

公認会計士を目指そうと思ったきっかけ
会計士を目指した背景と動機
公認会計士試験を目指すきっかけのひとつは、幼少期に抱いていた「正義の味方」への憧れです。私は小さい頃から人を助ける仕事に強く興味があり、検事になることを夢見ていました。しかし成長する中で自分の興味や適性を見直した結果、経済や会計の分野で正義を実現できる職業として公認会計士に出会いました。
また、大学時代に学んだ商学の知識がこの決意を後押ししました。特に経済の透明性を保つ公認会計士の役割の重要性を理解するにつれ、この職業への憧れが強くなりました。社会に貢献しつつ、自分自身も専門家として成長できる道と感じ、公認会計士を目指すことを決めました。
目標設定の重要性と自身の経験
公認会計士試験を目指す上で、まず大切だったのは目標を明確に設定したことです。勉強を始めた当初、私は「2020年で確実に合格する」という期限を決めました。この具体的な目標があることで、ブレることなく計画的に学習を進めることができました。
特に、短期間で結果を出すことを重視し、1日ごとの学習スケジュールを細かく設定しました。短答式試験は2020年8月、論文式試験は2020年11月と次々に合格できた背景には、具体的で達成可能な目標を段階的に設定し、それに集中して取り組んだことが大きいと考えています。
目標設定はただ期日を決めるだけでなく、自分の弱点を把握し、ゴールに向けて軌道修正しながら進む柔軟性を持つことも大切です。公認会計士みみとして現在もYouTubeを通じて発信していますが、この経験で培った「目標設定の力」が、合格したあとも役立っています。
家族や友人の支えとモチベーションの源
勉強を進める中で、家族や友人の支えは大きな力となりました。とくに試験勉強期間中、新型コロナウイルスの影響で外出が制限され、ストレスがたまりやすい環境になったとき、家族との会話や友人とのオンライン交流がモチベーションの源になりました。
私の家族は「石井ならできる」と常に励ましてくれました。ときには悩みや不安を抱えることもありましたが、彼らの温かい言葉に何度も救われました。また、同じ目標を持つ友人たちと情報や進捗を共有することで、一人では乗り越えられなかった壁も超えることができました。
公認会計士を目指す道は決して楽なものではありませんが、応援してくれる人の存在を感じながら勉強することが、日々の努力を続ける原動力となったのです。試験に合格したときは、このサポートのおかげだと心から感謝しました。
公認会計士試験合格への勉強法
合格を目指すためのスケジュール作成術
公認会計士試験に合格するためには、計画的なスケジュールを立てることが鍵となります。私、公認会計士みみの経験では、試験日から逆算して勉強内容を緻密に配置することが重要でした。例えば、2020年の新型コロナウイルスによるイレギュラーなスケジュールを踏まえ、目標を段階ごとに設定して柔軟に勉強計画を調整しました。
まず基本的な知識を定着させるために「基礎期」、次に応用問題を解く「実践期」、そして試験直前に弱点を克服する「最終仕上げ期」という3つのフェーズに分けてスケジュールを組みました。また、経過を測りやすいように模擬試験をタイミング良く利用し、進捗管理を徹底しました。これらの計画立案には、日々の小さな目標設定も役立ちます。一歩ずつ進むことで大きな目標を達成できると実感しました。
短期間で結果を出すための教材活用法
短期間で合格を目指すには、数ある教材の中から効果的なものを取捨選択する必要があります。私が重視したのは、講義教材の内容を効率的に吸収するための事前予習です。講義を受ける前にテキストをざっと読み込み、基礎的な部分を理解しておくことで、講義中により深い理解が可能になります。
また、スマートフォンを有効活用し、移動中やすき間時間に講義動画を視聴することで勉強時間を最大化しました。この方法は忙しい社会人や学生の方にも非常におすすめです。そして、教材そのものに頼りきらず、自分なりの要点整理ノートを作成することで、学びを内面的に消化し、記憶の定着を図ることができました。
復習とアウトプットの効果的な方法
復習とアウトプットには、学習内容を定着させる強力な効果があります。私の場合、学習内容を日ごとや週ごとに小分けにし、繰り返し復習する「スパイラル学習法」を取り入れました。これにより、短期間で学んだことも忘れにくくなります。
また、アウトプットに関しては、模擬試験の徹底活用と自己採点が大切です。模試の結果を分析し、自分の弱点を把握することで、次の学習の焦点を明確にしました。論文式試験対策では、一度勉強したテーマを友人や家族に説明してみることで、知識の深さを確認し、改善点を見つけることができました。こうした双方向的な取り組みによって、知識が確実に身につきます。
注意しておきたい試験直前の準備
試験直前は新しいことに手を出すよりも、これまでの学びを総仕上げする期間と位置付けるべきです。公認会計士試験直前、私は特に徹底した「弱点克服」に時間を割きました。この時期には、過去の模試や自分で作成したノートを見直し、曖昧だった箇所を徹底的に復習しました。
また、コンディション管理も重要です。規則正しい睡眠や食事を心がけ、試験当日にベストな状態を保つよう努めました。そして精神的な準備も忘れずに行い、試験会場で焦らないように、事前に会場へのアクセスや当日の流れを確認し、不安を最小限にしました。試験直前は、学力だけでなく、心と体の安定が成功の鍵となります。
試験中および受験生活でのマインドセット
ストレス管理のためのセルフケア方法
公認会計士試験の受験生活は長丁場であり、ストレスは避けて通れないものです。私、公認会計士みみも、受験初期にはうまくストレスと向き合えず悩むことがありました。しかし、セルフケアを確立することで前向きな気持ちを保つことができました。具体的には、適度な運動とストレッチを取り入れること、リラックスできる音楽を聴くこと、十分な睡眠を確保することが効果的でした。また、毎日「感謝日記」を書いて小さな成功を見つける習慣を作ったこともストレス軽減に役立ちました。試験のプレッシャーに負けない心身を整えるために、ぜひあなたも自分に合ったセルフケアを見つけてください。
モチベーションを維持するための工夫
受験生活ではモチベーションを維持することが重要です。私の場合、達成したい目標を明確にし、それを視覚化することが大きな助けとなりました。たとえば、「合格したらやりたいことリスト」を作り、スマートフォンのスクリーンセーバーなどに設定するなど、常に目にする場所に表示していました。また、同じ目標を持つ受験仲間や家族との会話もモチベーション維持につながりました。公認会計士試験は孤独になりがちな戦いですが、「一人ではない」と実感することが、前に進む力をもたらしてくれます。
E判定から逆転合格を実現させる心構え
私の短答試験時代、模試でE判定が出たこともありました。そのときに大切にしたのは、「今の結果は未来を決めるものではない」という意識です。E判定を受けて「自分には無理だ」と思わないことが重要です。むしろ足りない部分を明確にするチャンスだと前向きに捉え、計画を即座に見直し、教材を集中的にこなしました。また、苦手科目を克服するとともに、得意分野では確実に点を取れるように工夫しました。継続の中で少しずつ結果がついてくると、自分に自信が戻ってきました。公認会計士試験で最も大事なのは、自分を信じ続ける力だと実感しています。
効率を妨げる習慣を断つ秘訣
効率よく勉強を進めるためには、時間を浪費する習慣を見直すことが不可欠です。私の場合、無意識にスマートフォンを触る時間が多かったため、SNSの通知をオフにし、必要最低限しか使用しないルールを決めました。また、「完璧主義」をやめることも効率を上げる秘訣でした。すべてを完璧に理解しようとすると時間が足りなくなるため、まずは80%の完成度で記憶し、その後の復習で精度を上げるという方法を取りました。合格を目指す上で効率を妨げる要因を排除することが、結果的に大きな成果を生むと信じています。
試験突破後のキャリアと次のステップ
監査法人での勤務体験談
公認会計士試験を突破した後、私は大手監査法人に勤務することになりました。監査法人では、主に上場企業や公的機関の監査を担当しています。実際に現場に出ると、クライアントとのコミュニケーションやチームでの協力が不可欠であり、勉強だけでは得られなかった実務的なスキルが問われることを痛感しました。特に決算期にはタイトなスケジュールの中で仕事を進めるため、効率的な時間管理が重要だと感じました。
初めて現場に出たときは不安でいっぱいでしたが、先輩の指導やチームメンバーとの助け合いが大きな支えとなり、経験を重ねるごとに自信を持てるようになりました。監査法人での仕事は責任感が求められますが、その分、クライアントに貢献できたと感じられる瞬間がやりがいとなっています。
公認会計士資格が開いた可能性とは
公認会計士資格を取得したことで、多くの選択肢が広がりました。監査法人でのキャリアはもちろんのこと、コンサルタントや企業の経営管理部門への転職の道も拓けます。この資格は、社会的に信頼される立場を築けるだけでなく、財務・会計の専門知識を活かして社会に貢献できる立場に立てることが魅力です。
また、現在はYouTubeなどのプラットフォームを通じて情報発信を行い、次世代の受験生や若い世代に向けて公認会計士の魅力を伝えています。こうした活動も資格があるからこそ可能になったことだと感じています。
次世代の受験生への応援メッセージ
公認会計士試験は決して簡単な試験ではありませんが、努力を続けることで必ず道は開けます。私自身、挫折しそうになったことも何度もありましたが、目先の結果だけを追うのではなく、「公認会計士になった後に何をしたいか」という大きな目標を心に抱き続けました。その目標がモチベーションとなり、最後まで頑張り抜く力となりました。
受験生の皆さんにお伝えしたいのは、正しい勉強法を見つけること、基礎を大切にすること、そして周囲のサポートを受け入れることの大切さです。試験勉強に焦る時期もあるかもしれませんが、地道な努力が必ず将来の自分を助けてくれると信じてください。あなたなら必ず合格できます!
さらに上を目指すために取り組んでいること
現在、公認会計士の資格を活かしつつ、さらに自分のスキルを高めるために取り組んでいることがあります。その一つが実務補習所での講師としての活動です。次世代の会計士を育てるお手伝いをすることで、自分自身の知見も広がり、日々新しい発見があります。また、中学校や高校でキャリア教育に携わることで、自分の経験を活かして若い世代へ『挑戦することの大切さ』を伝えています。
さらには、新しい専門分野の知識を身につけるために、現在は海外の会計基準(IFRS)や財務に関連する英語表現を学び、グローバルな視野を持つ会計士を目指しています。目標を持ち続けることで、日々の努力が新たな可能性を切り開いてくれると信じています。