マーケティングリサーチからコンサルタントに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

マーケティングリサーチ職は、消費者や市場のインサイトを定量・定性的に捉え、企業の戦略立案に影響を与える重要な役割を担っています。こうした分析力や論理的思考、課題発見力はコンサルティング業務と高い親和性があり、戦略コンサルやマーケティングコンサルへのキャリアチェンジの実績も豊富です。本記事では、マーケティングリサーチ経験者がコンサルタントへ転職するためのステップと、志望動機・職務経歴書の例をご紹介します。

1. コンサルファームが評価するマーケティングリサーチ出身者のスキル

  • 調査設計・実査・分析・報告まで一貫したプロジェクト推進経験
  • 仮説構築とロジカルなレポーティング能力
  • 定量調査・定性調査の知見と分析力
  • クライアント折衝・提案経験
  • 消費者インサイト・業界トレンドの理解

これらのスキルは、戦略立案やマーケティング戦略支援、データドリブンな事業改善などのコンサルティング案件で活かすことができます。

転職のご相談(無料)はこちら>

2. 転職ステップ

STEP1:調査案件の成果を構造化して整理

担当した業界・調査テーマ・調査設計・分析手法・成果を、「背景→アプローチ→示唆→意思決定への貢献」としてまとめましょう。

STEP2:コンサル転職の理由を明確にする

「分析の先の戦略提案や実行支援に関わりたい」「企業の意思決定そのものに影響を与えたい」など、役割のスコープ拡大を志望動機として整理します。

STEP3:ケース面接・構造的思考の訓練

リサーチ経験を活かしながら、ビジネス課題に対する構造的・仮説思考的なアプローチのトレーニングを行います。

3. 志望動機(例)

マーケティングリサーチ職として、調査設計から分析・レポート作成・クライアント提案まで一貫して対応し、特に新商品開発やブランド戦略に関する案件を多く経験してきました。事実に基づき課題を構造化する力を磨く中で、調査結果をもとに戦略策定・実行まで関わることへの関心が高まり、コンサルティング業界への転職を志すに至りました。

貴社が重視する「構造的な課題整理と実行支援の一体化」に強く共感しており、私の分析力と仮説思考を活かして、クライアントの課題解決に貢献したいと考えております。

転職のご相談(無料)はこちら>

4. 職務経歴書(例)

氏名:鈴木 理恵
生年:1991年生まれ(33歳)
学歴:立教大学 経営学部 卒業(2014年)

職務要約

マーケティングリサーチ会社にて、消費財・サービス業界を中心に定量・定性調査を担当。クライアントのマーケティング戦略立案を支援しつつ、課題の構造化と意思決定支援を重視。今後は、コンサルタントとしてより上流から企業の変革に関わりたいと考えている。

職務経歴

株式会社○○リサーチ/2014年4月~2024年3月
所属:マーケティング戦略グループ

  • 新商品開発調査:国内大手食品メーカー向けに、コンセプトテスト・U&A調査を実施。意思決定に直結するレポート作成と経営層向け報告を担当。
  • ブランド戦略調査:ブランド浸透度の定点調査とクロス集計分析。KPI改善に貢献。
  • 定性調査:FGI(グループインタビュー)やデプスインタビューの設計・モデレーター経験あり。
  • 提案・営業支援:年間30件以上の調査提案を主導。提案資料・調査設計・予算管理を一貫して担当。

スキル・資格

  • 調査設計/仮説構築/構造的分析
  • SPSS/Tableau/Excel/PowerPoint
  • 統計検定2級/TOEIC 860

調査で培った「事実を見る目」は、コンサルタントとしての土台になります。分析から戦略へ、一歩進んだキャリアにぜひ挑戦してください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)