メーカーの事業開発からコンサルティングファームに転職するためのステップ【志望動機、職務経歴書】

「メーカーの新規事業開発に携わってきたが、より多様な業界で変革に携わりたい」「構想力・戦略立案力をより鍛える環境に身を置きたい」——そう考え、コンサルティングファームへの転職を志すビジネスパーソンが増えています。

近年のコンサルティングファームは、戦略立案から新規事業開発、PoC、アライアンス支援、グロース支援まで、支援の範囲が広がっており、事業会社での実行経験者の需要が高まっています。

この記事では、メーカーの事業開発出身者がコンサルティングファームへ転職するための具体的なステップ、準備、選考対策について詳しく解説し、最後に志望動機と職務経歴書の記載例を紹介します。


1. 事業開発経験がコンサルティングに活きる理由

メーカーでの事業開発は、単なる「企画業務」にとどまらず、構想から社内調整、PoC実施、提携交渉、事業化判断など、ビジネスの立ち上げに必要な総合力を問われるポジションです。これらの経験は、次のような点でコンサルファームに高く評価されます:

  • 構想と実行の両面を経験している:机上の戦略にとどまらず、実行プロセスのリアリティを理解している
  • 仮説検証・市場分析に慣れている:マーケットサイズ分析、ペルソナ設計、仮説ドリブンでの進行経験
  • 社内外の調整力が高い:関連部門との利害調整、意思決定プロセスの設計経験
  • PoC/JV立ち上げ/サービス開発など、手触り感ある実行経験

これらの経験は、クライアントの「新規事業立ち上げ支援」や「ビジネスモデル変革支援」などのプロジェクトで即戦力として活かすことができます。


2. ファーム側が求めるスキルセット

事業開発出身者に対して、コンサルファームは次のようなスキルを期待しています。

  • 論理的思考力:仮説構築、ロジックツリー、MECEなどフレームワークを用いた思考
  • 構造化ドキュメンテーション:PowerPointでのロジカルな資料作成
  • 多様な利害関係者との調整経験
  • リサーチ力:市場・競合調査、インタビュー、一次情報の抽出
  • プロジェクト推進スキル:タスク設計・進捗管理・巻き込み力

戦略系であれば構想フェーズの力が、総合・業務系であれば実行フェーズへの寄り添い力が評価されます。


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3. 転職成功のための4ステップ

Step 1:現職での経験を「再定義」する

新規事業開発で取り組んできた内容を、「問題設定→分析→仮説→施策→実行→振り返り」といったストーリーに落とし込みましょう。定量・定性で成果を語れると説得力が増します。

Step 2:ファームの特性を調査・マッチング

戦略・総合・業務・IT系などファームのタイプにより求められる素養が異なります。たとえば、アクセンチュアやPwCでは事業開発経験者を歓迎するポジションが多くあります。

Step 3:ケース対策・フレームワーク習得

ケース面接では、仮説構築、構造的整理、数字感覚が問われます。ロジックツリー、3C、SWOT、5Forcesなどの基本フレームワークを活用できるようにしておきましょう。

Step 4:志望動機の「軸」を明確に

「なぜ事業会社ではなくコンサルなのか」「どんな領域でどのように貢献したいか」を明確に伝えられる準備が必要です。


4. 志望動機(例文)

私はこれまで製造業にて、新規事業開発のプロジェクトに従事してまいりました。市場リサーチ、企画立案、プロトタイピング、パートナー企業とのアライアンス交渉、事業性評価など、構想から実行までを一貫して担当し、事業開発の面白さと難しさの両面を経験してきました。

その中で、自社の枠を超えて複数の業界・企業に対し、新たな価値創出を支援したいという想いが芽生え、コンサルティングファームを志望するに至りました。

貴社が注力されている新規事業立ち上げ支援、産業横断のビジネス創出プロジェクトにおいて、私の実行視点と事業構想力を活かし、クライアントの変革をリードしていきたいと考えております。

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5. 職務経歴書(記載例)

【職務要約】
大手電機メーカーにて約6年間、新規事業開発部門に所属。市場調査から企画立案、PoC実施、パートナー選定、事業性検証、社内稟議・実行までを一貫して担当。構想フェーズと現場実行の両面を理解し、構造的な分析とプロジェクト推進に強みを持つ。

【職務経歴】
■在籍期間:2018年4月 ~ 現在
■会社名:〇〇電機株式会社(東証プライム上場)
■所属:事業開発本部 新規事業開発部
■職位:主任

【主な業務実績】
● ヘルスケア領域におけるIoT事業立ち上げ(2021年~)
- 高齢者向け見守りセンサー×AI分析の新サービス企画を主導
- 市場リサーチ(高齢者世帯数推移、主要競合分析、N=500アンケート)
- プロトタイプ開発、実証実験(介護施設2拠点)
- サービスローンチに向けたJVスキーム設計・法務連携

● 産業機器のサブスクリプションモデル導入(2020年)
- 購入モデルから定額制ビジネスモデルへの移行を検討
- ファイナンス部門・販社・ITと連携しPoCを設計
- 収益性・LTV分析、営業向け研修資料作成までを推進

【スキル】
- 事業構想、PoC設計、パートナー交渉、業務整理、定量分析、ドキュメント作成
- Excel(関数・データ整理)、PowerPoint(企画書・報告書作成)
- ビジネス英語(TOEIC 825)

【資格】
- 中小企業診断士(一次試験合格)
- PMP(Project Management Professional)学習中

【自己PR】
事業構想と現場実行の両面から、価値あるプロジェクトを形にしてきた経験を活かし、今後は多様な業界の課題解決・価値創出を担うコンサルタントとして成長していきたいと考えております。

6. 面接で問われる質問例と対策

  • なぜコンサルタントになりたいのですか?
    →「一社に閉じない価値提供」「多様な課題に携わる環境」「構想力の深化」などを軸に整理
  • これまでのプロジェクトで難しかったことと、その解決策は?
    → 困難の構造を整理し、自らの行動変化・成果まで語れるように
  • チームで成果を出すために意識していることは?
    → 社内調整力や関係者巻き込みの工夫を事例とともに
  • 今後どのような領域で成長・貢献したいか?
    → 新規事業・社会課題・サステナビリティなどのテーマを語れると◎

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7. まとめ:事業をつくる力 × 構想する力 を次のフィールドへ

メーカーでの事業開発経験は、顧客起点で価値を創り出すコンサルティング業務において大きな強みとなります。

一社の中で磨いた「事業をつくる力」を、多様な業界・課題に応用し、社会により大きなインパクトを与えられるコンサルタントというキャリア。新たな挑戦のフィールドとして、あなたの力を最大限に発揮できる環境がそこにあります。

構想と実行をつなぐプロフェッショナルとして、次の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)