損害保険会社では、リスク管理や保険商品の設計・販売、業務効率化、顧客対応、データ分析など多岐にわたる業務に携わることができます。これらの経験は、金融機関向けのコンサルティングやリスクマネジメント、オペレーション改革プロジェクトにおいて非常に高い親和性があります。特に保険業界特有の制度理解や代理店チャネルの知見、法規制対応経験は、即戦力として評価される要素です。本記事では、損害保険会社出身者がコンサルタントに転職するためのステップを、志望動機・職務経歴書の例とともに紹介します。
1. コンサルファームが求める人材像
- 保険商品企画・営業戦略・損益管理の経験
- 代理店・営業支援の企画実行経験
- 業務改革・システム導入等のプロジェクト経験
- 顧客・社内・外部委託先との調整力
- リスク管理、法務・規制対応の知見
特に、コンサルティングファームが手がける「保険業界のDX支援」「顧客接点改革」「業務効率化支援」「ERM構築」などのテーマにおいて、保険会社での現場起点の知見は大きな強みになります。
2. 転職ステップ
STEP1:業務経験・成果の棚卸し
「商品Aの売上前年比120%増」「代理店向け研修導入により成約率10pt向上」など、具体的な成果や工夫を定量的に示せるようにしましょう。職務内容の背景、課題、解決策、結果まで整理することが重要です。
STEP2:キャリア志向の整理と言語化
「なぜ保険会社からコンサルタントへ?」「クライアントにどう貢献したいのか?」といった問いに明確に答えられるよう準備しましょう。業界知見を活かしながら、より本質的な課題解決に関わりたいという姿勢が重要です。
STEP3:職務経歴書・志望動機の作成
業務内容を「課題→施策→成果」の構造で記述することで、論理的な思考力や成果創出力をアピールできます。チームマネジメントや複数部署との連携なども積極的に盛り込みましょう。
STEP4:ケース面接・論理思考の対策
「保険会社の営業改革案を考えよ」「損保業界の収益改善策を設計せよ」などの業界テーマで出題される可能性があります。構造化・論点整理・数字感覚を意識した訓練を行いましょう。
STEP5:OB訪問・志望企業の理解
損保出身者が在籍しているファームの情報収集を行い、実際の案件内容や活躍のフィールドを理解することで、自身のキャリアビジョンとより明確に接続できます。
3. 志望動機(例)
損害保険会社にて、営業支援、商品企画、業務改善など幅広い業務に従事してまいりました。現場起点での業務改革やデータ活用による収益改善を経験するなかで、業界全体の課題に構造的にアプローチし、クライアントの変革を支援したいという想いが強まり、コンサルタントを志望いたしました。
貴社が保険・金融セクターにおいて持つ深い知見と、構想から実行までを支援するスタイルに強く共感しております。私の実務経験を基に、実行可能性の高い提案と現場に寄り添った推進力で貢献していきたいと考えております。
4. 職務経歴書(例)
氏名:田中 翔太
生年:1990年生まれ(34歳)
学歴:早稲田大学 商学部 卒業(2013年)
職務要約
大手損害保険会社にて営業支援、代理店戦略企画、商品設計、業務プロセス改善に従事。全国の営業現場と連携しながら、定量分析に基づく提案や部門間調整を主導。現場起点での課題抽出と施策実行を強みとし、より広い業界視点での課題解決に挑戦したく、コンサルタントを志望している。
職務経歴
株式会社〇〇損害保険/2013年4月~現在
部門:営業企画部→代理店営業部→業務改革室
- 営業支援:全国500店の代理店向け提案資料・営業トークスクリプト作成、ツール活用率を3倍に向上。
- 商品企画:個人向け自動車保険の商品改訂PJに参加。収益構造を見直し、年間収支を5億円改善。
- 業務改善:契約手続きのペーパーレス化プロジェクトを主導し、処理時間を40%削減。
- データ活用施策:顧客解約率分析をもとにした改善提案が採用され、対象商品の継続率を12pt改善。
スキル・資格
- 保険業務知識/商品設計/営業戦略
- 業務改善/BPR/プロジェクト推進
- Excel(VLOOKUP、ピボット)、PowerPoint、Tableau
- TOEIC 850(再保険会社との業務連携経験あり)
保険業界で培った論理性と実行力を活かし、コンサルタントとしてより広い業界視点からクライアントの課題解決に挑戦してみてください。