海外駐在からコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

海外駐在員としての業務は、現地法人のマネジメント、海外市場への事業展開、現地スタッフのマネジメント、グローバルチームとの連携など、極めて実践的かつ多角的なビジネス経験を積むことができます。こうした経験は、コンサルタントとして多国籍企業やクロスボーダー案件に関与するうえで非常に強みとなります。本記事では、海外駐在経験を活かしてコンサルファームへ転職するためのステップ、志望動機、職務経歴書の例を紹介します。

1. コンサルファームが評価する海外駐在経験のスキル

  • 異文化マネジメント・現地チームの統率力
  • 事業立ち上げ・拡大・再構築などの推進経験
  • 海外市場における競合分析・戦略策定スキル
  • グローバルな社内調整・交渉スキル
  • 英語を含む多言語でのビジネス経験

戦略ファームではクロスボーダー戦略やグローバルPMI、総合ファームでは海外拠点支援や業務改革、FAS領域では海外DDや市場調査領域で活躍が期待されます。

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2. 転職ステップ

STEP1:海外での成果を定量的に整理

駐在中に関与したプロジェクトや施策、収益・コスト改善、組織改革などを「背景→アクション→成果」の形で定量的に整理しましょう。

STEP2:コンサルを志す理由を言語化

「特定の企業ではなく、複数企業の変革支援に挑戦したい」「海外での経験をもとに、戦略と実行の両面で支援したい」といった意志を明確にします。

STEP3:ロジカル思考とケース対策

海外業務での“実行力”を補完する形で、“思考力”を証明するケース面接対策も行いましょう。

3. 志望動機(例)

海外法人において、現地事業の立ち上げ、販売網の再構築、人材育成、KPIマネジメントなど、幅広く経営支援に関わってまいりました。現場で得た実行経験を基に、より多くの企業の経営支援に携わりたいという想いが強まり、コンサルティング業界への転職を決意しました。

貴社のグローバル案件や実行伴走型のプロジェクトへの関与実績に惹かれており、私の現場視点とマネジメント経験を活かして、クライアントの変革を支援したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:山本 翔太
生年:1989年生まれ(35歳)
学歴:慶應義塾大学 経済学部 卒業(2012年)

職務要約

日系メーカーにて営業・事業企画を経験後、中国および東南アジアでの海外駐在を5年間経験。現地法人の業績改善、組織マネジメント、新規顧客開拓、販路再構築など、実行責任を持って経営支援を推進。今後はコンサルタントとして、業界・国を問わず多様な企業変革に携わっていきたい。

職務経歴

株式会社○○/2012年4月~2024年3月
所属:海外事業部 → 中国法人 → ASEAN統括拠点

  • 中国法人での業績改善プロジェクト:3年間で営業利益を約1.8倍に拡大。
  • 現地スタッフ育成制度の導入:社内研修体制を構築し、離職率を35%→15%に改善。
  • 販路再構築:ディーラー制度を刷新し、売上前年比125%を達成。
  • ASEANでのB2B新規開拓:10社以上の現地企業と契約締結。

スキル・資格

  • 海外拠点運営/営業戦略/マネジメント/新規開拓
  • Excel/PowerPoint/Salesforce/Tableau
  • TOEIC 920/HSK6級

“現地で成果を出す力”を、“多くの企業の変革を導く力”に変える。海外駐在経験を、コンサルタントとして活かしませんか?

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)