人材広告営業では、クライアント企業の採用課題に対し、企画提案型の営業を通じてソリューションを提供する経験が培われます。これらは、コンサルタントに求められる「課題の抽出力」「提案力」「プロジェクト推進力」と高い親和性があります。特に、採用や組織、人事領域に関心を持つ営業出身者は、コンサルティング業界でも戦略策定から実行支援に至る幅広いフェーズで活躍することが可能です。本記事では、人材広告営業からコンサルタントへの転職ステップを、志望動機と職務経歴書の例を交えて解説します。
1. コンサルファームが求める人材像
- 法人向けの企画営業経験(特に経営層との折衝経験)
- 課題ヒアリングから仮説構築、提案・クロージングまでの経験
- 採用戦略、組織課題に対する知見・関心
- プロジェクトの進行管理や社内外の調整力
- 業績数字の責任を負ってきた実行力と粘り強さ
「コンサル未経験だから難しい」と感じる方もいますが、実は広告営業で培われた「顧客理解力」と「課題を言語化する力」は非常に強力な武器です。
2. 転職ステップ
STEP1:経験の棚卸と成果の定量化
営業経験を「数字」と「ストーリー」で語れるよう整理しましょう。例:担当社数/成約率/継続率/提案資料作成数/売上目標達成率など。「どのような課題にどう向き合ったか」を明確に記述することがカギです。
STEP2:キャリアの志向と言語化
「なぜ営業からコンサルに?」「なぜ今?」という問いに明確に答える準備をしましょう。顧客の深い課題に長期的に関わりたい、変化をもたらす立場に立ちたいといった動機を自分の言葉で語れることが重要です。
STEP3:職務経歴書・志望動機の構築
「課題→施策→成果」のロジックで記述しましょう。加えて、「どのようなスタンスで」「どんな工夫をしたか」「再現性のある取り組みだったか」も含めると、コンサルタントとしての素地が伝わります。
STEP4:ケース面接の準備
論理的思考力が見られる面接(ケース面接)は避けられません。人材業界や広告業界のビジネスモデル、KPI設計、コスト構造、競合環境などに関して、日常業務と結びつけて語れるようにしましょう。
STEP5:情報収集とネットワーキング
同じキャリアチェンジを成功させた人へのインタビューや、転職エージェントの活用、ファーム主催セミナーへの参加を通じて、業界への理解を深めましょう。
3. 志望動機(例)
人材業界にて、顧客の採用課題に対する企画提案営業を通じ、延べ300社以上を支援してまいりました。経営層との商談の中で、人材不足の本質的な要因が「採用手法」ではなく「組織構造」「育成体制」「働き方」など多岐にわたることを痛感し、より上流から課題解決に携わりたいという想いが強まりました。
貴社が提供されている組織・人事コンサルティングに深く共感しており、自身の顧客理解力と提案経験を活かし、クライアントの経営課題に対して中長期的な価値を提供できるコンサルタントを目指したいと考えております。
4. 職務経歴書(例)
氏名:山本 健太
生年:1991年生まれ(33歳)
学歴:立教大学 経営学部 卒業(2014年)
職務要約
人材系メディア企業にて法人営業を担当し、広告提案、採用課題分析、プロジェクト進行を一気通貫で経験。業種・規模を問わず幅広い顧客との取引を通じ、課題ヒアリングから解決策の設計、提案、実行支援までを主導。顧客起点でのコンサルティング営業スタイルを強みとし、より戦略的な課題解決支援を志向している。
職務経歴
株式会社□□(人材メディア)/2014年4月~現在
部門:法人営業本部(チームリーダー)
- 広告提案営業:月20社を担当、採用媒体選定から原稿作成ディレクションまでを一貫対応。受注率は社内平均の1.3倍。
- 業務改善提案:定着率向上のための選考フロー改善提案が採用され、離職率が30%→18%に改善(顧客データ)。
- チームマネジメント:新卒2名のOJTを担当。半年で2人とも社内MVP受賞。
- プロジェクト型支援:中途採用キャンペーン立案(スカウト、広告、イベント連動型)を複数企業で成功させ、顧客満足度95%以上を記録。
スキル・資格
- 法人営業(提案型)/採用支援/広告ディレクション
- 課題ヒアリング/企画設計/ドキュメンテーション
- PowerPoint/Excel/Salesforce/MAツール
- TOEIC 800(ビジネスメール・会話対応レベル)
提案営業で培った「本質的な課題を捉え、実行可能な打ち手へ落とし込む力」は、コンサルティングの現場でも必ず活きます。自らの実践経験を、より幅広い顧客価値の創出へと進化させてください。