サプライチェーンマネジメントからコンサルファームに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

地政学的リスクや環境問題、パンデミックなどの影響により、サプライチェーンの最適化・強靭化はあらゆる業界で重要な経営課題となっています。こうした背景のもと、サプライチェーンマネジメント(SCM)分野の経験を有する人材が、コンサルティングファームでの需要を高めています。特に、製造業・小売業・物流業界の構造改革やDX推進を支援するプロジェクトでは、SCMの実務知見が大きな武器になります。

1. コンサルファームで求められるSCM人材の特徴

  • 調達・在庫・物流などの一連のプロセスにおける業務改善経験
  • ERPやWMS、SCMシステムの導入・運用経験
  • サプライチェーンに関わるKPI設計・モニタリングの実務経験
  • 部門間を横断する業務設計力・プロジェクトマネジメント力
  • 製造現場や物流現場への理解・現場視点

また、SCMはグローバルな視点が求められる領域であるため、海外拠点とのやりとり、輸出入管理、ESG対応などの経験も強みになります。

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2. 転職成功のためのステップ

STEP1:業務実績の整理と数値化

これまでの業務の中で、「業務効率を何%改善」「リードタイムを〇日短縮」「在庫回転率を〇倍に向上」など、具体的な成果を数字で語れるように整理しましょう。改善インパクトの大小は問われず、「なぜ取り組み、どう考え、どう解決したか」が評価されます。

STEP2:志望動機とキャリアビジョンの明確化

「社内最適」から「業界最適」「クライアント支援」への視座の転換をどう説明するかが重要です。「より構造的な改革に関わりたい」「複数企業をまたぐ課題を解決したい」など、志向性とSCM経験をつなげましょう。

STEP3:職務経歴書と志望動機のブラッシュアップ

SCMの知識・実務経験を“戦略的”に見せる工夫が必要です。単なる業務記述にとどまらず、「課題→施策→効果」を一貫して伝える構成を意識しましょう。

STEP4:コンサル業界の理解とケース面接対策

製造業や物流に関するケースが出題されることもあります。5Forceやバリューチェーン、在庫最適化モデル、需要予測などの知識を、ケース面接に適応できるように準備しましょう。

STEP5:業界情報収集とOB訪問

コンサル業界の案件内容や働き方、カルチャーを把握するために、OB・OG訪問や転職エージェントとの情報交換を行いましょう。事前に知っておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。

3. 志望動機(例)

SCM領域において10年以上にわたり、在庫最適化・物流改革・コスト削減・システム導入など多様なテーマに取り組んでまいりました。その中で「自社内での最適化」にとどまらず、業界横断的な課題解決や構造改革に取り組みたいと考えるようになり、コンサルティングファームへの転職を志望いたしました。

貴社はSCM改革やサプライチェーン可視化支援に強みを持ち、製造業・流通業界に対する豊富な支援実績を有している点に魅力を感じております。私の現場での知見と推進力を活かし、クライアントの変革パートナーとして貢献したいと考えております。

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4. 職務経歴書(例)

氏名:田中 一郎
生年:1987年生まれ(38歳)
学歴:名古屋大学 工学部 卒業(2010年)

職務要約

製造業におけるSCM業務全般に従事。調達・生産・物流にまたがる改革プロジェクトを主導し、グローバル体制の最適化やWMS導入、在庫可視化などを推進。経営層と現場をつなぐブリッジ役として、多様なプロジェクトをリードしてきた。SCM視点から経営課題にアプローチし、構造改革を支援する立場での活躍を目指している。

職務経歴

株式会社〇〇(大手製造業)/2010年4月~現在
部門:サプライチェーン統括本部

  • WMS導入プロジェクト:国内外5拠点での導入を主導。要件定義~ベンダー管理~運用設計まで担当。物流コストを年間15%削減。
  • 在庫最適化プロジェクト:ABC分析に基づいた在庫削減施策を実施。在庫回転率を1.8倍に向上。
  • SCM戦略立案:調達~販売までのKPI統合とダッシュボード化を推進。可視化による意思決定スピードを20%短縮。
  • グローバル物流改革:アジア・欧州含む輸送ルートの再設計と輸出入管理強化を実施。

スキル・資格

  • SCM戦略/物流改革/在庫管理
  • ERP/WMS導入・運用
  • データ分析(Excel VBA, Power BI)
  • TOEIC 830(英語実務経験あり)
  • APICS CPIM(取得済)

SCM分野で培った知見とプロジェクト経験は、コンサルティングファームで大きな強みになります。個社の改善を超えて、業界全体の変革をリードするキャリアをぜひ描いてください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)