設計（電気・電子）から戦略コンサルタントへの転職ステップ

投稿日 2023年4月24日
更新日 2025年5月26日
著者コトラ（広報チーム）
カテゴリーコンサル業界
カテゴリー転職・求人情報

はじめに

電気・電子設計の実務経験を持つエンジニアの中には、技術だけでなく事業や経営の視点を持ち、企業変革に関わる「戦略コンサルタント」への転職を志す方も増えています。複雑化するテクノロジーと経営の接続点を支援できる戦略人材のニーズが高まる中、技術の知見を持つ戦略コンサルタントは大きな価値を発揮できます。この記事では、電気・電子設計職から戦略コンサルタントへ転職するための準備ステップや成功のポイントを解説します。

転職のご相談（無料）はこちら＞

1. 戦略コンサルタントの役割とは？

戦略コンサルタントは、経営層と密に連携しながら、企業の成長戦略、新規事業戦略、M&A戦略、DX戦略などを立案・実行支援する職種です。具体的な業務内容には：

業界・競合分析、市場調査
経営課題の特定と仮説構築
ビジネスモデルの立案、ロードマップ作成
数値シミュレーション、収益性分析
資料作成・経営層へのプレゼンテーション

2. 電気・電子設計職が戦略コンサルに向いている理由

構造的思考力：論理的に課題を分解・整理しながら設計を進める力は、戦略仮説構築にも応用可能
数値分析・検証力：シミュレーションや回路設計で培った定量的な検証能力が活かせる
技術トレンドへの深い理解：テクノロジー起点の戦略立案や新規事業検討に強みを発揮
部門横断コミュニケーション：製造・営業・品質部門との折衝経験がある

転職のご相談（無料）はこちら＞

3. 戦略コンサルに求められるスキルセット

ロジカルシンキング（MECE、ピラミッドストラクチャ）
戦略フレームワーク（3C、SWOT、バリューチェーンなど）の活用
財務・会計の基礎知識（PL、BS、CFの理解）
PowerPointによる提案書作成力
Excelによるモデリング・シミュレーション

4. 転職成功のためのステップ

設計業務の中での課題解決経験を整理（構造化＋成果）
コンサルタントの基礎スキルを習得（書籍、ケース面接対策）
技術起点のビジネス提案経験があれば強調
コンサル業界の業態（外資、日系、ブティック）を理解
戦略系に強い転職エージェントに相談し、書類準備とケース対策を実施

転職のご相談（無料）はこちら＞

5. 志望動機（例文）

これまで電子機器の設計開発業務に従事し、製品の最適構造設計や不具合解析、コスト改善などのプロジェクトを通じて、課題発見から定量的な仮説検証、関係部門との調整を行ってまいりました。近年では製品開発だけでなく、技術トレンドを踏まえた新規プロダクト企画にも関与する中で、より上流から事業や経営戦略に関わりたいという想いが強まりました。今後は、戦略コンサルタントとして、テクノロジー起点での新事業創出や業界変革に携わり、企業の競争力強化に貢献したいと考えております。

6. 職務経歴書（サンプル）

【氏名】中村 拓海（仮名）
【連絡先】takumi@example.com / 080-xxxx-xxxx

【職務要約】
電子機器メーカーにて、5年間にわたりデジタル回路の設計開発を担当。製品企画段階からの仕様検討、要件定義、回路設計、試作評価、量産支援までを一貫して経験。技術的視点とビジネス要件の両立を図った設計提案を強みとする。

【職務経歴】
株式会社○○電機（2019年4月～現在）
所属：開発本部 回路設計部
職位：主任

■主な実績：
・新製品のFPGA開発を主導（量産まで一貫対応、開発期間短縮30％）
・部品コスト最適化提案で調達費用を年間1,000万円削減
・営業部門と連携したカスタマイズ仕様策定による大手顧客獲得支援
・R&D向け技術報告資料を経営層にプレゼン（社内賞受賞）

【資格】
・基本情報技術者
・簿記2級（財務スキル習得のため）
・TOEIC 800点

【学歴】
○○大学 大学院 電気電子工学専攻 修了（2019年3月）