製品開発・研究開発(機械)からビジネスデベロップメントへの転職ステップ

はじめに

機械系の製品開発・研究開発に従事してきた方が、近年では事業企画やビジネスの立ち上げを担う「ビジネスデベロップメント(BizDev)」職へキャリアを広げる動きが見られます。モノづくりの最前線で培った技術的知見をビジネス領域に応用することで、技術と市場をつなぐ架け橋となるポジションとして注目を集めています。本記事では、製品開発からビジネスデベロップメントへの転職を成功させるためのステップを解説します。

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1. ビジネスデベロップメントとは?

ビジネスデベロップメント(事業開発)は、既存のリソースを活かしながら新たな市場を開拓したり、製品やサービスを拡販・進化させていく業務を担います。具体的には:

  • 新規事業・サービスの企画立案
  • 市場調査・競合分析・ニーズ把握
  • 顧客ヒアリングと製品要件整理
  • PoCやプロトタイプ検証の推進
  • 社内外ステークホルダーとの折衝

2. 機械系R&D経験者がBizDevに向いている理由

  • 製品構造・技術仕様への深い理解:エンジニアリングバックグラウンドを活かして、顧客要件との橋渡しができる
  • 課題解決力と構造的思考:技術課題の分析経験をビジネスにも応用可能
  • プロトタイピング・試作検証経験:スピーディな仮説検証に貢献
  • チームとの連携・進捗管理スキル:プロジェクト推進能力の高さ

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3. 求められるスキルセット

  • マーケットリサーチ(顧客分析・競合分析)
  • ビジネスモデル構築力(リーンキャンバス・ビジネスモデルキャンバス)
  • PowerPointやNotionなどでの資料作成・共有
  • 社内外関係者との調整・ファシリテーション能力
  • PLシミュレーション・ビジネスKPI設計力

4. 転職成功のためのステップ

  1. 開発業務における「事業的視点」の経験を棚卸し
  2. 業界トレンド・技術の市場価値への理解を深める
  3. ビジネスモデル・事業戦略の基礎を学ぶ(書籍・セミナー)
  4. PoC経験や顧客要件ヒアリングの経験を整理
  5. 転職エージェントに相談し、BizDevポジションに適した求人を探す

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5. 志望動機(例文)

これまで機械メーカーにて製品開発業務に従事し、顧客の技術要望を反映した新製品の設計・試作から量産立ち上げまで幅広く経験してまいりました。その中で、技術を起点にした課題抽出やソリューション提案にやりがいを感じ、より上流の顧客接点やビジネス企画に関与したいという思いが強まりました。 今後は、これまでの技術理解とプロジェクト推進経験を活かし、貴社における事業創出・市場開拓に貢献してまいりたいと考えております。

6. 職務経歴書(サンプル)

【氏名】佐々木 翼(仮名)
【連絡先】tsubasa@example.com / 080-xxxx-xxxx

【職務要約】
機械系製造業にて製品開発職として7年間勤務。顧客要望の仕様化、試作検証、コストダウン設計、量産化対応までを一貫して担当。近年は新規市場向け製品の開発を通じて、営業・マーケ部門との連携や顧客との共同開発も経験。

【職務経歴】
株式会社○○(2017年4月~現在)
所属:開発部門 技術企画G
職位:主任

■主な実績:
・新製品の市場投入に伴うPoC推進、営業同行20社超
・競合比較に基づく差別化機能の導入・製品化
・原価低減プロジェクトでの年額2,000万円のコスト削減
・社内展示会での技術プレゼン資料作成とプレゼン実施

【資格】
・機械設計技術者2級
・TOEIC 730点
・中小企業診断士(学習中)

【学歴】
○○大学 工学部 機械工学科 卒業(2017年3月)

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)