PM・PLから業務コンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)としての経験を積んだ方が、より上流の経営課題や業務改革に携わることを目的として「業務コンサルタント」へキャリアチェンジするケースが増えています。現場に深く入り込んだ実行経験と構造的な課題解決力は、業務コンサルタントに求められるスキルと強く重なります。本記事では、PM・PLから業務コンサルタントへ転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルを紹介します。

ステップ1:業務コンサルタントの業務理解

業務コンサルタントの主な業務内容は以下の通りです:

  • 業務プロセス分析・可視化(As-Is分析)
  • 業務改革(To-Be設計)とギャップ分析
  • 業務改善施策の立案・実行支援
  • 業務要件定義・システム導入の上流支援
  • チェンジマネジメント(現場浸透支援)

PM・PLの立場で業務要件をヒアリングし、業務改善提案やプロジェクト推進に関わった経験は、コンサルタント業務にそのまま活かせる資産です。

ステップ2:PM・PL経験を業務コンサルタントにどう活かすか

  • 要件定義経験 → 業務要件の構造化・整理スキル
  • 業務設計経験 → As-Is / To-Be設計力
  • ユーザー・経営層との折衝経験 → 顧客課題の抽出と提案力

システム開発の上流で培った「業務を見る力」「人を動かす力」は、業務コンサルの現場で即戦力として高く評価されます。

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ステップ3:コンサルティングスキルを補完する

  • ロジカルシンキング、MECE、フレームワーク(3C、BPR、バリューチェーン)
  • ドキュメンテーション力(PowerPoint資料作成)
  • ビジネスデータ分析(Excel, BIツール活用)

一部のコンサルファームでは「ケース面接」対策や「仮説思考」の訓練も有効です。

ステップ4:志望動機に“上流課題解決への想い”を込める

PM・PL経験を活かし、「より経営や全社業務の視点から変革に関与したい」という想いを伝えることで、転職理由に納得感が生まれます。

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志望動機(例文)

私はSIerにてPM/PLとして、顧客の業務課題に向き合いながらシステム構築を推進してまいりました。要件定義や業務設計の場面で、現場の業務そのものに課題があるケースも多く、「業務起点での課題解決」に強い関心を持つようになりました。今後は業務コンサルタントとして、業務プロセスの構造化や改善提案、現場浸透まで一貫して支援し、クライアント企業の変革をリードする存在を目指したく、貴社を志望しております。

職務経歴書(サンプル)

氏名:佐藤 翔太
連絡先:shota.sato@example.com|080-1234-5678
【職務要約】
SIerにて6年間、業務システム開発のPM/PLとして従事。顧客の業務要件をヒアリングし、業務改善提案・設計・導入を一貫して推進。チーム管理やステークホルダー折衝にも強み。今後は上流課題に対する業務コンサルティングを通じて企業変革に携わりたいと考えている。
【職務経歴】
株式会社〇〇テック(2018年4月〜現在)
ITソリューション部 PM/PL
主な業務:
- 顧客管理・販売管理システム再構築PJのPM(20名)
- 要件定義フェーズにおける現行業務分析・改善提案
- 部門横断の業務フロー整理・ドキュメント化
- ベンダー管理、ユーザー部門との調整、教育支援
実績:
- 製造業の営業プロセス標準化支援、運用工数25%削減
- 小売業向けの販売業務見直しにより在庫回転率向上
【スキル・資格】
- 業務フロー設計、課題整理、ヒアリングスキル
- PowerPoint/Excelによるドキュメンテーション
- 日商簿記2級/TOEIC 820点
【学歴】
東京理科大学 工学部 経営工学科 卒業(2018年3月)

PM・PLとしての経験は、業務を理解し人を動かすという点で、業務コンサルタントと極めて近いスキルセットです。「現場を知る立場から、構造的な課題解決へ」キャリアの幅を広げる第一歩を踏み出しましょう。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)