コトラ（広報チーム） 
マーケティング基礎用語編
ペルソナ
ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとなる顧客を具体的にイメージし、その人のプロフィールや行動特性を詳細に設定した「架空の人物像」を指します。マーケティング戦略を立てる際に、ターゲット顧客を明確にすることで、効果的な施策を立てやすくなります。例えば、「20代女性、大学生、一人暮らしで映画好き」といった具合に、具体的な情報を盛り込むことで、ターゲット層への訴求力が高まります。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを認知・検討し、最終的に購入や利用に至るまでのプロセスを詳細に可視化したものです。このプロセスを分析することで、どのポイントで顧客が離脱しているのか、またどの施策が有効かを把握することができます。重要なのは、顧客視点での体験を追跡し、適切なタイミングで適切なマーケティングアクションを行うことです。
ニーズとウォンツ
「ニーズ」とは顧客の「必要性」を指し、「ウォンツ」とは「欲求」を意味します。ニーズは必ずしも顕在化していない場合がありますが、ウォンツは具体的な形で現れることが多いです。例えば、「ニーズ」として「食事を取りたい」があり、「ウォンツ」として「カフェでオシャレに食事をしたい」という形で具体的なニーズが表れます。マーケティングでは、ニーズとウォンツの双方を理解し、適切に応えることが成功の鍵となります。
セグメンテーション
セグメンテーションとは、市場を顧客の特性やニーズに応じて細分化することを指します。これにより、より的確に顧客層をターゲティングすることが可能になります。例えば、「年齢」「性別」「趣味」「購買履歴」などの観点で市場を区切ることで、各セグメントに合わせた商品やサービスの提供が実現できます。マーケティング戦略の基本用語として広く使われています。
ターゲティング
ターゲティングは、セグメンテーションで細分化した市場の中から特定のセグメントを選び、その顧客層を狙った戦略を行う方法を指します。効果的なターゲティングを行うには、選択したセグメントが自社の商品やサービスに対して強い興味や関心を持つ可能性が高いかを分析する必要があります。例として、「働く20代女性」をターゲットにしたコスメブランドが、彼女たちのライフスタイルに合わせた製品やプロモーションを展開するケースが挙げられます。
マーケティング指標関連用語編
KPI（重要業績評価指標）
KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、日本語では重要業績評価指標と呼ばれます。こちらは目標を達成するための進捗状況や成果を測定する際に使用される具体的な指標を指します。例えば、Webマーケティングでは「月間の訪問者数」や「メールマガジン登録者数」などがKPIに設定されることがあります。KPIを設定することで、チーム全体が目標に向けて効率的に動くことができるため、マーケティングにおいて非常に重要な概念です。
KGI（重要目標達成指標）
KGIは、「Key Goal Indicator」の略で、日本語では重要目標達成指標と訳されます。これは、企業やプロジェクト全体の最終的な目標を示す指標です。KPIと異なり、最終的に達成すべき数値や成果を定義するための指標として用いられます。例えば、「年間の売上目標○○億円」や「顧客数の10％増加」がKGIに当たります。KGIをしっかりと定め、それを達成するために必要な具体的な行動をKPIとして落とし込むことが、マーケティング戦略を成功させる鍵となります。
ROI（投資収益率）
ROIは、「Return on Investment」の略で、日本語では投資収益率と呼ばれます。これは、投資に対してどれだけの利益を得たかを計算する指標です。マーケティング活動においては、例えば広告費に対する売上や利益の割合を測定する際に使われます。ROIを計算することで、どの施策が費用対効果が高いかを把握することが可能になります。ROIの高い施策を見極め、資源を効果的に配分することがマーケティング成功の秘訣です。
CV（コンバージョン）
CVとは「Conversion」の略で、マーケティングにおいては「顧客が特定のアクションを達成した状態」を指します。例えば、Webサイトの場合、商品の購入や問い合わせフォームの送信、資料のダウンロードなどがコンバージョンの例です。CVは、マーケティング施策がどの程度成功しているかを測る重要な指標となります。
CVR（コンバージョン率）
CVRは、「Conversion Rate」の略で、コンバージョン率を意味します。これは、訪問者のうち、どの割合がコンバージョンを達成したかを示す指標です。計算式としては、「コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100」で求められます。CVRが高いほど、Webサイトやランディングページの効果が高いことを示しており、ページの改善やマーケティング施策の精度を測る目安となります。
Webマーケティング用語編
SEO（検索エンジン最適化）
SEO（検索エンジン最適化）とは、Webサイトやコンテンツが検索エンジンの検索結果で上位に表示されるように最適化を行う手法です。ユーザーが必要としている情報を見つけやすくすることを目的としており、キーワードの選定やコンテンツの質、リンク構造の改善など、さまざまな手法が含まれます。SEO対策を行うことで、自然検索（オーガニック検索）によるトラフィックを増加させることが期待できます。マーケティング初心者の方にとっては、基本用語の一つとして覚えておきたい重要な概念です。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことを指します。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に、そのキーワードに連動して広告が表示される仕組みです。この広告は主にクリック課金型（PPC：Pay Per Click）で運用されるため、予算の調整がしやすく、効果測定も比較的簡単に行えます。リスティング広告はターゲティング精度が高く、特定のニーズを持つユーザーに直接アプローチできるため、Webマーケティングでは欠かせない施策となっています。
LTV（顧客生涯価値）
LTV（顧客生涯価値）は、1人の顧客がその商品やサービスを利用する期間中に企業にもたらす利益の総額を指します。この指標は、単に新規顧客を獲得するだけでなく、既存顧客との長期的な関係を築き、リピーターを増やすための戦略を考える際に重要です。マーケティングにおいてLTVの最大化は、顧客満足度向上や商品の価値提供に直結し、持続的なビジネスの成長に貢献します。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、企業や個人が自ら運営し、管理しているWebサイトやブログ、SNSアカウントなどのメディアを指します。このような自社所有のメディアを活用することで、潜在顧客に価値のある情報を提供し、ブランド認知度の向上だけでなく、エンゲージメントの強化にもつなげることができます。オウンドメディアは費用対効果が高く、Webマーケティングにおける基盤として、多くの企業が活用しています。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、画像や動画を用いてターゲットユーザーに視覚的に訴求するインターネット広告の一つです。Webサイトやアプリの特定のスペースに配置され、バナー広告や動画広告の形式で表示されます。ディスプレイ広告はリマーケティングなどの機能を活用することで、特定のニーズや興味関心を持つユーザーにアプローチすることが可能です。また、ブランド認知の向上や特定のアクションを促進する施策としても効果的です。
デジタルマーケティングのその他必須用語編
CTA（コール・トゥ・アクション）
CTAとは「Call to Action」の略称で、ユーザーに何らかの行動を促すための指示やメッセージを指します。例えば、「今すぐダウンロード」「お申し込みはこちら」といったボタンやリンクがCTAの典型例です。効果的なCTAを配置することで、マーケティングの成果であるコンバージョン率を高めることが期待できます。デジタルマーケティングにおいては、CTAのデザインや文章がユーザー体験に大きく影響を与えるため、検討が重要です。
エンゲージメント
エンゲージメントは、顧客やユーザーがブランドや製品に対して持つ関与や愛着の度合いを表します。具体的には、SNSでの「いいね」やシェア、コメントといったアクションがエンゲージメントの指標となります。マーケティング戦略では、顧客エンゲージメントを高めるために、顧客との接点を創出し、持続的な関係構築を目指します。この概念はリピート購入やロイヤルティを促進する要素としても非常に重要です。
PV（ページビュー）
PVは「Page View」の略で、ウェブサイト上のページが閲覧された回数を指します。これはWebマーケティングにおける基本用語の一つであり、サイトのアクセス数を測定するための重要な指標です。ただし、PVはあくまで「ページが表示された回数」であるため、訪問者の数（UU）とは異なります。PVの増加を目指す施策は、SEOやコンテンツマーケティングと密接に関連しています。
UU（ユニークユーザー）
UUとは「Unique User」の略で、特定の期間内にウェブサイトを訪問したユニークな訪問者数を指します。同じユーザーが複数回アクセスしても、UUは1とカウントされます。この指標は、実際にどのくらいの人数がサイトに興味を持っているのかを把握するために役立ちます。PVと組み合わせて分析することで、ユーザーの行動パターンやサイトの効果を深く理解することが可能です。
オーガニック検索
オーガニック検索とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、広告ではなく自然な検索結果から得られたアクセスを指します。SEO（検索エンジン最適化）を通じて、オーガニック検索からの流入を増やすことは、Webマーケティングの基本戦略の一つです。オーガニック検索で上位に表示されるためには、適切なキーワードの選定や高品質なコンテンツの提供が必要です。このトラフィックは無料で得られる上、ユーザーの意図が明確であるため、コンバージョン率が高い傾向があります。