Webマーケティング領域で培った分析力、施策設計力、デジタル知識を活かし、より上流の業務改善や企業変革に携わる「業務コンサルタント」への転職を目指す方が増えています。顧客理解やKPIマネジメントに長けたマーケターは、業務フロー改善やシステム導入支援の場面でも活躍が可能です。本記事では、Webマーケティングから業務コンサルへの転職を成功させるためのステップを解説し、志望動機と職務経歴書の例文も掲載します。
ステップ1:業務コンサルタントの業務理解
- 業務プロセスの可視化・現状分析(As-Is)
- 改善策の設計(To-Be)とギャップ分析
- 業務改革施策の立案と実行支援
- 業務要件定義とシステム導入の上流支援
- 部門間調整やチェンジマネジメント
業務コンサルタントは、課題の本質を捉え、定量・定性の両面から解決策を提示・実行する役割を担います。
ステップ2:Webマーケティング経験の転用
- 分析力 → KPI分析・課題抽出に応用可能
- PDCA運用 → 改善策の継続的実行支援に活用
- MA/SFAツール運用 → 業務システム設計に貢献
マーケティング施策立案のプロセスは、業務設計や業務フロー改善と親和性が高く、特にBtoB領域では即戦力となるケースも多くあります。
ステップ3:補完すべきスキルと知識
- 業務フロー設計、BPM(Business Process Management)
- ロジカルシンキング(MECE、仮説思考)
- 業務改善の定石(ECRS、BPR手法)
- PowerPointでの構造的な資料作成力
ステップ4:志望動機に「上流から業務を変革したい」という意欲を込める
「売上を最大化するために業務を変えたい」「顧客体験を支える業務を設計したい」など、戦略と現場をつなぐ視点が、業務コンサルタントとしての適性を伝える鍵になります。
志望動機(例文)
私は事業会社でWebマーケティング業務に従事し、広告運用やKPI設計、MA/SFAツールの運用による業務効率化にも取り組んできました。業務改善の必要性を強く感じる中で、より本質的に業務プロセスを見直し、企業の変革を支援する業務コンサルタントという職種に魅力を感じるようになりました。貴社のように戦略と現場の間に立ち、クライアントと並走するスタイルに共感しており、私の現場知見と構造的思考力を活かし、業務変革の一翼を担いたく志望いたしました。
職務経歴書(サンプル)
氏名:中村 優衣 連絡先:yui.nakamura@example.com|080-2345-6789 【職務要約】 EC運営企業にてWebマーケティングを5年間経験。広告運用・CRM施策・KPI管理を主軸としつつ、MA/SFAツール導入と業務改善も主導。今後は業務コンサルタントとして、企業の課題解決・業務設計に上流から携わるキャリアを志向。 【職務経歴】 株式会社〇〇リテール(2019年4月〜現在) マーケティング部 Webマーケター 主な業務内容: - Google/Meta広告運用(CV最適化と月次レポート) - メールマーケティング(MAツールのシナリオ設計と改善) - SFA連携による営業プロセス可視化とリード対応フロー整理 - 定例会議でのKPI報告、部門間連携のハブ業務 実績: - LP改善施策によりCVRを135%向上 - MA導入により営業対応の抜け漏れを80%以上削減 【スキル・資格】 - MA/SFAツール(Marketo、Salesforce)、GA4 - 業務フロー設計、要件定義、PowerPoint資料作成 - Web解析士、日商簿記3級、TOEIC 820点 【学歴】 中央大学 商学部 卒業(2019年3月)
Webマーケティングから業務コンサルタントへの転職では、現場視点に立脚した「業務の見える化」と「改善提案力」が強みとなります。デジタル活用と業務設計の両輪で、企業の変革に貢献するキャリアを築きましょう。