はじめに
消費者向けプロモーションの企画・実行を担ってきた販売促進職の方が、金融業界、特に投資信託を運用する投資顧問会社のマーケター職へとキャリアチェンジするケースが増えています。商品理解、訴求設計、チャネル活用といった販促経験は、金融業界でも強みとなります。本記事では、販売促進から投信投資顧問マーケターへの転職ステップを具体的に解説します。
1. 投信投資顧問マーケターの主な業務
- 販売会社(証券・銀行等)向けプロモーション資料の作成
- 月次レポート・運用コメント・FAQ等の作成
- Web、動画、セミナーなどコンテンツの企画運営
- マーケット分析・商品訴求ポイントの整理
- 運用部門との連携による投資家向け情報発信
2. 販売促進出身者が向いている理由
- 訴求ポイント設計力:ターゲットの関心に合わせて情報を整理できる
- 販促ツール・資料の制作力:伝える力、構成力、ビジュアル設計の経験がある
- PDCA運用力:効果測定・改善提案など実行型思考がある
- 社内調整力:部門横断の進行管理スキルがそのまま活きる
3. 求められるスキルセット
- 投資信託・金融商品の基本的な知識
- PowerPointやExcelを用いた資料作成スキル
- 動画・Webコンテンツのディレクション経験
- 金融業界の用語やルールへの理解
- 証券外務員、証券アナリストなどの資格があると尚可
4. 転職成功のためのステップ
- 販促業務で培った提案力・構成力を棚卸し
- 金融リテラシーを強化(入門書・eラーニング・資格取得)
- マーケティングと金融を結びつける経験・興味を整理
- ポートフォリオ(販促資料、施策報告など)をまとめる
- 「非金融出身ならではの発想力」をアピール
5. 志望動機(例文)
これまで消費財メーカーにて、販売促進・マーケティング業務を担当し、ターゲット設定から訴求構築、販促ツール作成まで一貫して実行してまいりました。近年、資産形成の重要性や長期投資の普及といった社会的背景に関心を持ち、金融商品をわかりやすく伝えるマーケターとして投資家との接点を築く仕事に携わりたいと考えるようになりました。 今後は、企画構成力・提案力を活かし、貴社の商品訴求・販売支援に貢献してまいりたいと考えております。
6. 職務経歴書(サンプル)
【氏名】佐藤 美紀(仮名) 【連絡先】miki@example.com / 080-xxxx-xxxx 【職務要約】 食品メーカーでの販売促進経験を通じ、ターゲット設計・プロモーション施策の企画・運営に従事。販促資料の構成設計、実店舗との連携、Webプロモーションなど幅広い施策を手掛けてきた。金融業界へ関心を持ち、現在は投資信託やマーケット分析を独学中。 【職務経歴】 株式会社○○食品(2018年4月~現在) 所属:マーケティング部 販売促進課 職位:主任 ■主な実績: ・全国キャンペーン(年間10件以上)の企画・運営 ・販売店向け販促資料(チラシ・動画・LP)の作成 ・SNS・店頭連動型プロモーションの立案・実施 ・社内プレゼン資料・報告書の作成と経営層向け報告 【資格】 ・証券外務員二種(取得予定) ・日商簿記2級 ・TOEIC 720点 【学歴】 ○○大学 経済学部 卒業(2018年3月)