ信託銀行 運用商品開発部に入社。

インタビュアー

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株式会社コトラ
Executive Consultant

渡邉 裕介

[ 経歴 ]
成蹊大学卒業後、日新火災海上保険に入社。法人営業を中心に、グループ会社である東京海上日動火災保険への出向や営業企画などに従事。 [ 担当業界 ]
損害保険、生命保険

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ご経歴と転職の軸

渡邉:
まずは木村様のこれまでのご経歴について教えて下さい。

木村様:
私は2019年の4月に入社しました。前職ではアセットマネジメント、オルタナティブインベストメント、ヘッジファンドを中心とした外部ファンドのインベストメントのリサーチをしておりまして、同種の業務で弊社に入社しました。
3回目の転職になりますが、かれこれ10年超、外部委託運用ファンドの調査や受託業務を担当させて頂いて機関投資家の方にファンドをご提案させていただいています。

渡邉:
3度目のご転職ということですが、今回はどういった流れで三菱UFJ信託銀行様を受けられて、最終的に転職先として決められたか教えて下さい。

木村様:
前社(メガバンクグループ)でアセットマネジメント業務を再編するという流れがあり、当時在籍していた会社もその渦中にありました。
結果として、私の責任範囲は、デューデリジェンスの専門部隊の色彩が強くなりましたが、私の担当するオルタナティブの分野は投資手法も難しいものであることが多く、個人としては、ファンドを見ている者が一気通貫で直接お客様に説明をする必要があると考えており、それを実行できる会社に行きたいと考えたのが、転職活動を始めたきっかけです。
三菱UFJ信託銀行に入社を決めた理由は、当社が機関投資家向けビジネスの中核的存在であり、幅広いお客様に最適なファンドをお届けできると思ったからです。

渡邉:
転職活動中は、どのような軸で会社を見られていましたか?

木村様:
引き続き、ヘッジファンドやオルタナティブの良いファンドを日本の機関投資家様にご提供するというのが私の使命であるという思いで転職活動をしていました。
特に、私は専門性がヘッジファンドにあるので、ヘッジファンドをアクティブに提供している運用会社を軸に転職活動を行いました。
実は、私が入社した当時は、弊社もヘッジファンドのビジネスを積極的には行っていませんでしたが、私が入社することで活躍していける素地があると考え、入社を決めました。

渡邉:
実際の入社後の印象はいかがでしたか?

木村様:
アセットマネジメント会社というよりも、銀行に近い慎重なカルチャーがあると感じます。とはいえ、慎重でありながらも、新しいことを始めていこうという思いはあり、外の意見を積極的に取り入れて変わっていこうというカルチャーはある会社だと思います。

個人の裁量が発揮できる業務

渡邉:
現在の業務内容について教えて下さい。

木村様:
主に国内の年金基金様を中心とした機関投資家様の運用資金を受託させて頂き、主に海外のヘッジファンドに投資するというビジネスを率いています。
実際の業務に当たっては、海外のヘッジファンドマネージャーと繋がりを持って幅広く調査しています。
お客様向けにファンドを導入する際は、いわゆるデューデリジェンスと呼ばれるファンドの調査をして、社内の会議にかけて投資の判断を固めます。
また投資後のモニタリングやレポーティングも担当しています。
さらに、新ファンド導入時には、お客様向けの提案もありますし、四半期毎のパフォーマンス報告や、社内事務の調整等、ファンド導入に係ること全般を担当しています。

渡邉:
海外出張の機会もあるのでしょうか?

木村様:
頻度としては大体年1〜2回くらいですが、出張に行っています。
全てのメンバーが海外出張に行くというわけではないですが、ヘッジファンドには基本的に日本人はおらず、拠点も海外ですので、比較的出張はあります。
目的としては、既存ファンドのモニタリングもありますし、新規ファンドのデューデリジェンスもあります。
期間は大体1週間で、2ヶ国以上同時に行くことが多いです。

コロナ禍前は、デューデリジェンスのため2019年に2回(ロンドンとニューヨーク)行きました。
コロナ禍になってから海外出張の機会は減っていましたが、最近また復活してきており、私も6月に1度行きました。

ちなみに、使用言語については、社内とお客様対応の時のみ日本語で、その他は英語です。
ですので、英語ができる方はもちろん、メールなども活用しながら業務を進めつつ、入社後にブラッシュアップしていっていただける方であれば活躍していただけると思います。

渡邉:
新しいファンドはどこから入ってきますか?

木村様:
まずは外部で契約しているオルタナ調査会社のデータベースがあります。
あとは、キャピタルイントロダクションと言って、証券会社がヘッジファンドに対してお金を貸し付けたりデリバティブの契約をしてフィーをもらったりしていますが、その対価のサービスとして証券会社側にヘッジファンドを投資家に対して紹介する人達がいます。そのようなネットワークからも、我々のような投資家側にファンドの紹介があったりします。
私はこれまでの経験からヘッジファンド業界に個人的な繋がりもたくさんあり、更にそこから広がったネットワークから声をかけていただけることも多いです。

渡邉:
それは木村様個人の属人的な部分が大きいのでしょうか?それとも三菱UFJ信託銀行様のネットワークによる部分が大きいのでしょうか?

木村様:
両方だと思います。
ヘッジファンドは、基本的に一見さんお断りというカルチャーですので、知っている人で信頼できる人だと思っていただけるのは大きいです。
また、日本にはあまり投資家がいないヘッジファンドも多いので、彼らが日本にファンドを持ってきて、どこに扱ってもらうか考えた時に、信託銀行はお客さんの層も大きいので、ヘッジファンド側にも当社を選ぶメリットがあります。
そういう意味では三菱UFJ信託銀行だからこそのブランドもあると思います。

渡邉:
これまでの印象的な案件があればお聞かせ下さい。

木村様:
私の入社前は、弊社はヘッジファンドのビジネスにかなり慎重でしたが、私が入社後は新しいことを始めていく必要性がありました。
2019年に初めて海外のヘッジファンドを導入することになった際は、ヘッジファンドというだけで、危ない・怪しいと思っている方もいて、その必要性を理解してもらうための社内説得が非常に大変でしたが、その後、順次新しいファンド導入を継続しており、ビジネスとしてはかなり成長している分野です。
入社後4年弱ですが、ヘッジファンドに対する認識は社内でも広がりましたし、お客様からも弊社がヘッジファンドに対して積極的だという見方をしていただけるように変わってきたと感じています。

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三菱UFJ信託銀行様の魅力と他金融機関との違い

渡邉:
三菱UFJ信託銀行様の魅力について教えて下さい。

木村様:
まず、お客様のことを考えた、いい意味で慎重なカルチャーがあると思います。
また、福利厚生がしっかりしていますし、コロナ禍以降は在宅勤務もフレキシブルにできるようになり、環境面は整っています。

渡邉:
他の信託銀行や金融機関との違いもあれば教えて下さい。

木村様:
当然ですが、当社のデューデリジェンスは慎重にしっかり行われています。また、新ファンド導入に際しては、他部署とも連携しながらお客様の必要としているニーズを調査し、厳選したものを提供しています。

会社全体としては、三菱UFJ信託銀行というブランドのなかで、自分たちが日本の運用ビジネスの中核だという意識を持って、皆働いていると思います。
また、運用以外の分野も含めて、常にお客様満足度を意識してビジネスが展開されており、すべての分野でNo.1になることを目指しています。
私が思う最大の違いは、他のグループさんは信託銀行があってアセマネ会社があるという構造が基本ですが、弊社グループの運用ビジネスの中心は当社三菱UFJ信託銀行であるということです。
信託銀行が、外部のファンドを独自にソーシングして、お客様へご紹介するというビジネスを、一気通貫でできるところが他のグループとは違う魅力かと思います。

ファンドリサーチ経験者など様々な経歴の方が在籍

渡邉:
部門の特徴や、グループの中での役割分担等を教えて下さい。

木村様:
私の部は、外部の運用会社が運用しているファンドを調査して、お客様向けに提供するビジネスを管理しており、多様なファンドをデューデリジェンス・ソーシングしています。
オペレーションを中心に担当している方もいますが、基本的にはファンドごとに担当が分かれています。
私は担当ファンドに加えて、ヘッジファンドリーダーのような形でヘッジファンド全般を管理しています。

渡邉:
年齢層についても教えていただけますか。

木村様:
私のチームの場合は比較的若い方が多く、一番上の方が40代半ばで、私を含む40歳前後が数名、30代の方が数名です。

渡邉:
部に在籍している方たちのバックグラウンドを教えて下さい。

木村様:
現在、部には70名程在籍しており、新卒で入社して他部署を経て、異動で来られている方もいますが、新入社員の方はあまりおらず、キャリア採用の方がとても多い部署です。
私のように、運用会社で、直接ファンドをリサーチしていたという方は少ないと思いますが、保険会社の自己勘定でファンドに投資・管理していた人や、コンサル会社のファンドリサーチ経験者の方もいるなど、様々なバックグラウンドの方が働いています。

渡邉:
新卒入社の方はどういったキャリアで部に来られていますか?

木村様:
色々ありますが、最初は年金基金様向けの営業をしていて、当部が扱っているようなプロダクトをお客様に提供していた営業バックグラウンドのある方も多いです。
あとは経営企画などの内部部門出身で、管理部門ではなくアセマネビジネスも経験したいという希望があり、会社のキャリアチャレンジで自ら応募して入ってくる方も多いです。

渡邉:
キャリアチャレンジは社内では活発に行われているのでしょうか?

木村様:
詳しくはありませんが、当部に入ってくる若手の方はキャリアチャレンジで入ってくる方が多い印象です。
誰でもできる仕事ではなく、英語力を含めそれなりのスキルが求められるので、自分からやりたいという人のほうが登用されるケースが多いのかもしれません。
部門の枠を大きく飛び越えてキャリアチャレンジで来られる方が大体1年で1人くらい来られていると思います。

渡邉:
部門の今後の展望や、ご自身が部門の中で実現していきたいことについてお聞かせ下さい。

木村様:
我々の部が扱っているオルタナの分野は、今後も成長していくと思いますが、私個人として求められているのはヘッジファンドビジネスの成長です。
引き続き新規のファンドをデューデリジェンスしたり、さらに踏み込んでもう少し包括的なソリューションのビジネスまで展開して、「No.1」になることを目指しています。
個人としては日本でヘッジファンドマネージャーさんからも、お客様からも、ヘッジファンド投資で困ったら「木村に聞けばわかる」という存在になりたいです。

チャレンジ精神旺盛で専門性を極めたい方と働きたい

渡邉:
今後どういった方に入社頂きたいですか?

木村様:
運用経験や英語力や類似のバックグラウンドのある方は活躍していただけるとは思います。
しかし最初からそういう経験がなくてもよいので、それに付随するような業務経験のある方で、チャレンジ精神旺盛な方に入っていただきたいです。
専門性が大事な仕事なので、この特定領域を極めたいという方に来ていただきたいと思います。

渡邉:
最後に実際の転職希望者の方に対してメッセージをお願いします。

木村様:
先程も申し上げたように私達の分野は成長中の分野なので、個人としても会社としても成長していける分野だと思います。
刻々と変わる環境の中で常に新しい事をやっていく必要はありますが、変化を恐れない気持ちを持った方に入って頂きたいです。
わたしも転職経験者なのでわかりますが、実際の現場の声が聞きたいという方がいらっしゃいましたら、私も必要に応じてお話させていただくこともできますので、言っていただければと思います。
現在、弊社は、かなり積極的にヘッジファンド分野に取り組んでいます。そのため、このようなビジネスに携わりたいという強い気持ちを持った方がいれば、ご応募いただければと思います。

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この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)