生命保険会社の商品開発からコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

生命保険会社の商品開発部門では、マーケット分析、商品設計、収支シミュレーション、法規制対応、販促戦略立案など、幅広いスキルが求められます。これらのスキルは、戦略・業務・保険・金融コンサル領域において非常に高い親和性を持っており、近年では保険業界出身者がコンサルティングファームに転職するケースも増えています。本記事では、生命保険の商品開発経験者がコンサルタントへと転職するための具体的なステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. コンサルファームが評価する商品開発出身者のスキル

  • 顧客ニーズと制度・規制に対応した商品設計力
  • 収支シミュレーション・アクチュアリー的視点
  • 商品企画~販売までのプロジェクトマネジメント経験
  • 金融当局対応・社内コンプライアンス対応
  • 定量分析・資料作成・部門間調整スキル

これらは、金融機関向けのコンサルティングや商品戦略、業務効率化、制度対応支援など、幅広い領域で活用できます。

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2. 転職ステップ

STEP1:携わった商品・プロジェクトの棚卸し

関与した商品の目的、ターゲット、設計背景、成果(販売実績、収益インパクトなど)を「背景→施策→成果」のフレームでまとめましょう。

STEP2:キャリアチェンジの目的を明確にする

「自社の商品開発にとどまらず、保険・金融業界全体に影響を与える支援をしたい」「多様な課題に上流から取り組みたい」といった視座の変化を言語化しましょう。

STEP3:業界知識の抽象化・汎用化

生命保険業界特有の知見を「構造化」「抽象化」し、他業界でも応用可能なスキルとして説明できるようにしておくと選考での説得力が増します。

3. 志望動機(例)

生命保険会社の商品開発部門にて、新商品の企画・設計から当局対応、販売推進まで一貫して携わってまいりました。金融制度とマーケットの変化を捉えた商品設計を行う中で、業界の枠を超えた課題解決や、より上流からの戦略的支援に強い関心を抱くようになり、コンサルタントへのキャリアチェンジを志しました。

貴社の金融・保険領域における豊富な支援実績と、実行伴走型のコンサルティングスタイルに魅力を感じており、私の業界知見と実行力を活かして、クライアント企業の変革に貢献したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:岡田 奈緒
生年:1990年生まれ(34歳)
学歴:同志社大学 経済学部 卒業(2013年)

職務要約

生命保険会社にて商品開発部門に約10年間在籍。市場調査から商品設計、認可申請、収支分析、販促までを一貫して経験。規制対応や関係部署との調整も多数経験し、複雑性の高いプロジェクトをリード。今後はその経験を活かし、より広い業界に対して課題解決を行うコンサルタントを目指す。

職務経歴

○○生命保険株式会社/2013年4月~2024年3月
所属:商品開発部

  • 商品設計:貯蓄型保険および第三分野商品などを担当。ターゲット別に複数商品を開発し、年間販売実績15万件超。
  • 収支シミュレーション:アクチュアリーと連携し、シナリオ分析・収益見通しモデルを構築。
  • 当局対応:金融庁との事前相談、申請書作成、社内レビュー対応など法令遵守とスピード両立を達成。
  • 販売支援:営業現場向け研修資料作成・セミナー実施。商品理解向上に寄与。

スキル・資格

  • 商品企画/制度対応/収支分析
  • Excel/PowerPoint/Actuarial Tools
  • TOEIC 850/生命保険講座 修了

保険業界で積み上げた専門性を武器に、変革をリードする次のキャリアへ。自信を持ってチャレンジしてください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)