海外営業(製造業)から広報・IRに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

製造業における海外営業は、グローバル市場への販路拡大や顧客対応、現地パートナーとの連携を担う重要な役割です。一方、広報・IRは、企業のブランドや事業価値を社外へ発信し、株主・投資家・社会との信頼構築を担います。ビジネス全体を理解し、戦略的に情報を発信するスキルは、海外営業で培われた経験と非常に親和性があります。本記事では、海外営業から広報・IRへの転職を成功させるためのステップと、志望動機・職務経歴書のサンプルを紹介します。

1. 海外営業と広報・IRの共通点と違い

  • 共通点:社外との信頼関係構築、社内調整力、戦略的情報発信
  • 違い:営業は売上責任が伴う「顧客向け活動」、広報・IRは「企業価値発信」や社外コミュニケーション中心

語学力・異文化対応力・現場視点を持つ海外営業出身者は、IR説明資料や記者会見対応などでも強みを発揮できます。

2. 活かせるスキルと経験

  • 製品・事業理解力 → 企業のストーリーを語る基盤
  • グローバル対応力 → 海外投資家・メディアとの対話に強い
  • 資料作成・プレゼン能力 → IR説明会資料やプレスリリース作成に活用
  • 社内外ステークホルダー調整力

3. 転職準備のステップ

  • IR・広報業務の基礎理解:決算説明資料、統合報告書、記者会見対応などの業務内容を学ぶ
  • 実務の棚卸し:営業活動で得た製品知識、社内連携経験、交渉実績を可視化
  • 文章力・資料作成スキルの強化:社外向け発信にふさわしい表現力を意識
  • 情報開示ルールの理解:有価証券報告書、適時開示、フェアディスクロージャールールなど
  • IRや広報部門の求人比較:メーカー、上場企業、スタートアップ、PEファンド傘下企業など

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4. 面接で問われるポイント

  • なぜ営業から広報・IRを志望するのか?
  • 対外的な情報発信でどのように価値を出せるか?
  • 経営視点・長期視点で会社を見る目があるか?
  • 英語でのコミュニケーション力(海外IR・取材対応)

5. 志望動機(サンプル)

これまで製造業にて海外営業として、欧州・北米市場を中心に顧客対応・代理店開拓・製品提案を行ってまいりました。現地の顧客との対話を通じて、企業としてのブランド・信頼構築の重要性を実感し、より広範なステークホルダーと信頼を築く広報・IR職に強い関心を持つようになりました。貴社はグローバル展開を強化する中で、企業価値の訴求に注力されており、私の国際対応力と情報発信力を活かして、貴社の戦略的コミュニケーションに貢献できると考え志望いたしました。

6. 職務経歴書(サンプル)

氏名:佐野 智之
生年月日:1989年9月5日
最終学歴:神戸大学 経営学部 卒業

職務経歴:
2013年4月 ~ 現在:株式会社◯◯(産業機械メーカー) 海外営業部

  • 北米・欧州向け代理店開拓、契約交渉(年20社以上)
  • グローバル展示会・セミナーでの製品紹介、資料作成
  • 経営層向けレポート・市場レポート作成(月次)
  • 社内企画部門との連携によるマーケティング施策立案

保有資格・スキル:
・TOEIC 905点
・プレゼン資料作成(PowerPoint)
・英文契約・交渉対応経験
・WordPress、SNS運用経験(社内プロジェクトにて)

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7. まとめ

海外営業で培った社外コミュニケーション力や製品理解、英語力は、広報・IR業務において大きな強みになります。経営やブランド視点を学びながら、企業価値を伝える仕事への転身は、成長とやりがいを両立できる選択肢です。しっかりと準備を整え、自信を持って広報・IR職への一歩を踏み出してみてください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)