ITコンサルタントから事業会社のIT統括に転職するための完全ガイド【志望動機、職務経歴書】

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ITコンサルタントとしてのキャリアを活かし、事業会社のIT統括(CIOやIT部門の責任者)への転職を目指す方が増えています。この記事では、事業会社への転職を成功させるためのステップや準備方法、志望動機例、職務経歴書例をご紹介します。

なぜ事業会社のIT統括が注目されるのか?

事業会社のIT統括は、単なるIT部門の運営だけでなく、企業全体のデジタル戦略を主導する重要な役割を担います。特に近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、IT部門は企業競争力の要とされています。

  • 意思決定への影響力: 事業全体の戦略にITの視点を反映することができる。
  • 安定したキャリア: 事業会社でのキャリアは長期的な安定をもたらす。
  • 実行フェーズでのやりがい: コンサルティングだけでなく、自ら提案した施策を実行し、その成果を確認できる。

転職成功のためのステップ

ITコンサルタントから事業会社のIT統括への転職は、以下のステップを踏むことで成功率を高めることができます。

1. 自分のキャリアを振り返り、強みを整理する

まず、自分のキャリアを振り返り、これまでの成果やスキルを整理します。以下のポイントを明確にしましょう。

  • プロジェクト経験: 特に事業会社をクライアントとしたプロジェクトでの成果。
  • リーダーシップ経験: チームリーダーやプロジェクトマネージャーとしての実績。
  • 技術スキル: クラウド、データ分析、セキュリティなどの専門知識。
  • 事業視点: クライアントの事業課題にどのように貢献したか。

2. 必要なスキルを習得する

事業会社のIT統括には、コンサルタント時代のスキルに加え、以下のようなスキルが求められます。

マネジメントスキル

IT部門全体の統括には、組織運営やチームマネジメントのスキルが必要です。「PMP」や「PRINCE2」などのプロジェクト管理資格を取得することで、アピールポイントを増やせます。

事業理解力

IT戦略を事業目標に結び付ける力が重要です。業界のトレンドや競合分析を行い、事業全体の流れを理解する努力をしましょう。

コミュニケーションスキル

経営層や他部門と連携する能力が必須です。プレゼンテーションやファシリテーションのスキルを磨きましょう。

3. 業界研究を行い、ターゲット企業を選定する

事業会社ごとにIT統括の役割や業務内容が異なるため、ターゲット企業を選定する際に以下のポイントを確認しましょう。

  • 業界特性: 製造業、金融業、小売業など、それぞれのIT課題を把握。
  • 企業規模: 大企業か中堅企業かによって、求められる役割が異なる。
  • デジタル化の進捗度: DXに積極的な企業を選ぶと、やりがいが大きい。

4. 職務経歴書と志望動機を準備する

事業会社のIT統括を目指す場合、コンサルタント時代の経験をどのように事業会社に応用するかを明確に伝えることが重要です。

職務経歴書の書き方

以下に、職務経歴書の具体例を示します。

【職務経歴書】
氏名: 山田 太郎

【職務要約】
ITコンサルタントとして7年間勤務し、特に製造業や小売業をクライアントとしたプロジェクトに従事。システム導入支援、DX推進、業務効率化の提案を行い、クライアントの目標達成に貢献しました。チームリーダーとして5名のメンバーを統括し、プロジェクトマネジメント能力も高めてきました。

【職務詳細】
■ 株式会社〇〇コンサルティング(2016年4月~現在)
・担当業務: IT戦略立案、システム導入支援
・主な成果:
   - 製造業クライアントに対し、生産管理システム導入を提案・実行し、業務効率を20%改善。
   - 小売業クライアントのDX推進プロジェクトをリードし、EC売上を前年比150%に向上。
   - 年間プロジェクト予算10億円規模の案件で、納期内にプロジェクトを成功裡に完遂。

【資格】
- PMP(Project Management Professional)
- AWS Certified Solutions Architect
- TOEIC 850点

志望動機の書き方

志望動機の例を以下に示します。

【志望動機】
私はITコンサルタントとして、製造業や小売業を中心にシステム導入や業務効率化を支援してきました。特に、クライアントの課題を分析し、実現可能なソリューションを提案する力には自信があります。

事業会社でのIT統括のポジションに挑戦したいと考えた理由は、自らの提案を実行し、その効果を長期的に確認したいという思いからです。貴社は〇〇業界においてDXを積極的に推進しており、その挑戦に私の経験を活かせると考えています。貴社のIT戦略をリードし、事業成長に貢献したいと考え、志望いたしました。

まとめ

ITコンサルタントから事業会社のIT統括に転職するには、スキルの整理や業界研究、職務経歴書のブラッシュアップが重要です。また、自分の経験を事業会社でどのように活用できるかを明確に伝えることで、転職成功率を高めることができます。本記事を参考に、準備を進め、キャリアアップを実現してください。

この記事を書いた人

コトラ(広報チーム)