エネルギー企業からコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

エネルギー業界は脱炭素化やデジタル化など大きな変革期にあり、発電・供給・営業・企画部門を問わず、課題解決や事業変革の経験を積みやすい業界です。こうした経験は、コンサルタントとしてクライアント企業の変革を支援する際に大いに活かすことができます。本記事では、エネルギー業界出身者がコンサルタントに転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. コンサルファームが評価するエネルギー業界のスキル

  • 制度・規制への対応力と政策動向への感度
  • 長期スパンの事業企画・収支設計経験
  • 需給バランス・インフラ管理など定量的視点
  • 省エネ・再エネ・カーボンニュートラル関連の知見
  • 業務改善や部門横断のプロジェクト推進力

これらは特に、エネルギー・インフラ分野に強みを持つ戦略ファームや総合系ファーム、業務・IT系ファームのスマートインフラ領域で活かされます。

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2. 転職ステップ

STEP1:関与した変革プロジェクトを棚卸し

新規事業開発、業務効率化、制度対応、脱炭素対応、スマートメーター導入など、自らが関わったテーマを「背景→課題→施策→成果」で整理しましょう。

STEP2:コンサルタント志望理由の言語化

「業界内の枠を超えて社会課題に広く向き合いたい」「多様な業界の変革を支援したい」など、視座の変化や社会への貢献意欲を明示すると説得力が高まります。

STEP3:ロジカルシンキングとケース対策

制度やインフラを前提とした複雑な論点に慣れている強みを活かし、構造的な思考を強化。ケース面接では、需要予測や新規参入戦略などが頻出です。

3. 志望動機(例)

エネルギー業界にて、新サービスの企画・制度対応・事業管理などに従事してまいりました。社会インフラを支えるという責任ある立場で課題解決に取り組む中で、より多様な企業や業界の変革に貢献したいという想いが強まり、コンサルタントを志望するに至りました。

貴社のインフラ・エネルギー分野における豊富な支援実績と、戦略から実行支援まで一貫するスタイルに魅力を感じており、私の業界知見と構造的思考力を活かして、クライアントの価値創出に貢献したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:中村 拓海
生年:1990年生まれ(34歳)
学歴:東北大学 工学部 卒業(2013年)

職務要約

大手電力会社にて、新規事業企画、省エネ関連サービスの導入支援、制度対応業務に従事。長期的視点での収支設計・需給調整や部門横断の業務改善プロジェクトを複数主導。今後はコンサルタントとして、業界横断で社会的インパクトのあるプロジェクトに貢献したい。

職務経歴

株式会社○○電力/2013年4月~2024年3月
所属:企画部→事業開発部

  • 新規事業開発:再エネサービス事業立ち上げに参画。マーケット調査、料金設計、営業戦略を担当。
  • 制度対応:容量市場・非化石証書など新制度への対応方針策定を担当し、社内運用体制構築。
  • 業務改善PJ:需給調整業務のRPA化を推進。工数30%削減を達成。
  • 広報連携:環境経営レポート作成や自治体との共同プロジェクトにも従事。

スキル・資格

  • 制度理解/事業計画/プロジェクト推進
  • Excel/PowerPoint/Tableau/VBA
  • TOEIC 870/エネルギー管理士(取得中)

社会インフラを支える経験は、社会全体の変革にも活きます。ぜひコンサルティングという新しいフィールドでその価値を発揮してください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)