不動産仲介からパブリックセクター(金融事業企画)への転職ステップ

はじめに

不動産仲介業務で培った市場理解・営業力・契約実務のスキルは、地域活性や産業支援などに携わるパブリックセクターの「金融事業企画」業務においても大きく活かすことができます。民間の現場感覚を持ち、定量と定性の両面から事業構想に携われる人材が求められています。本記事では、不動産仲介からパブリックセクターの金融系企画職への転職に必要なスキルやステップを解説します。

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1. 金融事業企画の主な業務

  • 地域経済や産業の課題を踏まえた政策金融商品の立案
  • 融資・投資スキームの構築と外部連携(自治体、金融機関等)
  • 事業者ニーズ調査、支援スキーム企画・実行
  • 制度設計・法令対応・報告書作成
  • 官民連携プロジェクトの推進、地域活性化支援

2. 不動産仲介出身者が向いている理由

  • 現場視点の提案力:実需を踏まえた政策設計・事業スキームへの応用が可能
  • 契約・実務経験:法令理解と調整・文書化スキルが活きる
  • コミュニケーション力:官民・地元企業・金融機関との折衝力に強い
  • 課題発見・解決力:顧客ニーズから仮説立案・解決提案へ導く能力

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3. 求められるスキルセット

  • 事業計画・制度設計・提案書作成のスキル
  • 政策・地域金融・産業支援に関する基礎知識
  • エクセル・パワーポイントによる分析・資料作成スキル
  • 法律(金融商品取引法・地方自治法等)への関心
  • 宅建、FP、不動産証券化マスター、地域創生士など

4. 転職成功のためのステップ

  1. 地域企業・不動産オーナー支援での実績を棚卸し
  2. 金融制度・行政事業に関する情報収集・リサーチ
  3. 提案書や制度設計文書の作成トレーニング
  4. 公共的視点と民間実務の架け橋としての立場を意識
  5. 資格取得・行政研修などでのキャッチアップ

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5. 志望動機(例文)

これまで不動産仲介業務を通じて、地域の事業者や個人オーナーの資産形成支援に携わってまいりました。その中で、地域課題の構造的解決や持続的な活性化に対する関心が高まり、個別対応を超えて制度設計や政策連携に携わる金融事業企画職を志望するようになりました。今後は、現場感覚と提案力を活かし、官民の橋渡しとして地域経済に貢献してまいりたいと考えております。

6. 職務経歴書(サンプル)

【氏名】高橋 彩乃(仮名)
【連絡先】ayano@example.com / 080-xxxx-xxxx

【職務要約】
不動産仲介会社にて、売買・賃貸の仲介営業を担当。地域の不動産オーナーや企業に対し、資産有効活用やエリア分析を通じた提案営業を実施。空室対策や事業用物件の開発支援も含めた地域活性に寄与する提案を行う。今後はパブリックセクターにて、より構造的な地域課題解決に取り組みたいと考えている。

【職務経歴】
株式会社○○リアルエステート(2018年4月~現在)
所属:営業部
職位:主任

■主な実績:
・商店街再生プロジェクトにおける空室区画のテナントマッチング
・地方中核都市での事業用物件活用提案(地域金融機関との連携あり)
・中小企業の不動産資産見直しに伴う売買提案と運用アドバイス
・オーナー向けセミナー講師(エリア別市況・税制改正対応)

【資格】
・宅地建物取引士
・ファイナンシャルプランナー2級
・地域創生士(取得予定)
・TOEIC 745点

【学歴】
○○大学 経済学部 卒業(2018年3月)

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)